第3回美と健康セミナー(全5回)その症状 過活動膀胱ですか?
2013年10月18日

~健やかに、美しく活躍したい女性医師の皆さんのための、少人数セミナーです~
働く女性にうれしい身体ケアの最新知識を、5回シリーズでお届けします。
これから元気に活躍するためのビジョンについても、一緒に語り合いましょう!

「イキイキ働く女性のための美と健康セミナー」というタイトルは、
女性の心を掴んで、元気な女性が参加し、毎回大変盛り上がっていますicon_lol.gif

日時:2013年10月16日(水)19:00~20:00
場所:長崎ブリックホール 3階会議室
講師:中尾 孝子先生
無料託児室あり
対象:女性医師
主催:長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター
共催:小野薬品工業株式会社 長崎県医師会

なかおたかこクリニック院長 中尾 孝子先生
第3回は、「その症状 過活動膀胱ですか?」がテーマで、
過活動膀胱と女性泌尿器科医についてわかりやすくご説明いただきました。
参加者は6名で、テーマに興味を持たれた研修医や地域病院の先生方にご参加いただきました。

 「過活動膀胱」については、日常の診療にすぐに活用できるご講演を頂きました。「過活動膀胱」は、比較的最近知られるようになってきた概念です。以前は尿流動態検査が確定診断には必須で、患者さんにかなりの苦痛とストレスを与えるものでした。2002年に国際禁制学会から新しい概念としてOAB(overactive bladder):過活動膀胱が提唱されました。OABは疾患名ではなく、症状症候群であり、患者さんの症状から診断するものです。症状は、頻尿および夜間頻尿を伴うもので、診断にはOABSS(OAB症状スコア)が広く用いられています。切迫性尿失禁は必須ではないとされています。もちろん、疾患が隠れている可能性があるので、除外診断(癌や感染症など)が必要であり、尿検査とエコーは必須とのこと。間質性膀胱・神経因性頻尿(イミダフェナシンが有効)や最近の泌尿器科医の中で頭を悩ますDHIC(高齢者に見られるもので、過活動膀胱の様な症状はあるが、排尿機能が低下しており、相反する症状を呈している)等の鑑別についても御教授されていました。OABの治療薬の第一選択薬は抗コリン剤です。まずは1~2週間程度で様子を診て、効果があれば継続し、効果が無い場合には専門医に相談するように勧められました。

 続いて女性泌尿器科医についてお話し頂きました。中尾先生の今までの軌跡から、泌尿器科を選び、開業するに至った経緯をお話し頂き、これから医師としての人生が始まる研修医の先生方にとって勉強になったのではないかと思います。中尾先生も出席した先生方の為に、普段は聞けない様な深いところまでお話し頂き、講演終了後の質問時間でも、活発な質問(過活動膀胱と女性泌尿器科医について両方とも)が出ていました。
<参加者の感想icon_exclaim.gif
・収入のお話や具体的な診療のお話など、ざっくばらんにお話し下さり、勉強になりました。
・大変楽しく面白く聞かせて頂きました。参加者が少ないのが残念です。女子学生、研修医、子育て現役中の女性医師に聞いてほしい内容でした。
・興味あるテーマでたいへん有意義でした。
・地方都市での開業(専門外来)は大変でしょうが、これから何十年という開業を続けるにはそれなりの工夫が大切でしょう。

icon_razz.gif第4回美と健康セミナーは、「乳がん」をテーマに、行います。
日時:2013年12月2日(月)19:00~20:00
場所:ベストウエスタンプレミアホテル長崎 6階内外スイート
座長:長崎大学医学部先端医育支援センター助教・腫瘍外科 乳腺内分泌科 松本 恵先生
講師:恵仁会今村病院 乳腺外科乳腺専門医 渡海 由貴子先生(長崎市)
演題:「尋ねられたら答えたい、知っておきたい乳がんの、今」

無料託児室あり
対象:女性医師
主催:長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター
共催:第一三共株式会社 長崎県医師会

詳しくは、長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンターまでお問い合わせください。