長崎市勤務医対策研修会にて講演を行いました
2013年2月14日

平成25年2月13日(水)長崎市医師会館にて
「医療人として、経営者としてのワークライフバランス」と題して
伊東昌子センター長が講演を行いました。

司会進行は長崎市医師会理事 長崎市立市民病院麻酔科診療部長 富安志郎先生で、
長崎市医師会長 奥保彦先生のご挨拶のあと、
済生会長崎病院 和泉元衛先生の座長で講演が始まりました。

約40名以上の参加者の先生達は、
「ワークライフバランス」という言葉を聞いたことはあるが、
もっと深く理解したいという方がほとんどでした。

講演内容は、
1、ワークライフバランスとは?
2、日本におけるワークライフバランス導入の背景
3、メディカル・ワークライフバランスセンターの業務

まだ認知度の低い「ワークライフバランス」の正しい解釈から始まり、
日本において少子化対策、大介護時代への対策、そして経営戦略として
ワークライフバランスが導入されはじめた経緯の説明がありました。
長時間労働かつ過重労働である医療現場でこそ、ワークライフバランスの実現が必要なこと、またその導入のコツ、最後に私共のセンターがこれまで行ってきた活動についても紹介がありました。

講演後の質問では、
・離職した人を復職させるには?
 →まずは離職した医師が復帰しやすい環境を整えること。またライフステージに合わせた就労メニューにより、段階的に復帰するのがよいと考える。
・復職&リフレッシュトレーニングの参加数は?
 →周知浸透が足りず少人数だが、今後育休後の女性医師に限らず、幅広く参加していただくことを期待する。
・民間の保育園では待機児童が多く問題であり、そのため職員用託児所を作ったが運営が厳しいと聞く。大学病院ではどのような対策をしているのか?
 →設置当初は利用者は少なかったのが、利用者の要望に応えた延長保育や、週1回の24時間保育なども行っており、現在では定員を満たしている。定員を30名から50名に増やす予定である。ただ、3歳以上になると、親の希望で幼稚園へ転園する傾向があり、0~3歳児の利用が多い。病後児保育は導入済だが、病児保育の導入については現在検討中。
・パート医師などのハードルを下げた復帰に向けたトレーニングも行っていただきたい
 →長崎市医師会のご協力もいただきながら、復職&リフレッシュトレーニングの周知活動を進めて対象者には気軽に参加していただきたい。
・夫婦ともに医師の場合、人事異動を医局がどこまで譲歩調整してくれるか、センターも医局へ交渉してもらえるのか?
 →医局の人事にセンターは介入できないが、将来的には同居支援も行っていけたらと考えている。
などが挙がりました。

様々な場所で、伊東センター長があじさいプロジェクトの活動を通じて、ワークライフバランスの大切さとセンターの活動を広報しているので、職員も頑張らねば!と気持ち新たにしましたicon_eek.gif