市民公開講座「いまどき男前な生き方イクメン・イクボスとワークライフバランス」に参加しました
2016年12月8日

長崎大学市民公開講座
「いまどき男前な生き方 イクメン・イクボスとワークライフバランス」

[日  時] 平成28年12月6日(火)18:00~20:00
[会  場] 長崎大学坂本キャンパス 良順会館2Fボードインホール
[対  象] 一般市民(長崎大学教職員、学生を含む)
[プログラム]
【開 演 挨 拶】 片峰 茂 長崎大学学長
【イントロダクション】 河野 茂 長崎大学理事
【第1部 基調講演】
 <講 師>  川島 高之 氏 NPO法人ファザーリングジャパン理事
                NPO法人コヂカラ・ニッポン代表
【第2部 パネルディスカッション】
 <登壇者>  川島 高之 氏
        藤田 文彦 長崎大学病院准教授
        中富 克己 長崎大学病院助教

 <座 長>  伊東 昌子 長崎大学副学長/ダイバーシティ推進センター長

 NPO法人ファザーリング・ジャパンとは、「Fathering=父親であることを楽しもう」をモットーに、父親の子育てを支援し、働き方の見直し(ワークライフバランス)や企業の意識改革、地域社会の再生、次世代の育成までを目的に活動されている団体です。イクメンやイキメン(地域活動するパパ)の普及に加え、最近ではイクボス(部下のワークライフバランスを応援しながら業績責任を果たす上司)の普及を推進されています。
 9月には、小池百合子東京都知事がイクボス宣言を行い、行政職の課長級以上約3200人にイクボス宣言するよう求めたことがメディア等で注目されました。
 当センターでは、平成27年度あじさいプロジェクト活動報告書(38頁)で、診療科長訪問時に医局内の管理職でイクメン・イクボスの存在を確認させていただいた旨の報告をしました。その際、共通認識のために、ファザーリング・ジャパンの「イクボスとは?」「イクボス10カ条」を同頁に出典掲載しています。

 メディアに多数登場され、影響力のある川島氏の基調講演と第2部の事例発表・ディスカッションを拝聴したセンター職員の感想は以下の通りです。

【第1部 基調講演】
・「子育てはいつも“今が旬”、“期間限定(プラチナチケット!)の特権”。妻だけに任せるのはもったいない。」という冒頭の川島氏の言葉が印象的でした。Life(自分ごと:子育てや家事、趣味、勉強など)やSocial(社会ごと:地域活動や社会貢献など)を通して得るものは、Work(仕事)だけでは得られない経験ばかりです。特に子育て中の方にとって、ワークライフバランスは簡単なことではありませんが、男性はもちろん女性も、「子育てやその延長線上にある地域活動などは“今が旬”の貴重な経験、その経験は仕事力アップにつながる」という意識を持つことが、Work・Life・Socialの充実した循環の第一歩になるのではと思いました。
<心に残ったキーワード>
・妻の夫への不満3K(頭文字)→1、会話(kaiwa)がない 2、家事(kaji)をしない 3、感謝(kansha)しない
・妻が夫に一番やってほしいこと→妻へ感謝の言葉をかける気遣い
・職場だけの人生で定年後に「終わった人」にならないために、現役時代に2つ以上の居場所を見つけておく
・Socialの見つけ方がわからない→自分の行動の延長線上にあるものが長続きする(子育て・趣味・勉強・仕事などの関わり)
・Socialを知ると、いかに自分が狭い視野・領域で生きてきたかを実感する
・「寄せ鍋人生」で、味のある大人に(パパ友、ママ友、地域友、会社友、地元友を持つ)
・イクボス度と組織成果は比例する(個人力・組織力のUP、リスクDOWN)ことを社長時代の事例で紹介
 【第2部 事例発表・パネルディスカッション】
夫:外科医師、妻:行政医師と、夫:内科医師、妻:記者である共働き夫婦2組の経歴や休日のスケジュール、子育て談話などプライベートな面もご紹介くださいました。夫である男性医師お2人にはサプライズだったそうですが、パートナーに座長の伊東昌子先生が直接インタビューを行った様子がスライドや動画で紹介され、パートナーから見た夫のイクメン、イクボスぶりのコメントが発表されました。会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、2組の夫婦各々が仕事でも重要なポストを務められながら、家族円満に趣味なども満喫されており、まさに川島氏の勧めるハイブリッドな人生を歩まれていました。

報告記事の詳細は、長崎大学ダイバーシティ推進センターのホームページをご覧ください。