2015年5月26日

【平成27年度 第2回 復職&リフレッシュトレーニング開催決定!!】
対 象:長崎県在住の休職・離職中の医師
     および長崎県内の医療機関に勤務している医師で
     テーマに関する知識をリフレッシュしたい方
内 容:講義形式
     第2回テーマ 『だれでも遭遇する心房細動治療のこれだけは
     ─残念な経過にならないために最小限気をつけること─』   
日 時:平成27年6月16日(火)14:00~15:15
講 師:長崎大学病院循環器内科 荒川 修司 先生
場 所:長崎大学病院会議室A

*申込書は下記の様式いづれかをダウンロードし、メールまたはFAXください。
 (様式) PDFタイプ、ワードタイプ(入力してメールで提出できる用)

    申請用紙PDF   申請用紙Word
臨床を離れ、現場に戻る前の再スタートの一歩として、ぜひお越しください!
託児室も用意しておりますので、安心して研修にご参加いただけます。
託児希望の方はこちらの託児申込書にて別途お申込みください。
託児の申込締切は、開催日の1週間前までとなります。 

チラシPDFはこちら

2015年5月25日

【平成27年度 第1回復職&リフレッシュトレーニング 5/22(金)開催しました!】

復職&リフレッシュトレーニングは、育児・介護等で休職・離職中の医師に医療現場との気持ちの距離を縮めてスムーズな復職を促すプログラムです。就労中の方も、知識をリフレッシュしたい方はご参加いただけます。

今回は【「コメディカル以上、専門医以下」で見逃さない、脳卒中 】をテーマに実技を交えて開催しました。参加は11名で、うち初参加は4名でした。地域病院から3名、学内から7名で、育休中の方1名は、大学病院に勤務する夫から開催を教えてもらい、参加してくださったそうです。

icon_idea.gif 復職&リフレッシュトレーニングの講義を録画したDVDをレンタルしています。参加できなかった回で視聴をご希望の方は、センターまでご連絡ください。
今回の脳卒中は、ハンドアウト資料のご提供のみ、とさせていただきます。


↑長崎大学病院 脳神経内科 立石 洋平先生

脳卒中の治療は、要介護度を上げないことを目標に、超急性期から診療をして、発症から4.5時間以内に適応のあるtPA静注療法や、8時間以内の脳血管内治療へつなげることが大事だということです。そのために、「発症時間」の確認は大切で、はっきりしないときのルールとしては、「最終無事確認時間」(普段通りだったと確認できる時間)を「発症時間」とするそうです。


脳卒中と気づくためのポイントの一つ、”意識”は、「いつもと違うかどうか」ということ。また他の診察所見では、「失語・失認・眼球の偏位、顔面麻痺、バレー徴候」など、欠かせないチェックポイントを教えていただきました。

その後、講師の立石先生と脳卒中センター研修中の先生お2人が、患者さん役となり、脳卒中と疑われる10症例の診察シミュレーションを行いました。ご参加の先生方が、教えていただいたポイントをおさえながら実際に所見を取り、脳卒中センターへ電話をして、立石先生に患者さんの診察所見を伝える、という実技でした。立石先生は、いつもたくさんの患者さんを診察・観察されていらっしゃるので、すばらしい演技力で患者さん役になってくださり、臨場感のある有意義な診察シミュレーションでした。
臨床現場で、脳卒中と気づいたら、しかるべき部署へ「発症時間」と「ポイントの所見」を的確に伝えられるようになりましょう。

↑失認(半側無視)チェック

↑バレー徴候チェック

<<参加者アンケートより>>
・症例もあり、話もわかりやすくてよかった。バレー徴候は、今まで腕が「落ちるか、落ちないか」しか見ていなかったけれど、今後は、「落ち方」もチェックしようと思います。
・実技もあり、非常にポイントがよくわかりました。
・面白かった。またぜひ参加したい。
といった感想が届けられました。

2015年5月22日

地域就労支援病院に「長崎県精神医療センター」を追加しました。

2015年5月21日

平成27年度長崎県労働セミナー
「企業活性化のための経営戦略としてのワーク・ライフ・バランス」
開催日時/平成27年5月20日(水)13:30~15:30
会  場/ホテルセントヒル長崎3階 紫陽花の間
主  催/長崎県

 長崎県主催の労働セミナーとして行われた今回の講演は、人口の流出が止まらない長崎県の現状を改善するため、経営戦略の一環としてワーク・ライフバランスを積極的に取り入れようというものでした。 講師の松久晃士さんは、トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社勤務を経て、2010年に現在在籍中の株式会社ワーク・ライフバランスに参画し、ワークライフバランスコンサルタントとして、講演会や企業・自治体のコンサルティングなどを通して、全国で活躍されています。


株式会社ワーク・ライフバランス 松久晃士氏

 セミナーは、最初に参加者が二人一組になって自己紹介することから始まり、途中途中でワークを行い、日頃の自分の仕事に対する考えなどを話し合ったりしながら進んでいきました。

◆テーマ1.ワーク・ライフバランスとは何か
 ワーク・ライフバランスと聞くと、“仕事とプライベートのバランスを取る”、“ゆとりを持って働く”などという風に捉えがちですが、意味合いとしては「バランス」よりも「シナジー(相乗効果)」という方が正しいとのことでした。仕事と家庭・私生活の双方が影響し合い、より高め合っていくといった相乗効果が得られる働き方、日々の過ごし方が求められているということでした。ここでのワークは、「自分の仕事にどのようなミッションがあるか」と、「自分が仕事やプライベートで取り入れたもの(インプット)によって、自分の生活にどのような効果や影響があるか(アウトプット)」をお互いに話し合うものでした。

◆テーマ2.ワーク・ライフバランスはなぜ必要か
  ワーク・ライフバランスが必要な理由は、 1.日本は先進国の中で一番働く時間が長い割に成果(生産性)が伴っていない 2.少子化対策の第一段階として、女性に経済力をつけることが必要 (女性の経済力がつけば金銭的に余裕が生まれ、出産率が上昇) 3.働き手不足のなか、優秀な人材を確保するため 4.間近に迫った大介護時代到来に備えるため 5.人口構成の変化により働き方を変えなければ経済発展が見込めない ということでした。

◆テーマ3.組織を活性化するための手法
  ワーク・ライフバランスを職場に根付かせる具体的な方法として、自己管理と自分の働き方の見直しを行える「朝・夜メール」(朝と夜にその日の予定とその日の行動をメールで送る)や、メンバー全員で職場の問題に取り組むための「カエル会議」(理想的な職場にするために行う定期的な会議)などを紹介されました。ワークでは、昨日の自分の行動をできるだけ細かくシートに書き出し、自己管理力を確認しました。

◆テーマ4.“働き方の見直し”の実施事例
 各企業の“理想の状態=ゴール”に基づいて行われた「働き方の見直し」の事例の紹介がありました。

◆テーマ5.リーダーとしての心得
 松久さんによると、「リーダーシップとは生まれつきのものではなく、育つものなので後から取得できるスキル」とのことでした。働き方の見直しをやっていくにはリーダーシップは欠かせませんが、リーダーにとって必要なことは、「ほめること」と「チームを観察すること」で、ワークでは職場のメンバーについての質問(例えば「チームのムードメーカーは?」など)があり、自分の観察力が試されました。

◆テーマ6.働き方の見直しツール
 最後に、「朝・夜メール」などで浮かび上がった問題点の解決方法や、「カエル会議」を行う場合の注意点、その他の職場改善方法などを教えていただきました。

<感想>
以下ワーク・ライフバランスをWLBとする
icon_razz.gif私たちメディカル・ワークライフバランスセンターでも「朝・夜メール」を実践していて、職場のメンバーの1日の業務内容を共有しています。このメールの目的は自己管理力やタイムマネジメントの向上などですが、他のメンバーの業務進捗が見える化され、サポートしあえる事が利点だと感じています。また、WLBの浸透にはやはりリーダーの力が大きいと思いますが、松久さんのお勧めのリーダーは山本五十六(日本の海軍軍人)、鈴木義幸(コーチング会社社長)、ジャック・ウェルチ(アメリカの実業家)の3名でした。

icon_smile.gif人口ボーナス期とオーナス期の説明があり、経済発展するためには、ルールの変革が急務であることを話されました。多くの人がWLBを経営戦略として捉え、日本人の働き方を早く転換していかないと世界に取り残されると感じました。また、相手をよく観察し、適切なコミュニケーションを図る「ほめるマネジメント」は、子育てと似ていて、職場でも家庭でもインプット、アウトプットできるヒューマンスキルだと感じました。

icon_surprised.gif今の自分にとって時間の見積もり力を高めることが大切だと分かりました。また、WLBの考えを推進するためには、WLBを正しく認識することが必要だということを学びました。フランスなどのような、40年くらい前に働き方の見直しを始めた国の良いところを学び、WLBを浸透させていかなければならないと思います。団塊の世代がいっせいに介護世代に入る大介護時代到来まであとわずか。男性も含めた社会全体での働き方の見直しが大前提だと思いました。

icon_biggrin.gif働き方を見直しWLBを実現するためには、リーダーの起動力、全員の継続力などかなりのエネルギーが必要だと改めて認識しました。少子高齢化や女性の社会進出、介護の問題を考えると、今後の働き方の見直しはどの職場でも、また、男性女性問わず必須の課題だと思います。朝夜メールを実践中ですが、振り返りはしたことがありませんでした。予定通りにできなかったのはなぜか、他にもっと取り組めたことはないか、メール作成で終わりではなく、次にフィードバックしていくことでWLBにつながっていくと感じました。

2015年5月20日

 平成27年5月11日(月)9:20から16:10まで、長崎大学医学部5年生(男性82名女性42名 合計124名)の「PBLチュートリアル」教育の一環で、『ワークライフバランス』について講義を担当しました。1時限から4時限までの丸1日をかけて、”医師としてのキャリア継続のため、ワークライフバランスの考え方を知るとともに、医師としての多様な生き方があることを学ぶ”ことを目的として取り組みました。


講義風景

 午前は、伊東昌子センター長が「医師にとってのワークライフバランス」と題して講義を行いました。

伊東センター長
 次に長崎県福祉保健部医療政策課から行政医師である宗陽子先生にお越しいただき、長崎県が制作した、ライフプランにおける妊娠出産パンフレット「すてきなあなたへ~自分らしく輝く人生をチョイスするために~」を配布。内容を説明しながら、「晩婚化している現在、妊娠出産には適齢期があることをきちんと認識して欲しい」ことを訴えられました。

長崎県福祉保健部医療政策課 宗陽子先生

 今年のグループワーク「~もしも医師同士で結婚したら~」では、事例を4ケース挙げ、医師夫婦の仕事と生活の両立について、問題点、解決策、議論、結論をランチを交えながら行いました。

icon_idea.gifグループ討論  仕事と育児の両立を目指す医師夫婦が抱える問題を、14グループに分かれて討論しました。参考資料として当センターが制作した【出産・育児のイロハ】を配布しました。学生たちが近い将来に起こりうる岐路をイメージし、ある程度の想定を立ててキャリア形成を考えていく必要があることを感じてもらえたかと思います。
 
グループワーク            南副センター長が各グループ訪問

 午後は、現役でご活躍の院内の医師7名に加わっていただきました。グループワークの結果発表に対して、ご自身の経験から貴重なご意見、アドバイスをいただきました。

<事例ケース1>
私は29歳女性、大学病院に勤務する放射線科医員です。夫も医師で、長崎原爆病院の整形外科に勤務しています。子どもは2歳の男の子がいて、浜口町の認可保育園に通っています。ある朝起きると、子どもがぐずるので、熱を計ると38.5度の発熱でした。そういえば、昨日の夕飯はあまり食べませんでした。夫婦2人とも通常通り勤務があります。近くに子どもを預けられる親戚はいません。さあ、どうしますか?
    ↓
<学生が出した結論抜粋>
・職場を休める場合は、他の先生に替わってもらう。休めない場合は、保育士さんに病院に連れて行ってもらう。ただ、病院内に預けられる施設があるのが理想。
・事前に緊急時のベビーシッターを雇っておく。長崎県医師会保育サポートシステムをご利用ください。
・まずは近くに病児保育をやっているところがないか調べる。もしない場合は、夫婦のうちより休めそうな勤務先の方が子供を病院に連れて行く。共働きの場合はこのような事態を想定して夫婦間で話し合っておくべきである。
・職場に頼み込み、両親どちらかが出勤前に病児保育か小児科に連れて行く!<長期的な展望>・事前に、医局のメンバーに、子供の発熱時どうするか話を通しておく。・(母が放射線科なので)在宅で画像診断できる環境を整えてもらう。・両親、親戚に近くに引っ越してきてもらう。せめて、母か姑だけでも。・同じ科の中でも、時間の融通のきく分野に変える(臨床から基礎寄りの職種に移るなど)。無理なら科を変える。
<まとめ>
事例ケース1は、子どもが病気になったときの対応ですが、今回14グループの中で、4つのグループから「病児保育」という言葉が挙がっていました。病児保育施設は、共働き家庭の頼みの綱です。当センターのあじさいプロジェクトホームページでも長崎県内の病児保育施設を紹介していますので、これから利用する可能性があるパパ、ママは、ぜひ一度ご覧ください。
事例ケース2は、県外出身の夫婦が、小さい子どもを抱えながら、後期研修に入るにあたり、進路選択をどうするか、でした。発表したグループは、自発的に学生同士で夫婦の配役を決め、臨場感のある楽しい会話を交えたロールプレイング形式で授業を盛り上げてくれました。icon_lol.gif
事例ケース3は、妻の長期国内研修についての検討でしたが、「パパが頑張るからママ行っておいで!」「夫の愛が重要!」「妻の夢が大切!」と、イクメン、イクボスの卵が見つかるグループがありました。icon_lol.gif
事例ケース4は、長崎大学の医師をモデルにした映画「風に立つライオン」(2015年3月14日公開)からイメージして設定しました。夫のアフリカ留学と、妻の資格試験受験などについての検討では、さまざまな意見がでました。学生にはありえない設定のように感じられたようですが、実際の医師夫婦には、現実味のある設定で、お互いのキャリア形成を尊重しつつ、相談して解決していかないといけません。
発表グループの解決策で随所に「実家の両親・親戚に協力してもらう」ということでしたが、両親も共働き中だったり、逆に親を介護しなければならない状況になっていたりするかもしれません。まずは、ご両親やご親戚など、自分の周囲にいる見込みをつけたサポートしてくれそうな方々へ、この機会に子育て協力意思を尋ねてみるように、学生たちへ勧めました。icon_exclaim.gif
<先輩医師のコメント>
・子どもの病気は突然で、なかなか予測できない
・親のサポートで助かっている
・親のサポートが望めなかった
・親の面倒をみることになった
・専門医資格と妊娠のタイミングは難しい
・国内留学に短期間だけ行くことが可能になり、非常に満足し、充実感があった

 
グループワーク結果発表


先輩医師のアドバイス

 その後、ロールモデル医師として4名の先生からご講演をいただきました。


講演1:整形外科 黒木綾子先生「普通の子持ち女医生活」

講演2:感染免疫学講座 中垣岳大先生「基礎研究者の仕事と生活」

講演3:産婦人科 井上統夫先生「男性医師の育児休業」

講演4:臨床研究センター 福島千鶴先生「医師を続けるということ」

 先生方のご講演の中で、医師としてのキャリア形成だけでなく、男性の育児参加や家事参加、男女の育児休業についてのお話しは、実体験を通して、芽生えた感情や家族・職場などの周囲の反応を知ることができ、学生には、将来像を描きやすい、興味のある内容がたくさんあったのではないでしょうか。

 講義前のアンケートで、「男女共同参画」について聞いたことがない学生は、15%でしたが、「ワークライフバランス」という言葉自体、60%が聞いたことがない、という結果で、まだまだ浸透していないことがわかりました。
 講義後のアンケートでは、結婚・子育てをするようになってからのライフスタイルとして、「仕事重視」「仕事と育児を両立」「子育て重視」「仕事を辞めて子育てに専念」という4つの選択肢から選んでもらいました。「仕事と育児を両立」を選んだ学生は、講義前後で75%から78%に若干増加しました。講義全体の感想は、「参考になった」「有意義であった」「今後のことを考えるよい機会・きっかけとなった」という意見が77%もあり、昨年の3年生では60%台だったので、本当に有意義な時間となったようです。また、男性の育児参加・育児休業についてのお話しは、男性学生から「夫の育休のことについて初めて知ったので選択肢の幅が広がった」「男性でも育休を取りやすい環境づくりを」などのコメントがあり、反響がありました。
 最後に、「キャリア&ライフ未来年表」を作成し、授業は終了しました。未来年表には、45年先まで想定し、自分と親の年齢の推移や、”キャリア”、”ライフ”、”趣味その他”の3分野に、ライフイベントの参考キーワード(例:資格取得、留学、結婚など)を元に当てはめて作成してもらいました。学生の未来予想では、欲しい子どもの数は1~3人の記入が多く、今回のワークライフバランスに関する学生キャリア講習会は、きっと役立つのではないかと感じました。

 ご多用の中、学生のためにご協力くださった先生方からは、下記のようなメッセージをいただきました。icon_biggrin.gif
「私の子育て時期と今では時代が異なりますが、両立の考え方は時代を超えて共通する部分があるのではないかと思っています」
「自分が学生の頃、仕事と育児の両立や女性の社会進出について話しを聴く機会はありましたが、このように自分たちでディスカッションして考える機会はなかったように思います。私も結婚して子どもが生まれた時に、いかに何も考えていなかったかを思い知りました。まだ、子育てや仕事の実感が湧かない学生さんも多いと思いますが、将来、自分や同僚が子育てをするようになった時に今回の講義で得たものが活かされるのではないかと思います」
「他科の先生のお話しを聴くことができて、とても参考になりました。世の中では、女性の社会進出ばかり話題になりますが、男性の家庭進出も今後重要な課題だと考えさせられました。女性だけでなく、男性も家庭に関わることのできる環境が整っていくとよいと思います。」
「自分の医師としての10数年を振り返ることができ、今後も医療に携わる者として、仕事に邁進していかねばと思いました。学生時代にこのような機会を与えていただけることのありがたさは、きっと社会人になって色々な問題に直面してから気づいてくれるかも、と思いました。また、自分の学生時代にこのような講義があったら本当によかったのに、と羨ましく思いました。」
 
icon_lol.gifアンケート集計結果抜粋

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