神戸大学 D&N plus ブラッシュアップセンター「タイムマネジメント」に参加しました
2017年1月25日

平成28年度 文部科学省 未来医療研究人材養成拠点形成事業
「地方と都会の大学連携ライフイノベーション」に伴う「なでしこ女性医師養成コース」・D&N plus ブラッシュアップセンター 共同シンポジウム
「タイムマネジメント~仕事に、プライベートに、いつも時間に追われていませんか?~」

日時:平成29年1月21日(土)14時00分~17時00分
会場:神戸大学統合研究拠点コンベンションホール


南副センター長からの報告です。

 今回参加した共同シンポジウムは、神戸大学と、島根大学、兵庫医科大学の3大学が合同で行っている文部科学省の未来医療研究人材養成拠点形成事業のひとつで、都市及び地方の大学が相互に連携し、将来の超高齢化社会における地域包括ケアシステムに適切に対応できるリサーチマインドを持った総合診療医を重点的に育成することを目的としています。

 第1部の基調講演の講師、吉田穂波先生は、第2回おイネ賞※を受賞されております。第1回おイネ賞を伊東昌子センター長が受賞されており、そのため吉田先生のお名前と受賞作文も以前より存じ上げていたため参加しました。
 ※おイネ賞事業とは・・・日本初の産科女医となったシーボルトの娘楠本イネを顕彰し、その志を継ぎ、女性医師を奨励することを目的にH24年度に西伊予市が創設した。楠本イネが少女時代を過ごし、医師としての夢を志したまちとして、イネの功績を称え、女性医師をはじめ女性活躍推進を図るために展開している事業。

 お子さん5人を育てながら、産婦人科・公衆衛生の専門家として、最近は、災害時に妊産婦や親子を守る活動に尽力されております。また、これまでドイツとアメリカでの出産や子育てをしながらの研究生活・学生生活についてもお話しされ、異国での文化や考え方の違いの中で、「日本の良いところや日本が学ぶべきところ」に気付かれたそうです。
 公私ともにお忙しい中で、身につけておくとよいメソッドをお話しくださいました。
①タイムマネジメントの方法を考え、大事なのは、コミュニケーションやコラボレーション、人に頼って新しいネットワークを作ること=頼ることは繋がること
②人に助けを求め、快くサポートを受けとる力を「受援力」と呼び、助け合うことは、タイムマネジメントをうまく行うコツ
③上手な頼み方は、まず「(聞いてくれて)ありがとう」、さらに「(頼みを引き受けてくれて)ありがとう」という、「ありがとう」のサンドイッチで、感謝を示すと良い

 第2部のワールドカフェは、「忙しさを味方につけ楽しめたら、どんな自分になると思いますか?」というテーマについて、グループでディスカッションしながら、グループ毎に結論を出し、参加者ひとりずつ、どんな自分になりたいかを発表しました。その中では第1部の基調講演で紹介された“Social Capital(ネットワークや社会構造の一員であるということでつながることができるリソース・資源)” が大事であるという意見も多く出ていました。
 人間関係こそが財産であるという観点から、それを有効に利用すること、受援力を使って、ネットワークを広げることが大事だということを、参加者全員が理解できたと思います。
 
 ↑講師 吉田 穂波先生        ↑会場1階ロビーの臨時託児サービス