2018年10月17日

 『医師としてのキャリア継続のため、ワークライフバランスの考え方を知るとともに、医師としての多様な生き方を学ぶ』ことを目的として取り組みました。
日 時:平成30年10月5日(金)8:50~16:20
対 象:長崎大学医学部医学科3年生(男性95名、女性31名 合計126名)の「医と社会」教育の一環で実施。


~講義風景~

<ワークライフバランス講義>
 伊東昌子センター長が「ワークライフバランスとダイバーシティ」と題して講義を行いました。また、長崎大学には「LGBT(女性同性愛のレズビアン、男性同性愛のゲイ、両性愛のバイセクシュアル、性同一性障害を含む肉体と精神の性別が一致しないトランスジェンダーの人々の総称。それぞれの英語表記lesbian、gay、bisexual、transgenderの頭文字を組み合わせた造語)」について学べる機会や相談できる部署があることの紹介、医師として患者さんと向き合う前に理解を深めておくことなどを話しました。

伊東 昌子 センター長
長崎大学 副学長
長崎大学ダイバーシティ推進センター センター長・教授
長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター センター長

 続いて、長崎県福祉保健部福祉保健課から、県央保健所長と対馬保健所長も兼務されている行政医 藤田利枝先生にお越しいただきました。全国保健所長会が制作した公衆衛生医師募集のパンフレットを配布し、仕事内容の紹介がありました。いろんな経歴から行政医師を目指すことができること(藤田先生は外科医から転身)、臨床経験は役に立つことなどを話されました。当センターが運営するあじさいプロジェクトの立ち上げ時は、スタートアップメンバーの1人として大変お世話になりました。

長崎県福祉保健部福祉保健課 医療監 藤田 利枝 先生

 長崎県医師会 常任理事の瀬戸牧子先生から、日本医師会の「ドクタラーゼ別冊~医師会のことをもっとよく知ってもらうために~」の配布と医師会活動の紹介がありました。

長崎県医師会 常任理事 瀬戸 牧子 先生

<グループ討論>
 仕事と育児の両立を目指す共働き夫婦が、問題に直面した時にどのように解決していくかを、グループに分かれて討論しました。事例ごとに、選ばれた1グループがロールプレイングで発表しました。夫婦や上司などの立場にたったセリフが考えられていて楽しい演出でした。他のグループからは相違点などを発表してもらいました。

 

<ロールプレイング発表>
【事例1】
 子どもが熱を出した時の設定ですが、夫婦共に仕事で大事なイベントのある日で、それぞれの上司に相談しても、代行は引き受けてもらえず、休みはもらえませんでした。結局、夫が病児保育施設に預けた後に、出勤することになり、一件落着。しっかり翌日の病児保育の予約も忘れない堅実な結果でした。
【アドバイス】
 先輩医師からは、病児保育施設が満員で預けられない場合もある、というコメントがあり、センターから長崎市内で受入人数の多い病児保育施設を紹介しました。

【事例2】
 夫婦共に後期研修を希望している科が、緊急呼び出しが多い設定で、お互いの希望する診療科は変更せずに、他県の親元に戻り、緊急時などには子育てを協力してもらうという解決策でした。
【アドバイス】
 センターからは、親の子育て協力が本当に得られるのか、一度ご両親に尋ねてみることをお勧めしました。

【事例3】
 妻に国内留学の話が出た設定で、妻が子どもを連れて留学するという結論でした。
他のグループでは、夫と子どもは残り、妻が単身赴任するという結論もありました。
【アドバイス】
 先輩医師には、実際に国内留学を検討中で、家族全員で引っ越すことを予定しているという話や、自分が国内留学するなら、子どもは夫にみてもらい単身で留学したいという意見が挙がりました。

【事例4】
 夫にアフリカ留学の話が出て、妻の専門医取得や妊娠の希望をどうするか、子どもはアフリカで動物を見たいという設定でした。夫が単身赴任をして、妻と子どもは日本に残るという結論でした。
【アドバイス】
 アフリカ渡航した学生から、キリンやライオンは、そもそも保護地区に行かないと見られないという意見や、幼少期にアフリカ・ヨーロッパなどで海外生活をしていた学生からは、帰国後に国語の授業で大変な苦労をしたため、子連れで行くか、単身赴任で行くかは、よく考えたほうが良いといった、経験に基づくアドバイスが出ました。

icon_exclaim.gif学生からの質問では、診療科をどうやって選んだか、結婚のタイミングについてなどが挙がり、ワークライフバランス推進員を務める先輩医師から貴重なお話を聴かせていただきました。

 
腎臓内科 牟田 久美子 先生           麻酔科 吉﨑 真依 先生

 
総合診療科 依田 彩文 先生           形成外科 千住 千佳子 先生

<ロールモデル医師の講演>
 長崎大学病院循環器内科 泉田誠也先生にご講演いただきました。

循環器内科 泉田 誠也 先生

 パートナーは、同病院の内科医ですが、現在第3子の出産間近ということで、仕事と家庭生活の調整を模索されている現状を話されました。夫婦の仕事と生活を時間軸で示した経歴、性格や考え方、収入、将来の展望などについて示し、夫婦でもかなりの相違点はあるが、よく話し合って打開策を見出したいというお話でした。学生にとっては、グループワークで考えた事例以上に、生々しい問題を感じられたと思います。

 続いて、長崎大学病院消化器内科 田渕真唯子先生にご講演いただきました。

消化器内科 田渕 真唯子 先生

 仕事をしっかりしたい、という思いの田渕先生が、子育てを夫には頼らず、実家や保育サポーターさん、職場の助けを借りながら、日々邁進されているお話でした。「もっともっとキャリアアップしたい、仕事も家庭も自分で掴みとる!」という前向きな気持ちが学生にも届いたと思います。

<外部講師の特別講演>
 神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーションスクール設置準備担当 教授の吉田穂波先生をお招きしました。

神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーションスクール設置準備担当 教授 吉田 穂波 先生

 人に助けを求める力=「受援力」についての講義は、目からウロコという学生も多く、今後社会に出た時に役立つお話でした。また、夫婦のどちらも「Win-Winの関係」で、キャリアと家庭生活を築くことが大事であるとの解釈は、5人の子育てをしながら夫婦で海外留学を行い、お互いのやりたいことも尊重する先生の実体験を聞いた後には、非常に納得できる内容でした。
 講義後アンケートの「仕事と生活の両立を図るために必要なものは何か」の設問では、1位:受援力、人に頼る 2位:協力、助け合い 3位:コミュニケーション(人とのつながり) という結果になり、吉田先生の「受援力」というキーワードが多くの学生の心に響いたことがわかりました。

icon_exclaim.gifその他、講義前後アンケート、キャリア&ライフ未来年表作成など、盛りだくさんのキャリア講習会でした。

~学生キャリア講習会を終えて~
<講義前後アンケートの集計結果抜粋>
●平成30年度の受講予定者126名のうち、男子学生は95名、女子学生は31名(女子学生率24.6%)でした。「男女共同参画」の言葉も内容も知っている割合は、平成28年度以降35%前後を推移しています。「ワークライフバランス」の言葉も内容も知っている割合は、平成26年度~29年度の4回の講義では20%前後でしたが、今年度は36.4%と最も高い結果となりました。また、「働き方改革」の言葉も内容も知っている割合は3割にとどまりましたが、聞いたことがあると答えた割合は「ワークライフバランス」を上回り、ニュースや新聞を通して言葉を知った学生が多くいました。
●現時点での将来の不安については、講義の前後で、不安がある割合が減り、不安がない割合が増える結果は、これまでの講義と同様でした。講義後に、講義前と比べて不安が減った・無くなったと答えた割合は50%でした。将来に対する不安の内容としては、一番多かったのが「勤務地」(19.2%)でした。次に「診療科の選択」(16.2%)、「仕事と生活の両立」(16.2%)と続きました。
●「産休」「育休」の言葉は90%以上の認知度があり、男性も育休を取れることを知っている割合は86.9%でした。講義前の「自分も育休を取ってみたい」男子学生の割合は、平成26年度からの講義の中で一番高い結果でした。
●将来の進路を決定するときに重視するもの(3つまで選択)のランキングでは、1位は講義前後ともに「仕事の内容」、次に講義前は「その領域の研究に興味がある」「やりがい」と続き、講義後は「やりがい」「希望するライフスタイルが得られる」となりました。
●生活と仕事の両立については、講義前→後で「できる」8.1%→20.4%へ、「なんとかできそう」51.5%→52%へと増加して、講義後の両立への自信は70%以上でした。「できない」「わからない」の割合はいずれも講義後に減少し、また、今回の講義が将来役に立ちそうだと答えた学生は86.7%となり、講義の意義があったと感じました。

<学生の感想>
icon_razz.gif将来起こりうる事態のことが多く、考えさせるようなことがたくさんあった。(男性)
icon_razz.gif卒後のことなんてまだまだの感じがしていたが、数年後に迫ってきていることを改めて感じて焦ったが、今日の話を聞いて不安もあるけど将来が楽しみという気持ちがでてきました。(女性)
icon_razz.gif自分は誰かに相談するということがあまり得意ではないので、今後相談できるようにしていきたいです。(男性)
icon_razz.gif色んな先生方のお話を聞けて自分の中の働き方のケースを増やせた。実際現場の先生方も答えが見つからない働き方の現状を、どうにか変えていけないものかと思う。男性医師の話をもっと聞きたい。(女性)
icon_razz.gif普段の座学と違って人生観がとても変わりました。(男性)

<先輩医師のコメント>
●腎臓内科 牟田 久美子 先生
 結婚・出産など私生活に関する内容を授業で話すのは初めてで、講義で専門領域のことを話すのとは違って気恥ずかしく緊張しました。学生たちがそれぞれのケースの役を上手に演じているのが面白かったです。実際にはどの場面も即答できる内容ではなく、夫や両親などの家族、上司と何度も話し合いながら、自分や家族にとって正解となる選択肢を見つけていく必要があると思います。他の先生方のご意見も参考になり、「家族一緒に、をまず考えて行動している。」というお話が印象に残りました。これから多少でも学生がキャリアプランを考える際の参考になれるよう、私も日々の仕事を頑張りたいと思います。

●麻酔科 吉﨑 真依 先生
 今回の講義に参加して、改めて自分の働き方を考えることができました。
 働き方は様々で、この立場の人が一番大変、ということはないと思います。それぞれの立場にある人たちがお互いに尊敬しあい、感謝しあえる環境でないと物事はうまく進みません。「育児しながらでもこんなに働けるんだよ!」と言いたいところですが、それは周りの協力があってこそです。働けるというより、働かせてもらっているんだと常に思っています。それは自分を卑下しているわけではなく、感謝しながら常に働いているということです。自分の権利も大事ですが、周りとの「和」も考えながら真摯に仕事に向き合いたいと改めて思いました。

●総合診療科 依田 彩文 先生
 私が学生の頃は「ワークライフバランス」という言葉さえなじみがなく、結婚や育児などのライフイベントを自分が迎えて初めて現実を知りましたので、このような講義の機会があることはとても幸せなことだと思います。
 私の世代は「ワークライフバランスの過渡期世代」と言われるそうで、特に私が20代の頃までは、女性医師を取り巻く環境は今より厳しいものだったと実感しています。
 この講義には何度か参加しており、最近は「女性医師の社会進出・キャリアアップを叶える」という視点での学生の発表が多く、この十数年の確実な変化を感じ、とても嬉しく頼もしく拝見しています。
 これも、メディカル・ワークライフバランスセンターの活動の賜物だと思います。みなさんのワークもライフも、明るく充実したものでありますように。

●形成外科 千住 千佳子 先生
 ロールプレイングでは学生ならではの工夫や演技がされていて、楽しく拝見しました。提示されたシナリオについて、学生なりに問題点を考え、まるで経験したかのような現実味のある解決策を見出していたことにとても感心しました。
 以前は出産で仕事を休むと「これだから女性は。」と言われ、肩身の狭い思いをしたと、先輩女性医師が言われていました。今では女性のキャリアアップのためにみんなで考える時代。とてもありがたいと思います。家庭を持つと女性がフルで働くのはどうしても難しくなります。しかし、医局内はまだまだ医師不足で、他の先生にしわ寄せがいっているのも事実。いつも周りに感謝しつつ、仕事と家庭のバランスを取っていけたらいいなと思います。

2018年8月28日

【2018年キャリアアップセミナー「英語論文のABC」 8/24(金)開催しました!】

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「英語論文のABC」
講師:医歯薬学総合研究科 分子標的医学研究センター
   医療教育開発センター
   第一内科 助教 古賀 智裕 先生
日時:8月24日(金)18:30~19:30
会場:長崎大学病院 多目的研修室 手前(中央診療棟4階)

 今回の講師は、基礎研究と臨床研究との両立、仕事と生活との両立について定評のある第一内科・分子標的医学研究センターの古賀智裕先生でした。他院からの参加や、当日参加があり、総勢12名でした(医師・歯科医師・技師・理学療法士)。

 ご自身の120編以上の論文作成経験からのコツと、実際に使用しているテンプレートを提示して、わかりやすく教えていただきました。「”自分の研究成果や貴重な症例報告を、世界に発信しよう!”という気持ちを持って、考え過ぎず、とにかく書くこと!」と話されました。英語については、Google翻訳をうまく利用することや、あとから校正してもらえるので大丈夫だとアドバイスされました。参加者の皆さんは、学会発表から論文作成へのハードルが、間違いなく下がったと思います。

 古賀先生の講演DVDを貸し出しします。ご希望の方は、センターまでご連絡ください。(スライドは除く)。


↑講師:第一内科 助教 古賀 智裕 先生

icon_razz.gif<参加者アンケートより>
・漠然と理解していた論文の書き方がよくわかった。系統立ててスライド作成されており理解しやすかった。若い先生に聞いてもらいたい内容だった。
・Google翻訳の有用性がわかって良かった。同時に、やはりまず書いてしまうことが大切だと改めて認識した。
・書き始めよう!という気持ちになれた。Google翻訳使ってみます。



キャリアアップセミナーを受講している間、小さなお子さんは「イブニングシッター」でお預かりできます。今回は1名の利用がありました。

2018年8月9日

2018年キャリアアップセミナー
「英語論文のABC」開催のお知らせ

 2015年度より医療スタッフのキャリアアップを支援するセミナーを開催しています。今年度は「英語論文」の初心者向け講座です。
 長崎大学病院の医局で評価の高い先生をお招きし、わかりやすく解説していただきます。基礎から学びたい方は、ぜひこの機会にご参加ください。
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◆英語論文のABC◆ 
講師:医歯薬学総合研究科 分子標的医学研究センター
   医療教育開発センター
   第一内科 助教 古賀 智裕 先生
日時:8月24日(金)18:30~19:30
会場:長崎大学病院 多目的研修室 手前(中央診療棟4階)

●対象:英語論文の書き方を基礎から学びたい方
●申込締切:参加申込 8月23日(木) 託児申込 8月17日(金)
●申込方法:参加申込書に必要事項をご記入のうえ、FAXまたはメールにて当センターまでお送りください。

icon_idea.gifチラシ(PDFファイル)ダウンロードはコチラ
icon_idea.gif参加申込書(ワード文書)ダウンロードはコチラ

★無料託児サービスについて★
 メディカル・ワークライフバランスセンターでは、夕方以降開催の会議や勉強会出席のための託児サービス「イブニングシッター」を実施しております。ご希望の方はイブニングシッター「託児申込書」にご記入のうえ、参加申込書と一緒にお送りください。

icon_idea.gifイブニングシッター「託児申込書」(ワード文書)ダウンロードはコチラ

icon_razz.gif各種セミナーのDVDを貸し出ししています。DVD貸し出し一覧表はコチラ

~お申込み・お問い合わせ先~
主催:長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター
【mail】info01アットマークnagasaki-ajisai.jp  アットマークに”@”を入力ください

2018年1月30日

 医師のキャリア形成、継続のサポートをするために、働き方や両立に関心のある研修医、または県内で働く医師を対象に開催しました。
 連携機関にご協力をいただき、「医師のワークとライフをきいてみよう!ロールモデル探し」と題し、現役で活躍されている医師と若い世代が交流できる身近な意見交換会を、共催の長崎医療センターと実施しました。
 参加者は、研修医6名、医師8名、その他3名の総勢17名でした。




↑主催者挨拶 長崎県医師会 常任理事 瀬戸 牧子 先生
医師会の活動や保障について、若い医師にも利点があることを話されました。


↑取組発表 メディカル・ワークライフバランスセンター 副センター長 南 貴子 先生
現在のあじさいプロジェクトの活動について、概要を説明しました。
サポート体制についてご存知ない方には、「保育サポートシステムを含め、将来サポートが必要となった場合には、センターへご相談ください」とお伝えしました。

次に、大村地区で働きながら子育てしている医師3名によるキャリア形成や仕事と生活の両立に関する経験談の発表がありました。

↑経験談1 「キャリア形成期におけるワーク・ライフバランス」
総合診療科・総合内科 レジデント 川原 知瑛子 先生
現在は、保育園に通う2人のお子さんの子育て真っただ中です。「医者として武者修行の時期」に出産・育児が重なり、葛藤と焦りを抱えながらも、お子さんの乳児期や妊娠中に、資格試験に挑戦・取得されてきたそうです。育休取得期間は、第1子が4か月、第2子は6か月間と、わりと早い復職ですが、夫が、第1子の時に、育児休業を1年間取得して支えてくれたそうです。さらに、仕事と育児を両立するうえで一番困る病気時の対応にでも、夫のお母さんが保育士ですので、安心して全面的に協力してもらえることが、一番の強みです。頼れる家族がいる好条件の川原先生、これからもどんどんキャリアアップしてください。
※10~12か月未満の育休取得が一番多い。ちなみに男性は、5日未満。厚生労働省「平成27年度雇用均等基本調査」より


↑経験談2 「男性医師×育休」
総合診療科・総合内科 専修医 鳥巣 裕一 先生
長崎医療センターで初めて男性で育児休業を取得した医師として、お話をお願いしました。まだまだ浸透していない、職場で取得しづらい雰囲気を感じることが多い男性育児休業ですが、鳥巣先生は、「とってよかった」と話されました。また、ある大学医学部の調査結果から、「診療時間に家事労働時間を加えた総労働時間は、男性医師よりも女性医師の方が長く、特に子どものいる女性医師が長時間働いていることが確認された」と紹介しました。夫婦で家事や育児を普段からもっとシェアするべきで、子どもがいる場合、「仕事」「家事」「育児」「休養」の4つの要素でタイムマネジメントをしようと話されました。夫婦がワークライフバランスを取るための選択肢の一つとして、男性の育児休業取得をセンターでも推進していきます。


↑経験談3 「点と線」
秋櫻醫院 院長 石田 一美 先生
「回想してみると、結婚して、子どもを出産していなかったら、また別の人生を歩んでいただろうと思う。どのように生きていくか、夫婦でどんな家庭を望むかは、人それぞれ。」金子みすゞ さんの詩「私と小鳥と鈴と~みんなちがってみんないい~」になぞらえて話されました。医学部の卒業試験期間中に出産し、卒業後は内科に入局。まわりには別居しながら勤務する医師が多い中、石田先生の結婚観は「家族は一緒に暮らし、人生を共に歩む」ことでした。そのため、パートナーの転勤に伴い、他県の他の診療科(麻酔科)で研修をされています。その後長崎に戻ると、県の医師不足解消のためにと保健所勤務になりました。病院での仕事とは異なり、大変戸惑われたそうですが、様々な見識を深められています。その時の経験を生かし、介護の必要性を感じて、在宅療養支援診療所を開業されました。「成り行き任せで主体性が無いように感じていたが、振り返ってみると、これまで経験してきた様々な点と点が実はつながり、今は線となり道筋になっている」と話され、若い先生の将来の不安を軽減していただきました。

最後に県内病院のワークライフバランス推進員2名に医局の状況や自己紹介、アドバイス等をしていただきました。

↑長崎医療センター 麻酔科 山口 美知子 先生
山口先生の子育ては、パートナーとうまく協働されていたそうですが、パパがママコミュニティに関わった時のお話(パパの合理主義がママ達の経験論とぶつかり大変なことになった)など、面白く振り返っていただきました。

↑市立大村市民病院 救急総合診療科 柴田 由可 先生
お子さんが入院した経験の後、しばらく診療科から離れて、健診業務を行っていた柴田先生ですが、お子さんの成長に合わせて、手技を身につけるなどして、今年度からは常勤で内科領域へ戻られました。

↑会の様子
第1回と同じく、本会で参加者から出た質問に対して、ワークライフバランス推進員の回答をまとめた「Q&A一覧」を配布しました。また、センター制作の「両立応援HANDBOOK」を進呈しました。

 長崎医療センターに勤務する7名(初期研修医の男性1名、初期研修医の女性4名、後期研修医の女性1名、診療科医の女性1名)のみなさんは、講師や推進員の先生の様々な経験談を聴くことができて、とても満足されていました。「素敵なロールモデルの先生が見つかった」との感想があり、本会の意義を実感しました。
 新規メルマガ登録は3名でした。月1回配信のメルマガ「あじさいプロジェクト通信」は、長崎県内で勤務中の女性医師837名(センターでの把握数)のうち、397名に配信しています(2018/1/29現在)。アンケートにご回答いただいた6名全員が、センターのホームページを閲覧したことが無く、引き続き、あじさいプロジェクト活動をワークライフバランス推進員のお力添えをいただきながら、周知する必要を感じました。
 今回初めて、長崎大学病院以外で、主に研修医の先生を対象として開催しました。関係者の先生同士は、すでにお知り合いやご縁があるなどで、和気あいあいとした雰囲気の中、楽しい会となり、活動の意義を実感し合うことで、今後も連携しながら交流を深められたらと感じました。

icon_razz.gif<参加者の感想抜粋>
・色んな先生方の経験談を聞けてとても参考になった。サポート体制の存在は心強いと思った。
・結婚後も細々と仕事を続けられたらいいなと思いました。素敵なロールモデルの先生が見つかりました。
・講演の内容が想像していたよりも具体的で大変参考になりました。漠然とした不安感が、育児や出産に対してありましたが、少し解消することができました。

<託児室の様子>

↑4名のお子さんが、会場隣の託児室でお迎えを待っていました。お土産(折り紙の作品や,花紙の指輪)をもらえて喜んでいたそうです。

2018年1月12日

平成29年度 「医学生、研修医等をサポートするための会」開催のお知らせ

 医師のキャリア形成、継続のサポートをするために、働き方や両立に関心のある研修医、または県内で働く医師を対象に開催します。
 連携機関にご協力をいただき、「医師のワークとライフをきいてみよう!ロールモデル探し」と題し、現役で活躍されている医師と若い世代が交流できる身近な意見交換会を、共催の長崎医療センターと企画しました。

icon_arrow.gif平成29年9月に長崎大学病院内で開催した報告記事はコチラ

 大村地区で働きながら子育てしている医師3名によるキャリア形成や仕事と生活の両立に関する経験談の発表と、各病院のワークライフバランス推進員として活動されている医師2名をお招きしますので、「生の声」を聴き、指導や助言をいただくことができます。
 「どのような働き方を目指すか」「キャリアプランの立て方」「コミュニケーションのとり方」「結婚・子育て期の共働き夫婦の生活」「妊娠・出産・復帰の流れ」など何でも結構です。申込書の【事前質問】に記入して、不安や疑問に思っていることを解決しませんか?
 相談してみたい!ご自身の理想に近いロールモデルを探したい!方は、ぜひこの機会にご参加ください。
 
医学生、研修医等をサポートするための会
 医師のワークとライフをきいてみよう!ロールモデル探し

日時:1月26日(金)18:00~19:30
会場:長崎医療センター 人材育成センター 菖蒲ホール
対象:働き方や両立に関心のある研修医、または県内で働く医師など
※参加無料、無料託児あり
※事前申込要 先着20名お弁当・お茶つき

<プログラム>
・主催者挨拶
  長崎県医師会 常任理事 瀬戸 牧子先生
・取組発表
  「あじさいプロジェクト概要説明」
  長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター 副センター長 南 貴子先生
・経験談1
  「キャリア形成期におけるワーク・ライフバランス」
  長崎医療センター 総合診療科・総合内科 レジデント 川原 知瑛子先生
  経験談2
  「男性医師×育休」
  長崎医療センター 総合診療科・総合内科 専修医 鳥巣 裕一先生
  経験談3
  「点と線」
  秋櫻醫院(在宅療養支援診療所、大村市) 院長 石田 一美先生
ワークライフバランス推進員の紹介
  長崎医療センター 麻酔科 山口 美知子先生
  市立大村市民病院 救急総合診療科 柴田 由可先生
・意見交換会

主催:長崎県医師会
共催:日本医師会、長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター、長崎医療センター教育センター

 ●申込方法:参加申込書に必要事項をご記入のうえ、メールまたはFAXにて下記までお送りください。
icon_idea.gifチラシ(PDFファイル)ダウンロードはコチラ
icon_idea.gif参加申込書(ワード文書)ダウンロードはコチラ

★無料託児サービスについて★
 ご希望の方は、「託児申込書」に必要事項をご記入のうえ、参加申込書と一緒にお送りください。
●託児申込締切:1月19日(金)
icon_idea.gif「託児申込書」(ワード文書)ダウンロードはコチラ

 ~お申込み・お問い合わせ先~
長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター
【mail】info01アットマークnagasaki-ajisai.jp
 アットマークに”@”を入力ください
【あじさいプロジェクトHP】http://nagasaki-ajisai.jp
【facebook】https://www.facebook.com/nagasaki.mwlb

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