2018年11月8日

長崎大学病院 消化器内科(客員研究員) 南ひとみ先生のインタビューを追加しました。


2018年11月7日

【平成30年度 第3回復職&リフレッシュトレーニング 11/5(月)行いました!】

復職&リフレッシュトレーニングは、育児・介護等で休職・離職中の医師に医療現場との気持ちの距離を縮めてスムーズな復職を促すプログラムです。就労中の方も、知識をリフレッシュしたい方はご参加いただけます。

今回は【急性冠症候群~見逃してはいけない胸痛~】をテーマに開催しました。参加者は9名で、うち初参加は2名でした。大学院生1名、地域病院1名、育休中4名、休職中3名でした。
「医学部不正入試問題」に始まり、「働き方改革」「女性医師支援」に世間の注目が集まっていることなどから、今回のトレーニングが「女性医師の復職講習会」として、NHK長崎放送局よりTV取材が入り、放送されました。

icon_exclaim.gif復職&リフレッシュトレーニングのDVDを貸し出ししています。視聴をご希望の方は、センターまでご連絡ください。


↑講師の循環器内科 米倉 剛先生

急性冠症候群(ACS:acute coronary syndrome)とは、不安定プラーク破綻とそれに伴う血栓形成により生じる、不安定狭心症、急性心筋梗塞、虚血に基づく心臓突然死の総称です。診断のために、胸痛の特徴、心電図をみるときの注意点は、①まずST上昇の有無を確認、②キャリブレーションの確認、とのことです。短時間で結果のでる心筋バイオマーカーは有用であること、胸痛発症からの時間により治療の選択が異なることなどを教えていただきました。また、植込型補助人工心臓やTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)の最新の治療の映像を供覧しました。

 

<<参加者アンケートより>>
・胸痛をみた場合の対応について、知識の再確認ができました。
・理解できるか不安でしたが、無理のない内容で楽しく受講できました。
・胸痛の患者さんに対する鑑別診断、ファーストタッチの際にするべき検査など再確認することができ、臨床に復帰する前に受講できて良かったです。


トレーニング後の「ママドクター意見交換会」には、7名が参加してくれました。妊娠を契機に、一旦退職された先生が3名いらっしゃいましたが、みなさん、復職を予定しているとのことでした。保育園入所のことや、お子さんの発熱で頻回に呼び出されたこと、ワンオペ育児になりそうなこと、当直・日直について夫とのスケジュール調整がうまくできるかなど、復職前の不安を共有しました。いろんな場面に備えて、センターが行う両立支援「長崎医師保育サポートシステム」の活用をお勧めしました。

icon_redface.gif託児室では、育休中・休職中の方5名のお子さんをお預かりしました。
 
↑託児風景                 ↑お迎えの様子

icon_exclaim.gif復職&リフレッシュトレーニングに関する記事はこちら


「女性医師等キャリア支援連絡会議 全国会議」
開催日時/平成30年11月2日(金)13:30~16:00
会  場/東京医科歯科大学M&Dタワー 鈴木章夫記念講堂
主  催/全国医学部長病院長会議

厚生労働省平成30年度女性医師等キャリア支援モデル全国展開事業に採択された一般社団法人全国医学部長病院長会議事務局が主催する「女性医師等キャリア支援連絡会議」の全国会議に長崎大学の代表として南副センター長が参加しました。

<南副センター長所感>
 全国医学部長病院長会議(以下AJMC)が、厚生労働省平成30年度女性医師等キャリア支援モデル全国展開事業に採択され、全国における女性医師支援等の取り組みを紹介し、効果的な取り組みの後押しをしていくこととなり、今回、女性医師等キャリア支援連絡会議全国会議が開催されました。長崎大学は、都道府県女性医師等キャリア支援協議会の幹事大学として、長崎県で連絡協議会を開催し、関係機関と意見交換を行うことになります。

 会議の冒頭、AJMC山下英俊会長、文部科学省西田憲史高等教育局医学教育課長の挨拶がありました。次に、全国会議開催の趣旨説明をAJMC男女共同参画委員会相原道子委員長が行い、全国の各医療機関において実施されている女性医師等がキャリアと家庭を両立できるような取組を収集・分析し、効果的な支援策の全国展開を支援することで、女性医師等のキャリア支援の充実を図ることが本事業の目的だと話されました。長崎大学病院も、支援してもらえることを期待します。
 日本医師会から「女性医師支援センター事業について」の報告がありました。参加者からは、現在関東地区で東京女子医大と連携して行っている再研修事業を、各地区に拡げ、再研修できる施設を設置してほしいという希望が挙がりました。
 厚生労働省からは「厚生労働省が取り組む女性医師等勤務環境改善」について説明がありました。平成28年度の調査結果より、20代~40代の子どものいる女性医師は、その他の医師(男性:子どもあり・なし、女性:子どもなし)と比較して勤務時間が短いが、50代以降は勤務時間に大差がなくなること、つまり、子どものいる女性医師は、50代から勤務時間が増加するが、その他の医師は、年代が上がるにつれ勤務時間は短くなったと示されました。これは、病院勤務の医師についての調査結果ですが、子どもの成長とともに、子どものいる女性医師の勤務時間は上昇し、男性医師は、子どもがいてもいなくても、勤務時間に大きな影響が出ていません。子育て期間中は女性の方が往々にして勤務時間の調整をしている結果ではないかと思われました。男性の働き方が変わり、性別役割分担意識がなくなれば、子どものいる女性も働きやすくなると思います。
 また、平成29年度の女性医師への調査結果より、仕事を続けるうえで必要な制度や仕組み・支援対策は、第1位が「病児保育」でした。長崎大学でも、院内病児保育施設の設置は、女性医師の悲願でもあります。厚生労働省は、各病院が抱える保育・病児保育の莫大な運用資金に対しても、今後診療報酬改定などで対応していく予定だと話されました。
 参加者からは、医学生へのキャリア教育のみではなく、研修医や指導医講習会などでのワークライフバランスの教育を行うべではないかと質問があり、平成32年度には研修医ガイドライン改定が予定されており、その際に考えるとの返答がありました。

 その後、基調講演として10年以上女性医師等のキャリア支援の取組を継続している3大学の講演がありました。

◆旭川医科大学 二輪草センター
 私たちのセンターの初年度に見学・意見交換をさせていただきました。活動開始とともに、院内24時間保育園を開設、2年後には病児・病後児保育所を開設しています。また、バックアップナースシステムは画期的で、子どもやご家族の急な病気・介護・受診などで休む看護師の代理として、勤務してもらうスタッフで病児保育も担当できるそうです。10年間の活動で、当事者意識が変わり、組織が変わり、育児休業取得者数は増加、女性管理職が増加、女性教員が増加、看護師退職率の低下など、働きやすい環境が整備されているとのことでした。

◆東京女子医科大学 女性医療人キャリア形成センター
 「高い知識・技能と病者を癒す心を持った医師の育成を通じて、精神的・経済的に自立し社会に貢献する女性を輩出すること」という建学の精神に基づき、さまざまな支援を行っておられます。日本医師会が連携している、再研修部門も充実しており、メディカル・ワークライフバランスセンターのホームページで東京女子医科大学のe-learningのバナーを設置し、紹介しています。女性の上位職への積極登用、女性科(女性医師(専門医)・女性医療スタッフによる診療・女性特有の疾患に限らない・女性医師を希望する患者の診療が可能)の新設で女性教授を増やし、「ガラスの天井を突き破れ!」と頑張っておられます。女性教員が増えることで、男性中心の運営から新しい変化が期待できます。

◆九州大学 きらめきプロジェクト
 九州で最初に活動を開始していますが、もともと女子医学生比率が少なく、現在も教員の女性比率は8%程度と低いそうです。参加者からは、「きらめきプロジェクトのスタッフ枠は、短時間勤務ができるとあるが、男女の賃金格差を生んでしまう懸念があるのではないか」との厳しい質問が挙がりました。長崎大学病院の「復帰医」も、類似の短時間枠で、長期間離職した医師の慣らし復職には好都合ですが、育休明けの復職の場合、社会保障がなく、保育園入所条件もクリアすることが難しくなるという欠点もあります。九州にある各大学の10医学部では独自の女性医師等支援がスタートしており、長崎大学の「あじさいプロジェクト」も、頑張っていると紹介していただきました!

 基調講演を拝聴し、長崎大学病院において、これからできることがあると実感しました。司会の東京女子医大医学部長からは、「アジアにおいても、家事・育児を全部抱えている女性医師は日本くらいだ」というコメントがあり、今後、私たちのセンターが行っている両立サポート「長崎医師保育サポートシステム」の拡大が大事ではないかと思いました。


2018年11月1日

 ワークライフバランス実現に向けた取組を広げる目的で、2013年から長崎大学病院では各診療科の『ワークライフバランス推進員』を選出し、病院長名で任命しています。2017年からは、長崎県内病院へ推進員配置活動を展開し、2018年10月時点で、研修15病院を含む16病院、総勢40名のワークライフバランス推進員が県内病院で活躍しています。当センターと情報共有・連携しながら、相談窓口、情報発信、企画などの役割を担っていただき、共に活動を推進しています。
 
 これまでに、院内で推進員対象の「ランチ会」や「意見交換会」を年に数回実施し、各医局の両立支援取組の事例や問題提起・改善成果報告などで情報を共有しています。また各病院・各医局の育休取得者の復職状況の確認などを行うなど、推進員のご協力により、当センターの活動が浸透してきました。

 具体的には、長崎大学病院で育休を取得し、2017年度に復職した女性医師17名のうち、当センターの「相談窓口」「マタニティ白衣貸出」「復職トレーニング」「保育サポートシステム」のいづれかを利用したのは、14名でした。(センター利用率2016年度69%→2017年度82%)

 ほかにも、「学生キャリア講習会」や「医学生、研修医等をサポートするための会」など当センターの活動と連携して、若い後輩たちの将来像を描くロールモデルとしてのサポートにもご協力をいただいています。

↑ワークライフバランス推進員 意見交換会(みなとメディカルセンターより初参加)


↑学生キャリア講習会 ワークライフバランス推進員が学生へアドバイス


↑医学生、研修医等をサポートするための会(長崎医療センターで開催)

 また、このような活動を、様々な出身地の医学生や研修医のみなさんに知っていただくために、「新・鳴滝塾」のホームページに当センターのバナー設置、活動の紹介をしていただきました。2019年度に研修医が活動する16病院すべてに推進員がいますので、いつでも相談することができます。

icon_arrow.gif「県内病院のワークライフバランス推進員メッセージ」はこちら

icon_razz.gif長崎県内の医師が「仕事と生活の両立を図りながら活躍できる」環境のバックアップ体制を構築していきたいと考えます。「長崎県内の病院は、どこも働きやすい」の魅力を伝え、就労環境の平準化により、県内外からの優秀な人材の確保・定着へとつながる活動を目指します。


2018年10月25日

平成30年度 保育サポータースキルアップ研修会と情報交換会

日  時:平成30年10月22日(月)14時00分~15時30分
場  所:長崎大学病院 多目的指導室
講  師:日本赤十字社長崎県支部 参事 樺山 智子氏
     テーマ:「乳幼児の一次救命」
参加人数:23名

 日本赤十字社長崎県支部の樺山智子氏をお迎えし、「乳幼児の一次救命」について実演を交えて教えていただきました。


↑日本赤十字社長崎県支部 樺山 智子氏

 手順として、意識や呼吸の確認、胸骨圧迫、AEDの使用方法までの流れや、異物除去法を、2~3人1組で実践しました。実践後には注意点や誤りがちなポイントをフィードバックしていただき、保育サポーターからは、AEDのパッドの貼付位置や、途中で呼吸が戻った時の対応について等、質問も多く挙がりました。
 最後に樺山氏から、「一次救命を一人で行うのは大変。(胸骨圧迫30回+人工呼吸2回を救急車が来るまで絶え間なく行う)なので、すぐに周囲に助けを呼ぶこと、また、できるだけ多くの人がまずは”知識”を持っておくことで手助けし合えること、そして、今回の研修会で学んだ内容を、配布したテキストで振り返ってほしい」と話されました。

 
↑AEDを使用した「子どもの一次救命処置」


↑異物除去「腹部突き上げ法」や「背部叩打法」

 研修会終了後には、情報交換会を行いました。
 南副センター長より、今年度にシステムを利用した医師のコメントを紹介し、「システムを利用することで安心して子どもを預けることができ、仕事を諦めずに続けられるため、みなさんの活動にたくさんの感謝の言葉をいただいている」と、保育サポーターさんへ労いの言葉を伝えました。

 次に活動事例として、送迎や家事支援、病児や新生児の保育経験をお持ちの保育サポーターさんに、サポート内容や普段気を付けていること、活動を通じて感じたことなどをお話しいただきました。「親御さんに安心感を与えられるように心がけている」「何より安全が大切なので、神経を張り詰めながらサポートをしている」「お子さんの成長を見ることで、自分自身が勇気や笑顔をもらった」といった感想を聞くことがきました。他にも「これまでヒヤッとしたこと(事故につながりそうなこと)はなかったか」「二人体制でのサポートはどのように連携しているのか」といった質問が挙がり、保育サポーター同士の貴重な交流の場となりました。ご参加いただいた保育サポーターのみなさん、ありがとうございました。

 
↑保育サポーター情報交換会

icon_lol.gif <参加者の声>
・緊急の場合の乳幼児への手当の仕方がすごく参考になりました。実際に事があった場合、とにかく自分が落ち着き冷静になることだと思いました。保育サポーターとして活動された方のお話がとても参考になりました。
・お子さんの命を守る一番知っておかなきゃならない内容でしたから、いざという時に慌てないよう、テキストを見て復習したいと思います。
・時が経つと忘れてしまうので、次回も受講したいです。樺山先生の元気な姿に刺激を受けました。とてもわかりやすい研修会で楽しく受講できました。

●長崎医師保育サポートシステムの詳細はこちら


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