【平成27年度 第2回復職&リフレッシュトレーニング 6/16(火)開催しました!】
復職&リフレッシュトレーニングは、育児・介護等で休職・離職中の医師に医療現場との気持ちの距離を縮めてスムーズな復職を促すプログラムです。就労中の方も、知識をリフレッシュしたい方はご参加いただけます。
今回は【だれでも遭遇する心房細動治療のこれだけは-残念な経過にならないために最小限気をつけること- 】をテーマに開催しました。参加は10名で、うち初参加は2名でした。地域病院から4名、学内から5名で、育休中の方1名でした。
復職&リフレッシュトレーニングの講義を録画したDVDをレンタルしています。参加できなかった回で視聴をご希望の方は、センターまでご連絡ください。
↑長崎大学病院 循環器内科 荒川 修司先生
第2回は、前回のテーマ「脳卒中」の原因となる「心房細動」についてのお話でした。
心房細動は、人口1%の罹患率、80歳以上では5%の罹患率となり、医師なら誰でも遭遇する機会がある病気です。
「脳梗塞を起こさないために」「症状を緩和するために」「隠れている基礎疾患を見逃さないために」を診療の3大ポイントとして挙げられました。そして、心臓の解剖から発生機序の説明と若年者と中高年者の2症例について、その考え方、説明の仕方、診断・治療の方針について、わかりやすく話されました。
レイトコントロールに用いるメインテートなどのβ遮断剤、脳梗塞予防のNOAC(ノアーク)の使い方や、治すためのアブレーションという治療を大学病院では行っていることも教えてもらいました。
<<参加者アンケートより>>
・具体的な症例での考え方の説明もあり、とてもわかりやすかったです。ワーファリンとNOACの違いも勉強になりました。
・毎回勉強になっています。
・先日久しぶりに発作性afのptをみたので、わかりやすく、どうすればよかったか、よくわかった。情報提供の大事さがわかった。中長期的視点の説明も大切。
参加者10名は、受講前には、「すごく不安があった」4名から、受講後には、「不安なく対応できそう」6名や、内容を「よく理解できた」7名など、参加者から好評で、満足されたようでした。
小さなお子さんがいても受講できるように、復職&リフレッシュトレーニングでは、託児室を準備しています。
今回は、7か月から5歳までの4名のお子さんをお預かりしました。3名のシッターさんと楽しく遊びながら待っててくれたようです。