2017年1月31日

 医師のキャリア形成・継続のサポートをするために、医学生や研修医等、若い世代を対象として「医師のワークとライフをきいてみよう!ロールモデル探し」と題し、現役で活躍されている医師と若い世代が交流できる身近な意見交換会を開催しました。
 長崎県・長崎市医師会の理事としてそれぞれ活躍されているおふたりの女性医師や、長崎大学病院でワークライフバランス推進員として活躍する女性医師にお越しいただきました。参加者は、医学生11名、研修医9名、修練医1名、関係者11名の合計32名でした。
 
              ↑タリーズコーヒー奥 職員専用ラウンジ


↑挨拶 長崎県医師会 常任理事 瀬戸 牧子 先生
九州医師会内で長崎県は女性医師支援が充実していると評価されている等、お話ししてくださいました。

↑経験談 長崎市医師会 理事 土屋 知洋 先生
「自分史」を紐ときながら、医師会の理事になるまでをお話ししてくださいました。

次に、ワークライフバランス推進員の先生方6名に医局の状況や自己紹介をしていただきました。
 
↑総合診療科 中道 聖子 先生      ↑耳鼻咽喉科・頭頸部外科 木原 千春 先生
 
↑消化器内科 赤澤 祐子 先生      ↑産科婦人科 北島 百合子 先生
 
↑皮膚科・アレルギー科 富村 沙織 先生 ↑医療教育開発センター 松島 加代子 先生

 
 
↑意見交換会
参加者からの事前質問へのアドバイスや、疑問に感じている点の相談など、各テーブルで様々なトークが繰り広げられ、にぎやかな会になりました。

<申込時に出してもらった質問一覧>
 1、出産・育児がどれほど医師としてのキャリアに影響するか
 2、パワハラはないか
 3、女医をしながら家事・育児に時間を割けるか
 4、前期研修医中に結婚・出産はできるのか
 5、出産・育児での長期休暇後の職場復帰はどうなるのか
 6、出産・育児のための休暇を取得しにくい雰囲気はあるか
 7、女性医師として働く時の職場選びのポイント
 8、初期研修後のキャリアの立て方
 9、大学院へ行かない人がいるのか
10、仕事をセーブしても追いつくことができるのか
11、キャリアプランの立て方
12、どのようにして仕事と家庭を両立しているのか
13、大学院進学について
14、大学院と臨床のバランス
15、研修先はどうやって決めたか
16、専門を決めるときに、家族との兼ね合いも考えたか
17、学生のうちにしておくべきことは
18、育休取得後、復帰した時に遅れを痛感することはあるか
icon_razz.gif どんな不安を抱えているのか事前に知ることができ、参考になりました。

<アンケート集計結果抜粋>

<参加者の感想抜粋>
・家族に医療関係者がおらず、女性医師の働き方がいまいちイメージできなかったのですが、色々な働き方・キャリア形成のお話しを聞くことができ、将来の参考になりました。
・先生方とお話しする機会があり、良かったです。この先、仕事と家庭の両立を考えなければならなくなった時、相談できそうで安心しました。大学院のお話しも参考になりました。
・仕事と結婚を両立することが難しいのではないかと今まで思っていたのですが、周りの人に相談したり、サポートを利用して、自分のやりたいことを諦めないことが幸せなんだなと感じました。
・和やかな雰囲気で、いろんな先生のお話しが聞けて、とても良かったです。

<ワークライフバランス推進員からのコメント>
(総合診療科 中道先生)
・学生さんや研修医の女性にとって、今後なにかしらヒントになるようなことを得ていただけていればなによりです。私にとっても、若い方の将来家庭を持った場合の仕事に対する意識やスタンスを確認させていただけたことがよかったです。
(耳鼻咽喉科・頭頸部外科 木原先生)
・意見交換会では、自分がどのように復帰し、現在に至っているかを話させていただきました。無理せずできる範囲で仕事をしており、専門医取得時期や手術の技術などは確かに同期の医師より大きく遅れましたが、復職して10年経てばコンプレックスも小さくなります。こんなやり方もあるんだな、と後輩のみなさんたちに知っていただき、少しでも不安が和らげば嬉しく思います。
(皮膚科・アレルギー科 富村先生)
・意見交換会では、他の先生方のお話を聞くことができて、私自身も参考になることが多々ありました。普段、妊娠中・子育て中の先生方がなるべく働きやすいようにサポートしているつもりですが、個人的にはどれも経験がないため、学生さん・研修医の先生には実感を伴う話があまりできず、医局の取り組みの紹介や近くから見ていての感想を伝えるのみになってしまいました。
(医療教育開発センター 松島先生)
・まだ、みなさんの多くはワークライフバランスについて実感がない年代ですよね。ワークとライフ、どちらかを犠牲にすることなく、生き生きと過ごしてもらえたらと願っています。なにかというときに、相談できそうな先輩を見つけておいてもらえたらと思い、今回研修医のみなさんをお誘いしました。私たちが協力しますので、小さいことでも相談してね!待っています!

<南副センター長所感>
 「医学生、研修医等をサポートするための会」に対する日本医師会の補助金を利用して、ここ数年ながさき女性医師の会や当センターが共催しているイベントですが、今年はサブタイトルを~医師のワークとライフをきいてみよう―ロールモデル探し~として、30-40歳代の先輩医師が主に20歳代の医学生・研修医・修練医等の後輩と一緒に意見交換をする会としました。
 最初に、長崎県医師会常任理事(唯一の女性)である、瀬戸牧子先生にご挨拶いただきました。「4人の子育てをしながら、ゆっくりとしたスピードで資格取得して、大変だったけれども、子育てができたことは本当に幸せであった」と話されました。
 次に、長崎市医師会理事(唯一の女性)である、土屋知洋先生に、経験談をお話しいただきました。医学生時代から、一生医師の仕事を続ける覚悟をされ、その後、子育て中に周りから厳しい言葉を浴びせられながらも頑張って仕事を続けて開業され、今は長崎在宅ドクターネットと市医師会の理事に就任されています。まだ子育て中の女性医師が多くない時代で大変だったと思いますが、お子さんは同じ医師の道を選び、この会にも一緒に参加してくださったことから、土屋先生のご苦労がちゃんと報われていると思いました。
 その後、ご協力いただけた6名のワークライフバランス推進員の先生方より、自己紹介がありました。その中で消化器内科の赤澤先生は、「現在の消化器内科には、土屋先生の時代のようなパワハラは全くありません!」と、強調されていました。
 自己紹介の後は、お弁当を食べながら、瀬戸先生、土屋先生、推進員の先生方を後輩陣が囲んで意見交換・相談・経験談など各テーブルで盛り上がっていました。
 これから先に待っている、仕事と生活の両立への不安は尽きないと思いますが、いつでも先輩に聞ける環境があることを、後輩のみなさんに実感してもらい、安心感を得られたのではないでしょうか。これからも、このような会を継続しながら、後輩の先生方をサポートしたいと思います。

2017年1月25日

日帰り診療応援システムとは?
 子育て中の女性医師等を派遣し、長崎県内の離島・へき地の外来診療を支援するシステムです。
 「平成28年度地域医療介護総合確保基金」の一環として、子育て中の女性医師等が活躍できる場を提供し、診療経験の継続により診療能力を維持することを目的としています。一方で、専門の外来診療を十分に受けることができない状況にある離島・へき地への地域貢献にもつながると期待しています。
 ヘリコプター(長崎離島医師搬送システム 通称NIMAS)等を利用することで日帰りでの外勤が可能となり、「保育サポートシステム」と連携してバックアップすることで、勤務時間に制約のある子育て中の女性医師でも、フライトが可能な日の出から日没まで安心して診療に従事できます。

平成28年度は計3回、2名の女性医師が本システムにより上五島病院・有川医療センターへ日帰り診療を行うための手配をしました。
   
                             提供:長崎新聞社

★関心を持たれた女性医師の方は、センターまでお問い合わせください。


平成28年度 文部科学省 未来医療研究人材養成拠点形成事業
「地方と都会の大学連携ライフイノベーション」に伴う「なでしこ女性医師養成コース」・D&N plus ブラッシュアップセンター 共同シンポジウム
「タイムマネジメント~仕事に、プライベートに、いつも時間に追われていませんか?~」

日時:平成29年1月21日(土)14時00分~17時00分
会場:神戸大学統合研究拠点コンベンションホール


南副センター長からの報告です。

 今回参加した共同シンポジウムは、神戸大学と、島根大学、兵庫医科大学の3大学が合同で行っている文部科学省の未来医療研究人材養成拠点形成事業のひとつで、都市及び地方の大学が相互に連携し、将来の超高齢化社会における地域包括ケアシステムに適切に対応できるリサーチマインドを持った総合診療医を重点的に育成することを目的としています。

 第1部の基調講演の講師、吉田穂波先生は、第2回おイネ賞※を受賞されております。第1回おイネ賞を伊東昌子センター長が受賞されており、そのため吉田先生のお名前と受賞作文も以前より存じ上げていたため参加しました。
 ※おイネ賞事業とは・・・日本初の産科女医となったシーボルトの娘楠本イネを顕彰し、その志を継ぎ、女性医師を奨励することを目的にH24年度に西伊予市が創設した。楠本イネが少女時代を過ごし、医師としての夢を志したまちとして、イネの功績を称え、女性医師をはじめ女性活躍推進を図るために展開している事業。

 お子さん5人を育てながら、産婦人科・公衆衛生の専門家として、最近は、災害時に妊産婦や親子を守る活動に尽力されております。また、これまでドイツとアメリカでの出産や子育てをしながらの研究生活・学生生活についてもお話しされ、異国での文化や考え方の違いの中で、「日本の良いところや日本が学ぶべきところ」に気付かれたそうです。
 公私ともにお忙しい中で、身につけておくとよいメソッドをお話しくださいました。
①タイムマネジメントの方法を考え、大事なのは、コミュニケーションやコラボレーション、人に頼って新しいネットワークを作ること=頼ることは繋がること
②人に助けを求め、快くサポートを受けとる力を「受援力」と呼び、助け合うことは、タイムマネジメントをうまく行うコツ
③上手な頼み方は、まず「(聞いてくれて)ありがとう」、さらに「(頼みを引き受けてくれて)ありがとう」という、「ありがとう」のサンドイッチで、感謝を示すと良い

 第2部のワールドカフェは、「忙しさを味方につけ楽しめたら、どんな自分になると思いますか?」というテーマについて、グループでディスカッションしながら、グループ毎に結論を出し、参加者ひとりずつ、どんな自分になりたいかを発表しました。その中では第1部の基調講演で紹介された“Social Capital(ネットワークや社会構造の一員であるということでつながることができるリソース・資源)” が大事であるという意見も多く出ていました。
 人間関係こそが財産であるという観点から、それを有効に利用すること、受援力を使って、ネットワークを広げることが大事だということを、参加者全員が理解できたと思います。
 
 ↑講師 吉田 穂波先生        ↑会場1階ロビーの臨時託児サービス

2017年1月13日

平成28年度 「医学生、研修医等をサポートするための会」開催のお知らせ
 医師のキャリア形成、継続のサポートをするために、医学生や研修医等、若い世代の方を対象に開催します。

 平成26年から当センターは、「医と社会」などの学生への授業で、「ワークライフバランス」に関する講義を担当してきました。在籍中の長崎大学医学部6年生から3年生までが受講済みです。受講した学生からは、「他にもいろいろなロールモデル医師の生き方を知りたい」「将来がイメージしやすくなった」との感想が寄せられました。icon_arrow.gif今年の学生キャリア講習会の報告記事はコチラ

 そこで、連携機関にご協力いただき、”医師のワークとライフをきいてみよう!ロールモデル医師探し”と題し、現役で活躍されている医師と若い世代が交流できる身近な意見交換会を開催します。
 長崎県・長崎市医師会の理事としてそれぞれ活躍されている2人の女性医師や、長崎大学病院でワークライフバランス推進員として活躍する女性医師の先生方をお招きします。

 「どのような働き方を目指すか」「キャリアプランの立て方」「コミュニケーションのとり方」「結婚・子育て期の共働き夫婦の生活」「妊娠・出産・復帰の流れ」など何でも結構です。申込書の【事前質問】に記入して、不安や疑問に思っていることを解決しませんか?
 相談してみたい!ご自身の理想に近いロールモデルを探したい!方は、ぜひこの機会にご参加ください。
 
医学生、研修医等をサポートするための会
 医師のワークとライフをきいてみよう!ロールモデル探し

日時:1月27日(金)18:30~20:00
会場:長崎大学病院1階 教職員専用ラウンジ  タリーズコーヒー奥
対象:性別を問わず、働き方や両立に関心のある医学生、研修医、または県内で働く子育て中の医師
※参加無料、無料託児あり
※事前申込要 先着20名お弁当・お茶つき

<プログラム>
・開会、挨拶
  長崎県医師会 常任理事 瀬戸 牧子先生
・経験談
  長崎市医師会 理事   土屋 知洋先生
ワークライフバランス推進員の紹介
  医療教育開発センター  松島 加代子先生
  消化器内科       赤澤 祐子先生
  移植・消化器外科    崎村 千香先生
  皮膚科・アレルギー科  富村 沙織先生
  眼科          梶山 彩乃先生
  耳鼻咽喉科・頭頸部外科 木原 千春先生
  産科婦人科       北島 百合子先生
  総合診療科       中道 聖子先生
・意見交換会

主催:長崎県医師会
共催:日本医師会、長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター

 ●申込方法:参加申込書に必要事項をご記入のうえ、メールまたはFAXにて下記までお送りください。
icon_idea.gifチラシ(PDFファイル)ダウンロードはコチラ
icon_idea.gif参加申込書(ワード文書)ダウンロードはコチラ

★無料託児サービスについて★
 ご希望の方は、「託児申込書」に必要事項をご記入のうえ、参加申込書と一緒にお送りください。
●託児申込締切:1月20日(金)
icon_idea.gif「託児申込書」(ワード文書)ダウンロードはコチラ

 ~お申込み・お問い合わせ先~
長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター
【mail】info01アットマークnagasaki-ajisai.jp
 アットマークに”@”を入力ください
【あじさいプロジェクトHP】http://nagasaki-ajisai.jp/
【facebook】https://www.facebook.com/nagasaki.mwlb

2017年1月4日

長崎大学病院 看護部 安達耕成師長のインタビューを追加しました。