2014年2月27日

東京大学社会科学研究所ワーク・ライフ・バランス推進・研究プロジェクト成果報告会
~ワーク・ライフ・バランス支援の課題~ 人材多様化時代における企業の対応
日 時 : 平成26年2月20日(木) 13時00分~17時30分
場 所 : 東京大学本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センター

 平成20年に発足した同プロジェクトは、同研究所が民間企業と共同して、企業におけるワーク・ライフ・バランス推進と働き方の関係などに関する調査研究を行っています。
今回5回目となる成果報告会では、仕事と介護の両立や女性の活躍促進などの新たな課題を取り上げながら、ワーク・ライフ・バランスの効果的な取り組み等について最新の研究成果を報告するとともに、今後の課題や方向性を探りました。
 報告会は2部構成で行われ、第1部は分科会、第2部は全体会議でした。

 第1部は、以下の5つの分科会に分かれました。注)以下「WLB」とは、ワークライフバランスの略
〇 分科会A「女性の活躍推進の課題:両立支援と活躍推進の連携を図る」
 女性の活躍を進める上では、女性の就業継続を促すとともに、仕事を通じて経験を積む育成プロセスが極めて重要。企業の取り組みや職場の在り方について議論する。
〇 分科会B「人事担当者とケアマネで創る『仕事と介護』の未来」
 両立支援のキーパーソンである企業の人事担当者と、介護サービスのプランを作るケアマネジャーが会し、互いの役割や現場の実情を共有。今後の連携について考える。
〇 分科会C「WLB実現のための働き方改革:社内事例づくりから、全社展開への流れ」
 残業削減について、従業員が自発的に、かつチーム単位で実行する仕組みづくりに成功している事例をもとに、取り組みの具体的手法について話し合う。
〇 分科会D「多様な人材活用に資する企業のWLB推進に向けた自治体支援のあり方」
 多様な人材が能力を発揮し、生き生きと働ける「全員参画」や「ダイバーシティ・マネジメント」の考え方を視野に入れながら、自治体の果たすべき役割を考える。
〇 分科会E「ワーク・ライフ・バランス支援の基礎を学ぶ:なぜ企業として社員のWLBを支援する必要があるのか?」
 WLBの誤解を解消するとともに、WLB支援を通じた人材活用や女性活躍推進、WLB実現のための必要な取り組み、仕事と介護の両立などについて学ぶ。

 第2部の全体会議では、各分科会の報告がありました。印象に残った意見は次の通りです。

● 女性社員は中堅クラスになるまでに課題に直面することが多い。
● 女性管理職登用だけでは限界がある。意欲喚起、モチベーションアップなど、すそ野を広げるための中長期的な取り組みが必要。
● 企業の人事担当者とケアマネジャーで、仕事と介護の両立を実現させるためのメニューを考えた。支援が必要な社員と要介護者を1週間どうやって支えるか議論したが、互いの支援の組み合わせでやっていけることが分かった。
● 介護問題は、一人で抱え込んで悩む人が多い。ケアマネジャー側から見ると、会社にどんな支援制度があるか知らない人が多いので、理解してもらう仕組みが欲しい。
● 介護は、地域やコミュニティーに支えられていることに気付かされた。いざというときに相談でき、頼れる仕組みを。
● 介護に当たっては、近隣との仲間・ネットワークづくりが重要。まずは市町村の地域包括支援センターに相談するのが一番。そして親御さんの近隣に挨拶し、日ごろの見守りをお願いしてみてほしい。
● 会社で支援制度を作っても、他の人が長時間労働だと利用しづらい。働き方そのものを変えることが必要。やらされ感のない仕組みづくりについて考えた。仕事を属人化せず、みんなで共有できる状況にする。まずは少ないチームで徹底的に取り組み、事例報告してもらう。表彰するなどしてたたえ合うと良い。
● 楽しい商品を企画すれば、自分たちも楽しんで仕事ができ、うまく回り出す。本人が自分事として捉えられるようになると、チーム力がアップして情報共有が進み、早く仕事が上がれるようになる。
● WLBの施策は、先送りしがちだが、重要な課題に真正面から取り組むことができる。本質や目的について腹落ちするまで理解してもらい、業務改善に真っ向から取り組む。会社全体のパフォーマンスを上げるための重要な施策だと言える。
● 自治体で男女共同参画を担当する男性が、育児休業を取得するなど積極的に育児参加。実体験を施策につなげている。
● 行政は縦割り仕事が壁になっている。もっと庁内で連携することが必要。
● 福祉、労働、男女共同参画の各部署から集まって一つのプロジェクトチームを作った。自治体の活動が、まだ多くの人に届いておらず、メリットを感じてもらっていないのが残念。ぜひホームページなどで有益な情報を入手してほしい。
● バイヤーに向いている人は、インプットが多く、いろんなところにアンテナを張っている人。出産や育児など、ライフステージを経験した人はバイイングに向いている。

 最後に、東京大学の佐藤博樹教授から、「短時間勤務制度利用者の円滑なキャリア形成に関する提言」の紹介がありました。
 「フルタイム勤務の働き方が変わらなければ、短時間勤務制度の運用はうまくいかない。短時間勤務者が、希望すれば無理なくフルタイム勤務に戻れるように、働き方を見直しておくことが大切。日頃から管理職との円滑なコミュニケーションを図っておくことも重要」だと述べました。


東京大学社会科学研究所ワーク・ライフ・バランス推進・研究プロジェクト成果報告会
~ワーク・ライフ・バランス支援の課題~ 人材多様化時代における企業の対応
日 時 : 平成26年2月20日(木) 13時00分~17時30分
場 所 : 東京大学本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センター

 平成20年に発足した同プロジェクトは、同研究所が民間企業と共同して、企業におけるワーク・ライフ・バランス推進と働き方の関係などに関する調査研究を行っています。
今回5回目となる成果報告会では、仕事と介護の両立や女性の活躍促進などの新たな課題を取り上げながら、ワーク・ライフ・バランスの効果的な取り組み等について最新の研究成果を報告するとともに、今後の課題や方向性を探りました。
 報告会は2部構成で行われ、第1部は分科会、第2部は全体会議でした。

 第1部は、以下の5つの分科会に分かれました。注)以下「WLB」とは、ワークライフバランスの略
〇 分科会A「女性の活躍推進の課題:両立支援と活躍推進の連携を図る」
 女性の活躍を進める上では、女性の就業継続を促すとともに、仕事を通じて経験を積む育成プロセスが極めて重要。企業の取り組みや職場の在り方について議論する。
〇 分科会B「人事担当者とケアマネで創る『仕事と介護』の未来」
 両立支援のキーパーソンである企業の人事担当者と、介護サービスのプランを作るケアマネジャーが会し、互いの役割や現場の実情を共有。今後の連携について考える。
〇 分科会C「WLB実現のための働き方改革:社内事例づくりから、全社展開への流れ」
 残業削減について、従業員が自発的に、かつチーム単位で実行する仕組みづくりに成功している事例をもとに、取り組みの具体的手法について話し合う。
〇 分科会D「多様な人材活用に資する企業のWLB推進に向けた自治体支援のあり方」
 多様な人材が能力を発揮し、生き生きと働ける「全員参画」や「ダイバーシティ・マネジメント」の考え方を視野に入れながら、自治体の果たすべき役割を考える。
〇 分科会E「ワーク・ライフ・バランス支援の基礎を学ぶ:なぜ企業として社員のWLBを支援する必要があるのか?」
 WLBの誤解を解消するとともに、WLB支援を通じた人材活用や女性活躍推進、WLB実現のための必要な取り組み、仕事と介護の両立などについて学ぶ。

 第2部の全体会議では、各分科会の報告がありました。印象に残った意見は次の通りです。

● 女性社員は中堅クラスになるまでに課題に直面することが多い。
● 女性管理職登用だけでは限界がある。意欲喚起、モチベーションアップなど、すそ野を広げるための中長期的な取り組みが必要。
● 企業の人事担当者とケアマネジャーで、仕事と介護の両立を実現させるためのメニューを考えた。支援が必要な社員と要介護者を1週間どうやって支えるか議論したが、互いの支援の組み合わせでやっていけることが分かった。
● 介護問題は、一人で抱え込んで悩む人が多い。ケアマネジャー側から見ると、会社にどんな支援制度があるか知らない人が多いので、理解してもらう仕組みが欲しい。
● 介護は、地域やコミュニティーに支えられていることに気付かされた。いざというときに相談でき、頼れる仕組みを。
● 介護に当たっては、近隣との仲間・ネットワークづくりが重要。まずは市町村の地域包括支援センターに相談するのが一番。そして親御さんの近隣に挨拶し、日ごろの見守りをお願いしてみてほしい。
● 会社で支援制度を作っても、他の人が長時間労働だと利用しづらい。働き方そのものを変えることが必要。やらされ感のない仕組みづくりについて考えた。仕事を属人化せず、みんなで共有できる状況にする。まずは少ないチームで徹底的に取り組み、事例報告してもらう。表彰するなどしてたたえ合うと良い。
● 楽しい商品を企画すれば、自分たちも楽しんで仕事ができ、うまく回り出す。本人が自分事として捉えられるようになると、チーム力がアップして情報共有が進み、早く仕事が上がれるようになる。
● WLBの施策は、先送りしがちだが、重要な課題に真正面から取り組むことができる。本質や目的について腹落ちするまで理解してもらい、業務改善に真っ向から取り組む。会社全体のパフォーマンスを上げるための重要な施策だと言える。
● 自治体で男女共同参画を担当する男性が、育児休業を取得するなど積極的に育児参加。実体験を施策につなげている。
● 行政は縦割り仕事が壁になっている。もっと庁内で連携することが必要。
● 福祉、労働、男女共同参画の各部署から集まって一つのプロジェクトチームを作った。自治体の活動が、まだ多くの人に届いておらず、メリットを感じてもらっていないのが残念。ぜひホームページなどで有益な情報を入手してほしい。
● バイヤーに向いている人は、インプットが多く、いろんなところにアンテナを張っている人。出産や育児など、ライフステージを経験した人はバイイングに向いている。

 最後に、東京大学の佐藤博樹教授から、「短時間勤務制度利用者の円滑なキャリア形成に関する提言」の紹介がありました。
 「フルタイム勤務の働き方が変わらなければ、短時間勤務制度の運用はうまくいかない。短時間勤務者が、希望すれば無理なくフルタイム勤務に戻れるように、働き方を見直しておくことが大切。日頃から管理職との円滑なコミュニケーションを図っておくことも重要」だと述べました。

2014年2月26日

1.<調査の目的>
  病院経営者、管理者としてワークライフバランス施策に対する認識を把握し、
  長崎県内の育児・介護休業制度や短時間勤務制度利用の実態調査を行う。
  毎年度継続調査を実施することで、傾向と対策とし、活動に反映させるため。

2.<調査の方法>
  実施期間:平成25年(2013年)9月10日
  調査対象:長崎県下156病院
  調査方法:長崎県医師会と連名でアンケート調査用紙を郵送配布し、
       同封の返信用封筒で回収
  質問内容:開設主体、開設形態、病床規模、医師数(女性医師数)、所在分類、
       臨床現場復帰に向けた生涯学習として導入しているもの、職場環境の
       整備について、ワークライフバランスの認識や施策に対しての考え等
       詳細はこちらを参照してください。
  配布・回答数(回答率):156病院に配布し、82病院(52.6%)の回答
  結果:こちらをご覧ください。<集計グラフ

 病院経営者を対象として長崎県医師会とアンケート調査を施行しました。82施設の開設形態・病床規模などの情報は、グラフを参照して下さい。

 女性医師の割合は、アンケート調査に回答いただいた82施設の医師数および女性医師数から算出したものであり、21.7%でした。
 スムーズな臨床現場復帰に向けた生涯学習として導入しているものは、院内カンファランス実施25.5%、学会・研究会参加への補助35.4%、インターネットアクセス(文献検索)の整備19.9%、図書の整備13.3%でありました。本人が利用するか否かは別として、整備はまだ十分でないと考えられます。
 仕事と生活の両立に配慮した職場環境としてすでに導入しているものは、当直の免除あるいは制限70.7%、時間外呼び出しの免除あるいは制限58.5%、短時間勤務制51.2%、医師のバックアップ体制50.5%、育児・介護休業等長期休暇取得後の現職復帰体制48.8%であり、環境は整いつつあることがわかります。
 また、「ワークライフバランス」について、内容まで以前から知っていたのは52.4%であり、昨年度関連病院長等会議時における調査(45.8%)より増加が見られ、そのメリットについてはある程度の理解が深まっている事が推察された。ただし、デメリットとして、医師のマネージメントが困難になる47.5%、施策利用者以外の業務負担を増加させる53.6%、医師間の不公平感を高めるリスクがある50.0%というような考えを持つ経営者もまだ多いことも示された。

2014年2月13日

【平成25年度 第6回復職&リフレッシュトレーニング2/13(木)開催しました!】

復職&リフレッシュトレーニングは、育児・介護等で休職・離職中の医師に医療現場との気持ちの距離を縮めてスムーズな復職を促すプログラムです。就労中の方も、知識をリフレッシュしたい方はご参加いただけます。

今回のテーマ【「“茶のしずく事件”とは何だったのか?」~医療従事者として知っておきたいFDEIAnの基礎知識~】の参加者は、研修医やコメディカルの方、現役の方など、合計6名で、これまでも参加したことのある先生は、内3名でした。


↑講師の第二内科河野哲也先生


食物依存性運動誘発アナフィラキシーの基礎知識について、とてもわかりやすく、息抜きのスライドも交えながら、かみ砕いた軽快な語り口で笑いの起きる楽しい講義でした。
FDEIAnとは、特定の食物摂取後に運動することによって、アナフィラキシー症状が来される病態。食物アレルギーでよくある「卵・牛乳」での発症は稀で、「小麦製品・甲殻類等」を摂取後に1時間以内に運動したことによる発症率が85%と高い。本邦での死亡は現在のところ報告ない。症状の経過は①皮膚の掻痒感、鼻汁、蕁麻疹から始まり、②呼吸器症状、③ショック症状と進行する。
②呼吸器症状が出た段階で受診すると、呼吸困難でヒューヒューといって喘息と誤診されてしまう症例が多いそうです。詳細な病歴聴取が必要で、アレルゲンの検索、誘発試験を行って診断を確定していく必要があります。FDEIAnを知っておくことで患者さんを救うきっかけになるかもしれないので、しっかり患者さんの容態を訊きだし、耳を傾けましょうとのアドバイスがありました。

今年度初の午前開催となりました。午前開催は離職中や休業中など復職に向けて受講を希望する医師のために確保した時間枠でしたが、対象者を把握、周知することに苦慮しております。

<<参加者アンケートより>>
・引き込まれる講義内容でした
・笑いがあって印象深く、要点もきっちり抑えた講義でした
といった感想が届けられました。

復職&リフレッシュトレーニングの平成26年度開催テーマを現在検討中です。
自己研鑽のほか、ネットワーク作りのためにもぜひ参加してみませんかicon_razz.gif
興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいicon_exclaim.gif
また、お知り合いの医師の方にも開催のお知らせにご協力いただけると幸いです。

毎回託児室を用意していますので、小さなお子様がいて休職されている方もお気軽に参加できます。


【平成25年度 第6回復職&リフレッシュトレーニング2/13(木)開催しました!】

復職&リフレッシュトレーニングは、育児・介護等で休職・離職中の医師に医療現場との気持ちの距離を縮めてスムーズな復職を促すプログラムです。就労中の方も、知識をリフレッシュしたい方はご参加いただけます。

今回のテーマ【「“茶のしずく事件”とは何だったのか?」~医療従事者として知っておきたいFDEIAnの基礎知識~】の参加者は、研修医やコメディカルの方、現役の方など、合計6名で、これまでも参加したことのある先生は、内3名でした。


↑講師の第二内科河野哲也先生


食物依存性運動誘発アナフィラキシーの基礎知識について、とてもわかりやすく、息抜きのスライドも交えながら、かみ砕いた軽快な語り口で笑いの起きる楽しい講義でした。FDEIAnとは、特定の食物摂取後に運動することによって、アナフィラキシー症状が来される病態。食物アレルギーでよくある「卵・牛乳」での発症は稀で、「小麦製品・甲殻類等」を摂取後に1時間以内に運動したことによる発症率が85%と高いです。本邦での死亡は現在のところ報告ない。症状の経過は①皮膚の掻痒感、鼻汁、蕁麻疹から始まり、②呼吸器症状、③ショック症状と進行する。
②呼吸器症状が出た段階で受診すると、呼吸困難でヒューヒューといって喘息と誤診されてしまう症例が多いそうです。詳細な病歴聴取が必要で、アレルゲンの検索、誘発試験を行って診断を確定していく必要があります。FDEIAnを知っておくことで患者さんを救うきっかけになるかもしれないので、しっかり患者さんの容態を訊きだし、耳を傾けましょうとのアドバイスがありました。

今年度初の午前開催となりました。午前開催は離職中や休業中など復職に向けて受講を希望する医師のために確保した時間枠でしたが、対象者を把握、周知することに苦慮しております。

<<参加者アンケートより>>
・引き込まれる講義内容でした
・笑いがあって印象深く、要点もきっちり抑えた講義でした
といった感想が届けられました。

復職&リフレッシュトレーニングの平成26年度開催テーマを現在検討中です。
自己研鑽のほか、ネットワーク作りのためにもぜひ参加してみませんかicon_razz.gif
興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいicon_exclaim.gif
また、お知り合いの医師の方にも開催のお知らせにご協力いただけると幸いです。

毎回託児室を用意していますので、小さなお子様がいて休職されている方もお気軽に参加できます。

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