メディカル・ワークライフバランスセンターについて
平成24年4月に長崎大学病院内にメディカル・ワークライフバランスセンターが開設されました。
「ワークライフバランス」とは、家庭生活、地域生活、自己啓発などを充実させて、生活全体のバランスをよくすることで仕事の充実を図り、また仕事の充実は生活によい影響を与えるという、ポジティブなサイクル(シナジー;synergy)を作り上げることです。その効果は、個人だけでなく、家庭・地域・職場にももたらせることが期待されます。
ワークライフバランスが注目される背景には、少子化への危機感と人材確保への対策がありますが、最近はこれに重なって大介護社会の訪れがあります。育児と異なり、介護はいつまで継続するのか先が見えず、働き盛りの男性も含んだあらゆる医療人にとって離職を余儀なくされる状況発生の可能性を認識し、自分のライフサイクルに合わせて家庭と仕事の両立を維持できることが必要な時代となっています。
このメディカル・ワークライフバランスセンターは、長崎大学病院の「医療人」を対象に、職場復帰・就労維持支援、仕事と生活の両立の可能な環境整備、および次世代の医療を担う医療人の育成支援に努めていきます。その実現には、組織としての取り組みと同時に、各医療人の意識変革も重要です。また、あじさいプロジェクトの遂行には、長崎県・長崎大学ダイバーシティ推進センター・長崎県医師会・ながさき女性医師の会と連携しながら、長崎県内医療機関で勤務する医師を対象に働きやすい職場、やりがいを持ってイキイキと活躍できる医療現場を目指して活動します。
平成19年12月に関係閣僚,経済界,労働界,地方公共団体の代表者等からなる「官民トップ会議」において「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章・「仕事と生活の調和推進のための行動指針※」 が策定されました。ワーク・ライフ・バランス(ワークライフバランス)は、内閣府男女共同参画会議の仕事と生活の調和に関する専門調査会によると、「老若 男女の誰もが、仕事、家庭生活、地域生活、個人の自己啓発など、様々な活動について、自ら希望するバランスで展開できる状態」と定義されています。
※平成20年3月25日男女共同参画会議 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会で提案された「仕事と生活の調和」実現度指標
長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター
長崎市坂本1丁目7番1号
(プライバシー保護のため、相談個室をご用意できます。
お問い合わせの際、お申し付けください。)