1.<調査の目的>
「医師の両立支援状況調査」の問6.両立に関する取り組み姿勢で、「積極的に取り組んでいる」と回答した病院の具体的な取り組み内容を把握し、県内病院へ参考事例として情報提供を行うため。
2.<対象と方法>
実施月:平成29年8月
調査対象:両立に関する積極的な取り組みをしている長崎県内の51病院
調査方法:メルアド登録済の43病院は、メール送受で回収。
メルアド未登録の8病院は、調査票を郵送し、FAXかメールで回収。メルアド登録を依頼。
質問内容:両立に関する取り組み姿勢で、積極的に取り組んでいる具体的な内容。
調査票③:医師の両立支援状況(二次調査)
3.<結果と考察>
配付・回答数(回答率):配付51病院 回答18病院(35%)
◆回答結果
A.仕事と生活の両立支援内容の情報収集や周知について…
・医師対象の短時間テレワーク(在宅勤務)制度について、対象者へ説明している【現在整備中】
・担当者を設け、関連するセミナー等に出席して情報を収集している
B.産前・産後休暇、育児休業、介護休業等の制度内容の周知について…
・入職時に説明
・休職前に説明
・法や制度改正時に説明
・規則集を配布、部署に配置、職員用ネットに掲載
・メディカル・ワークライフバランスセンターから提供される情報を、必要に応じて医師全員に回覧
・研修へ担当者を派遣
・院内アンケート実施して現状分析と改善計画策定
C.育児休業、介護休業等の取得促進
・取得予定者・取得対象者への説明、職員用ネットに掲載
・復帰後の支援体制整備:育児短時間勤務、短期介護休暇、宿日直免除、担当入院患者数の制限、院内保育施設開設
・休業中の体制整備:休業者のいる部署の人員配置調整など
D.休業制度を利用中の方に対する職場からの情報提供
・メールや電話
E.残業の削減の啓発活動
・30分以上の残業には時間外申請を必要とする
・部署ごとに残業時間削減目標を設定して取り組む
・3か月ごとに部署ごとの残業時間を報告、削減に取り組み
F.有給休暇の取得促進
・入職時に周知・資料配布
・4月に有給休暇日数を通知
・取得率の目標を立てている
G.男性の家事・育児参加の奨励
・保育園送迎のための時差出勤可能
・ポスター掲示
◆取り組み内容まとめ
制度の周知は、機会を選んで説明を行い、掲示・閲覧できるようにしてあります。
メディカル・ワークライフバランスセンターからの情報を回覧している病院もありました。
担当者・担当部署のスタッフが、セミナー等に参加して積極的に情報収集し、役立てようとしています。
休業中の職員に対しては、電話やメールで連絡を取っています。
残業時間は、時間数を報告し削減しようとしています。
有給休暇は、年度初めに年次日数を通知し、取得率の目標を立て、利用を促しています。
男性の家事育児参加の奨励は、男性医師の時差出勤が可能であることを告知、ポスターを掲示しています。
回答いただいた18病院のみなさま、ご協力ありがとうございました。
病院毎の特色のある取り組みを参考に、働きやすい病院づくりを職員のみなさんと作り上げていただければと思います。