保育サポートシステム 平成30年度 スキルアップ研修会と情報交換会を行いました
2018年10月25日

平成30年度 保育サポータースキルアップ研修会と情報交換会

日  時:平成30年10月22日(月)14時00分~15時30分
場  所:長崎大学病院 多目的指導室
講  師:日本赤十字社長崎県支部 参事 樺山 智子氏
     テーマ:「乳幼児の一次救命」
参加人数:23名

 日本赤十字社長崎県支部の樺山智子氏をお迎えし、「乳幼児の一次救命」について実演を交えて教えていただきました。


↑日本赤十字社長崎県支部 樺山 智子氏

 手順として、意識や呼吸の確認、胸骨圧迫、AEDの使用方法までの流れや、異物除去法を、2~3人1組で実践しました。実践後には注意点や誤りがちなポイントをフィードバックしていただき、保育サポーターからは、AEDのパッドの貼付位置や、途中で呼吸が戻った時の対応について等、質問も多く挙がりました。
 最後に樺山氏から、「一次救命を一人で行うのは大変。(胸骨圧迫30回+人工呼吸2回を救急車が来るまで絶え間なく行う)なので、すぐに周囲に助けを呼ぶこと、また、できるだけ多くの人がまずは”知識”を持っておくことで手助けし合えること、そして、今回の研修会で学んだ内容を、配布したテキストで振り返ってほしい」と話されました。

 
↑AEDを使用した「子どもの一次救命処置」


↑異物除去「腹部突き上げ法」や「背部叩打法」

 研修会終了後には、情報交換会を行いました。
 南副センター長より、今年度にシステムを利用した医師のコメントを紹介し、「システムを利用することで安心して子どもを預けることができ、仕事を諦めずに続けられるため、みなさんの活動にたくさんの感謝の言葉をいただいている」と、保育サポーターさんへ労いの言葉を伝えました。

 次に活動事例として、送迎や家事支援、病児や新生児の保育経験をお持ちの保育サポーターさんに、サポート内容や普段気を付けていること、活動を通じて感じたことなどをお話しいただきました。「親御さんに安心感を与えられるように心がけている」「何より安全が大切なので、神経を張り詰めながらサポートをしている」「お子さんの成長を見ることで、自分自身が勇気や笑顔をもらった」といった感想を聞くことがきました。他にも「これまでヒヤッとしたこと(事故につながりそうなこと)はなかったか」「二人体制でのサポートはどのように連携しているのか」といった質問が挙がり、保育サポーター同士の貴重な交流の場となりました。ご参加いただいた保育サポーターのみなさん、ありがとうございました。

 
↑保育サポーター情報交換会

icon_lol.gif <参加者の声>
・緊急の場合の乳幼児への手当の仕方がすごく参考になりました。実際に事があった場合、とにかく自分が落ち着き冷静になることだと思いました。保育サポーターとして活動された方のお話がとても参考になりました。
・お子さんの命を守る一番知っておかなきゃならない内容でしたから、いざという時に慌てないよう、テキストを見て復習したいと思います。
・時が経つと忘れてしまうので、次回も受講したいです。樺山先生の元気な姿に刺激を受けました。とてもわかりやすい研修会で楽しく受講できました。

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