平成26年度 第5回復職&リフレッシュトレーニングを開催しました
2015年1月21日

【平成26年度 第5回復職&リフレッシュトレーニング 1/19(月)開催しました!】

復職&リフレッシュトレーニングは、育児・介護等で休職・離職中の医師に医療現場との気持ちの距離を縮めてスムーズな復職を促すプログラムです。就労中の方も、知識をリフレッシュしたい方はご参加いただけます。

今回は【急変対応の基礎 -BLSと初期評価- 】をテーマに実技を交えて開催しました。定員8名でしたが、1名欠席により、参加7名でした。初参加は2名で他5名はこれまでのトレーニングに参加したことのある方でした。地域病院から4名、院内から3名で、「不安解消と再確認のため」にご参加いただきました。

icon_idea.gif 復職&リフレッシュトレーニングの講義を録画したDVDをレンタルしています。参加できなかった回で視聴をご希望の方は、センターまでご連絡ください。

AHA(アメリカ心臓協会 心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン)は、5年毎に改定されるので、過去に受講経験のある方も、変更点を確認しながら、最新の情報を習得されていました。近年は、いち早く、中断の少ない胸骨圧迫が重要視されているとのことです。 

↑講師の山下和範先生 
手の平付け根部分と肘と肩を相手の胸に対して垂直になるように。背筋を伸ばして胸骨を圧迫する。胸骨が5㎝沈む程度、1分間に100回以上、リコイル(戻り)をしっかり、位置がずれないよう胸から手を離さずに。

↑AEDお願いします!応援呼んでください!1・2・3で交代します!
(不安定なベッドやストレッチャーの上だと、マッサージや交代も難易度が上がります)

↑女性の小さい手でのBVMの使い方          ↑講義風景

急変患者のアプローチ方法に沿ってBLS人形を用いて、心肺蘇生のシミュレーションをしました。 
1回につき5㎝、1分間に100回以上のペースでしっかり胸骨圧迫することは、想像以上に体力が必要のようでした。2人態勢で対応できた場合、1人で最長2分間(体力の限界)のあいだ有効な胸骨圧迫を行うとなると、もう1人がマッサージの邪魔をしないようにAEDをセットアップし、声かけしながら交代したりと、2人の連携が重要だと感じました。その後、急変についてのレクチャーや、高機能シミュレーター METI manを用いてBVMの使い方のコツなどを教えていただきました。最後の質疑応答では、自動心臓マッサージを装着して搬送されてきた場合の対応は?気管内挿管のタイミングは?などの質問に、山下先生が丁寧にご回答くださいました。

<<参加者アンケートより>>
・わかりやすかったです。ACLSも興味があります。
・長らく急変対応する場面にいないので、本日は実技もあり少し不安が減りました。気管内挿管もできたらよかったです。
・実際にAEDを扱えたのでよかったです。
といった感想が届けられました。

復職&リフレッシュトレーニングを始めて3年になります。
3年分の参加者アンケートから、トレーニング受講前と後で気持ちの変化を比較すると、”すごく不安”が減少し、”不安なく対応できそう”が増加している結果が出ています。各個人のタイミングで、不安な分野に自信をつけて、最新情報を得られる有用な機会として、ご利用いただけたらと思います。

平成27年度は、参加者アンケートにてみなさんからご提案いただいた、”今後行ってほしいトレーニング”から講師の先生を選出し、調整していきたいと考えております。引き続き、自己研鑽のほか、ネットワーク作りの場としてご活用ください。icon_razz.gif

毎回県医師会にご協力いただき、開催月前月の県医師会報に折込チラシを入れています。
また、市医師会旬報にも記事として掲載をしていただいています。 興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいicon_exclaim.gif
毎回託児室を用意しています。