長崎県医学修学生等夏期研修で講演しました
2017年8月23日

長崎県医学修学生等夏期研修 ワークショップin対馬
日時: 平成29年8月17・18・19日(木・金・土)
会場: 対馬市交流センター・対馬病院ほか
主催: 長崎県医療人材対策室

講演: 「仕事と生活の両立のために~あじさいプロジェクト~」
長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター 副センター長 南 貴子

長崎県医学修学生等夏期研修は、離島医療確保のため、県医学修学資金貸与制度及び自治医科大学派遣制度により養成されている医学生が対象で、長崎大学、佐賀大学、島根大学、川崎医科大学、自治医科大学在学中の学生57名と関係者39名が参加しました。18日の講演とワークショップに参加した南副センター長からの報告です。

 当センターが推進する「あじさいプロジェクト」の連携機関である長崎県医療人材対策室が主催する「長崎県医学修学生等夏期研修”ワークショップin対馬”」に初めて参加し、講演しました。
 医学生ワークショップは、昭和53年(1978年)から毎年開催され、今年は第40回目になります。近年、女性医学生の割合が増加しており、今後は離島勤務のママドクターが増えることが予想されます。今回の参加医学生57名のうち、女性は19名で、3割を超えました。
 「仕事と生活の両立のために~あじさいプロジェクト~」という講演タイトルで、現在当センターが行っている支援メニューや、両立するためのノウハウ、必要と思われる保育環境の整備などについて話しました。子どもを安心して預けられる施設(院内保育園、院内病児保育、学童保育)があれば、離島でも仕事を継続することは可能であると考えます。さらに、民間のシッター業者や公営のサポーター制度がない離島においては、雇用主である病院等が医師専用の家事・育児をサポートする人を紹介・斡旋できるような体制を検討してはどうかと、提案しました。将来、長崎県の医療を担う医師の卵たちが、少しでも仕事と子育ての両立に関する不安を解消して、「子どもを持っても、養成医として働き続けられる」「なりたい医師像をあきらめない」ように、力添えしたいと思います。懇親会では、対馬病院で活躍されているママドクターにもお会いでき、地域医療を知る良い経験ができました。

 

帰りの航空便が遅延したため、急遽、対馬野生生物保護センターで国の天然記念物であるツシマヤマネコを見学してきました。


↑「福」岡の動物園で生まれて、対「馬」で育ったことから名前は「福馬」くん♂。