上野千鶴子氏「男女共同参画はゴールか ツールか?」キックオフセミナーに参加しました
2019年12月27日

2019年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業
「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」キックオフセミナー
「男女共同参画はゴールか ツールか?」

日 時 :2019年12月16日(月)13:30~15:30
会 場 :長崎大学文教キャンパス 中部講堂
対 象 :長崎大学教職員・学生、一般の方

【プログラム】
 [開会挨拶] 河野 茂 長崎大学学長
 [来賓挨拶] 文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課 人材政策推進室
 ●基調講演
 「男女共同参画はゴールか ツールか?」
 <講師>
 上野 千鶴子 氏 東京大学名誉教授
          認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長

長崎大学は、2019年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」に採択されました。事業開始にあたり、平成31年度東京大学学部入学式祝辞で話題となった東京大学名誉教授上野千鶴子氏をお迎えし、「男女共同参画はゴールか ツールか?」について考えるキックオフセミナーが開かれました。多様な人々が集まった会場はほぼ満席で、上野氏の人気と影響力がうかがえました。

<感想>
・ジェンダーギャップ指数の低い日本がこれからどうすべきか、明確に示していただきました。素晴らしい内容の講演で、年末に心にボーナスをもらい、来年に向けて、チャージできました。
・国が掲げる目標「202030」(「社会のあらゆる分野において、2020年までに指導的位置に女性が占める割合を少なくとも30%程度とする」ことをわかりやすく言い表したもの)設定に対し、「なぜ30%?「202050」でしょう?」という上野氏の発言に目が覚めました。
・女性が働きたくても、「男並みの総合職」か「女並みの使い捨て労働力」の二択しかない状況。構造的、組織的に女性を排除(間接的な差別)する日本型経営=男性稼ぎ主モデルが一番の要因であり、長時間労働の廃止、年功序列型給与体系や新卒一括採用の廃止、同一労働同一賃金が処方箋となる、というお話を聴き、男女ともに、労働の質、効率化など働き方自体も改革していかなければ、今後、日本型経営を変えていくことは厳しいと感じました。

長崎大学ダイバーシティ推進センターのWebサイトにある報告記事をご覧ください。