市民公開講座「男性も輝く、女性も輝く社会づくり」に参加しました
2018年12月10日

長崎大学市民公開講座
「今の時代が求めるダイバーシティマネジメント 男性も輝く、女性も輝く社会づくり」

[日時] 平成30年12月7日(金)13:30~16:00
[会場] 長崎大学文教スカイホール(文教キャンパス内)
[対象] 一般市民(長崎大学教職員、学生を含む)

[プログラム] 
【開会挨拶】河野 茂    長崎大学 学長
【特別講演】多賀 太 氏  関西大学文学部 教授「男性にとってのワークライフバランス」
【基調講演】吉武 博通 氏 首都大学東京理事、筑波大学名誉教授「大学・地域を強くするダイバーシティ推進」
【パネルディスカッション】
「今の時代が求めるダイバーシティマネジメント:男性も輝く女性も輝く社会づくり」
[パネリスト]
 井石 八千代 氏 長崎女性活躍推進会議代表
 多賀 太 氏   関西大学文学部教授
 吉武 博通 氏  首都大学東京理事/筑波大学名誉教授
 河野 茂     長崎大学学長
[司会]
 伊東 昌子   長崎大学 副学長/ダイバーシティ推進センター長

【閉会挨拶】福永 博俊 長崎大学理事/副学長
[総合司会]劉 楠 長崎大学ダイバーシティ推進センター助教

【特別講演】
 教育社会学・男性学がご専門の多賀太氏は、ワークライフバランスや男女共同参画は、女性の問題として捉えられがちだが、女性が社会で生き生きと活躍するためには、男性を標準とした働き方(=転勤/単身赴任、残業前提の業務量、業績主義的競争)の見直しや、男性も家庭での役割(家事・育児・介護の参加)を果たせるように「男性側の変化」が不可欠。そのためには、「両立支援」と「(雇用)均等支援」のバランスをとりながら、「女性の経済的な自立」も重要になる。共働き世帯が多数派となった今は「家庭責任を負った労働者を標準とする働き方」を労働慣行とする段階に入った、と話されました。
 また、大学人として学生への教育における取り組みとして、「ワークライフバランスを基本的人権として理解する」「女子だけではなく男子にも、仕事と家庭の両立を見据えたライフプランを考える」といった機会を持つことが必要だと訴えられました。
 センターでは平成26年度より、長崎大学医学部生の「ワークライフバランス」の講義を担当しています。学生の将来に役立てられる意義ある講義になるよう尽力していきます。

【基調講演】
 講師の吉武博通氏は、新日本製鐵株式会社の総務部を経て、2003年筑波大学教授に就任。理事・副学長等を経て、2017年より首都大学東京理事。2012年よりお茶の水女子大学監事など学外業務も多く、組織人として培った経営手腕を活かして大学や教育分野の改革に助言をされています。
 「組織(企業・大学・行政)」や「地域」という『基盤』を強くするためには、『ダイバーシティ』という中心概念を持って「グローバル化」「イノベーション」をうまく融合させ、【一人ひとりが”よりよく生きる”】ためには、相互尊重と多様性重視の社会・組織づくりに向けて取り組むことがカギであると話されました。

【パネルディスカッション】
 「幸福を感じる働き方とワークライフバランス」と、「女性のさらなる活躍を目指して私たちができること」をテーマに、意見が交わされました。

詳細は、長崎大学ダイバーシティ推進センターの記事をご覧ください。