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2023年度 ワークライフバランス推進員をご紹介します

2023.04.04

長崎県内の19病院・団体にワークライフバランス推進員がいます。働きやすい長崎県を目指して、協働しています。

2023年4月からの新任や着任5年以上の推進員メッセージをご紹介します。
①病院・医局の紹介、アピールできる制度・取り組みなど
②ワークライフバランス推進員の自己紹介や、両立を目指す方への応援メッセージ、センターの活用法等

※ワークライフバランス推進員44名のメッセージはコチラ

上戸町病院 三宅裕子院長
①上戸町病院は、長崎南部地域で質が保証された標準的な医療を提供し、人権を尊重し、インフォームドコンセントを重視した医療機関をめざしています。総合診療科、整形外科、リハビリテーション科の連携によって急性期医療から慢性期、リハビリテーション、在宅医療・介護まで切れ目なく展開しています。医局は常勤医師8名。小さなお子さんのいる医師が複数おり、子育て中の医師においては男女問わず、育休だけでなく、時短勤務の活用、日当直の免除など希望に応じて柔軟な働き方が可能です。
②1999年宮崎医科大学を卒業し、上戸町病院で初期研修を行い、病院勤務、診療所所長などを経て現在に至ります。多様な働き方の医師たちがお互い協力しながらワークライフバランスを保ち、やりがいをもって働き続けることができるよう、サポートをしてまいります。

佐世保市総合医療センター 梅村明日香先生
①佐世保市総合医療センターは、病床数およそ600床の総合病院であり、救命救急センター、地域がん拠点病院、感染症指定病院、地域周産期母子総合医療センターとして県北の医療を支えています。夜間も託児が可能な院内託児所「きららキッズ」が併設されており、育児中の医師は育児短時間勤務、育児部分休業などワークライフバランスを考慮した勤務形態を選択できます。また、仕事と家庭の両立を支援する制度として、一般的な産前・産後休業、育児休業、介護休業などに加え、男性版産休である育児参加休暇、不妊治療を受ける場合に利用できる出生支援休暇なども独自に設けられています。
②2021年に第2子を出産し、2023年に育児短時間勤務制度を利用して復職しました。呼吸器内科医、感染症専門医として院内感染制御、抗菌薬適性使用支援、新型コロナ感染症対応などの業務を行っています。子どもが2人になると発熱など体調不良の頻度は2倍以上になり、職場の理解とサポートをいただきながら、育児と仕事のバランスを探っているような状況です。医師としても親としても甚だ未熟ではありますが、ワークライフバランス推進員として皆様のお役に立てればと思っています。

長崎労災病院 和田光代先生
①長崎労災病院は、院内託児施設「ひまわり保育所」の設置を始め、育児休暇や医師短時間勤務制度、また日直・宿直・待機・時間外勤務の業務免除や子どもの看護休暇の制度を整えています。特に育児をしている医師の方々へ、育児期間内でも安心して就業できるように、仕事と育児の両立支援を積極的に行っています。その支援制度のひとつの医師短時間勤務制度は、1日の勤務時間の短縮や宿日直勤務、時間外勤務及び待機勤務が免除される制度です。また、この制度は採用時から利用することができますので、週30時間の勤務が可能であれば、正規職員として就業できます。現在この制度を活用されたイクメン医師も勤務されています。
②医師としても母親としてもまだまだ未熟な自身でありますが、少しでもワーキングママ達のお悩み相談でもよいので、お役に立てればと思っています。子ども達はすでにほとんどが自立していますので、若いパパやママの参考になるか心配です。本当に家事と育児は大変です。まずは、適切なアドバイスができる様、関連制度の申請条件や手続きの方法を確認しないとと焦っています。よろしくお願いします。

佐世保中央病院 林可奈子先生
①佐世保中央病院は、佐世保県北地域をはじめ西海市や東彼杵郡、佐賀県西部からも患者さんを受け入れ、地域医療支援病院として高度な医療サービスを提供しています。
2023年3月現在、研修医を含め17名の女性常勤医師が在籍し、育児短時間勤務、当直免除等、家庭の事情に合わせて勤務されている方もいらっしゃいます。法人としては佐世保地区に2ヶ所24時間対応可能な託児所(きっずルームすばる、ぎんが)を運営し、佐世保中央病院内には病後児保育室「どんぐり」を併設しており、子育て中の職員が働きやすい環境を整えております。
②2014年に長崎大学を卒業し、2016年に腎臓内科に入局しました。2021年に第1子を出産し、病院長や部長を含め多くの先生方の温かいご理解のもとで、育児短時間勤務の制度を利用して勤務しております。私自身、家庭と仕事の両立についてはまだ初心者でありますが、様々な環境の先生方が働きやすい職場を目指し、少しでもお役に立てればと思います。よろしくお願い致します。

長崎大学病院 腫瘍外科 橋本泰匡先生
①腫瘍外科は、近年、働き方改革の観点から出退勤時間やカンファランス時間を時間内で終えるように取り組んできました。また、年々女性医師も増加してきており、出産育児とのバランスについても、周囲の医師達と理解共有できるようになってきています。男性医師も、子どもの送迎や育休取得などに努めるようになってきております。外科の働き方が時代遅れにならないように、より多くの声、ニーズに応えれるように努めてまいります。
②2009年腫瘍外科へ入局いたしました。2023年3月現在、2児(11歳、9歳)の父親ですが、家事、育児に関しては妻へかなりの負担をかけている現状があると思います。しかしながら、早く帰宅できるときや休日は特に積極的に育児を行えるように努めたいと思います。様々なケースはあるでしょうが、日本人は働きすぎの文化があると思うので、家族やパートナー、友人などとの時間も大事にし、ワークライフバランスを推進できるように、メディカル・ワークライフバランスセンターを活用していってほしいと思います。

長崎大学病院 移植・消化器外科 今村一歩先生
①移植・消化器外科では、以前より働き方改革に取り組み、全ての業務を時間内で終わるよう、カンファレンスや手術出しの開始時間といったものについて工夫を行ってまいりました。また、チーム制を導入しており、個人に負担がかからぬよう、かつ、均等に休みが取得できるようにも取り組んでいます。まだまだ働き方改革に向けて取り組んでいる最中ですが、より良い職場環境となるように医局員一同取り組んでまいります。
②2022年より日本消化器外科学会のワーキンググループにて働き方改革についてさまざまな取り組みを行なっております。自身の働き方についても考えさせられるきっかけとなり、医局の皆様にとっても、より良いワークライフバランスとなるよう色々取り組めないかとよく考えます。メディカル・ワークライフバランスセンターを通じて私自身も、職場全体にとってもより良い環境形成ができるように活動してまいりたいと思います。

長崎大学病院 整形外科 西亜紀先生
①整形外科では現在大学病院を含め関連病院にも、女性医師が勤務しています。基本的に妊娠中は透視を使う手術に入る必要はなく、また透視使用時のみ退出することも可能です。出産後・育児休業後は、家庭環境に合わせた勤務形態となるように配慮しています。男性医師も育児休業取得可能で、保育所からの呼び出しにも対応できるようなサポート体制です。当直、待機についても柔軟に対応します。病院勤務の有無に関わらず、就労可能な時間に合わせたバイトの紹介も可能です。
②現在保育園児の子育て中です。同じ整形外科医の夫と2人で連携しながら毎日仕事に育児に、と奮闘しております。これまで、メディカル・ワークライフバランスセンターからご紹介いただいた保育サポーターさんや病児保育等様々な方にお世話になりながら、なんとか両立をしてまいりました。まだまだ私達自身も悩みながら手探りで進んでいる状態ではありますが、これまでの経験をもとに、少しでも皆様のお力になれるよう努めてまいります。

長崎大学病院 放射線科 鬼塚祥子先生
①放射線科は女性医師が多い診療科の一つです。男女問わず様々な働き方ができるというのが特長で、常勤で画像診断やカテーテル治療、放射線治療を行う医師から自宅で遠隔画像診断を行う医師まで各々のライフイベントや人生観に合わせた働き方を医局は提示しています。出産歓迎!子育て歓迎!休暇取得歓迎!みんな早く帰ろう!だけど生涯一放射線科医!放射線科の仕事を通して人生を大いに楽しめる医局運営を行なっています。ピンときたら教授室にGO!
②私は新小学1年生(2023年4月時点)の子を持つ母です。今まさに小学校入学という、いわゆる小1の壁に突き当たっているところですが、医局の先生方に相談にのってもらいながら、放射線科医として勤務を継続できています。放射線科は育児と両立し専門性を高めている先生も多く、働きたい人を応援・協力する体制ができている科です。私も推進員として皆さんが働きやすいよう、お力になれればと思っておりますので、どうぞお気軽にお声掛けください。

長崎大学病院 麻酔科 宮﨑友理先生
①麻酔科は子どもを持った女性医師が多く在籍しており、出産後も育児と仕事を両立できるようなサポートシステム(希望に応じて、保育時間に合わせての勤務・当直やオンコールの免除を適応など)を行っています。また、男性女性問わず家庭の状況に合わせ多様な働き方をされていて、フルタイムで働く医師もいれば時間を考慮して働いている医師もいます。主治医制ではないため、勤務形態の自由度が高く、それぞれの環境に合った働き方を探すことは比較的容易です。
②麻酔科では多くの女性医師が結婚・出産後も家庭と仕事を両立しながら頑張っています。週3日勤務からフルタイム勤務まで、それぞれが可能な範囲で臨床・研究・勉強に励み、専門医資格を取得しています。麻酔科では様々な働き方をしているママさんがいて、それをサポートする体制がありますので、復帰を目指している方にはいろいろと参考になると思います。

長崎大学病院 形成外科 飯田莉奈先生
①形成外科は若手の女性医師が多く、それに伴い妊娠出産を経験したり育児を平行して行う医師が多くいます。周囲の理解もあるため、周囲と相談しながら仕事のスタイルを確立することができ、家庭と仕事を両立することができます。そのため、キャリアを重視する女性医師、家庭も大事にする男性医師にも働きやすい環境になっています。
②形成外科に入って5年が経過し、今年度(2022)専門医を取得しました。この5年間は仕事中心でしたが結婚と妊娠を経験し、いよいよ自分も変わらないといけない時だと感じています。ワークライフバランスについて考え、自分にとっても他の医師にとってもよりよい職場環境を目指したいです。

長崎大学病院 感染症内科・総合診療科兼務 山内桃子先生
①当科は自由な気風が売りで、医局員はMSF、NGO、WHO、JICAなどで海外に派遣されたり、海外拠点でラボの立ち上げや研修に携わったり、災害医療に参加したりと自主的に動く人が多いです。そんな中、産休、育休、介護など必要に応じて制度を利用させていただいています。
②出戻りですが、よろしくお願いします。患者さんにより良い医療を提供するためにも、ワークライフバランスは大切です。生活を充実させていなければ人を思いやる余裕も出てきません。ということで、共によく学び、よく遊び、よく休もうではありませんか!!

着任5年以上でメッセージを更新

長崎原爆病院 猪熊美枝先生
①長崎原爆病院は2018年に15階建てのとても快適な新病院になりました。315床の2次救急病院として頑張っています。2023年現在の医師数は79人(研修医13人含む)で、そのうち女性医師は17人(研修医2人を含む)です。産休・育休・育児短時間勤務制度などもしっかり整っていて利用することができますし、ここ最近の働き方改革で、男性の医師も含めて定時帰宅をしやすかったり、有給も以前よりとりやすくなったと感じています。これからも、全員が働きやすい職場を目指していきます。
②2003年長崎大学卒、麻酔科医です。2005年の第一子出産以降、ずっと週3or4勤務をさせてもらっていたのですが、2019年よりフルタイム常勤になりました。平日に休みがなくなることに加え、緊急手術などで帰宅が遅くなることが増えたり、しんどいと思うことも多々ありましたが、コロナ禍で夫の在宅時間が増えたことをきっかけに家事や子どもの送迎分担を、夫がしてくれるようになりとても助かっています。2023年春には第三子も中学生になります。これまでの様々なサポートに感謝して、これからは徐々に子育て中の医師をサポートする側にまわっていきたいと思います。

長崎県島原病院 菅崎七枝先生
①長崎県島原病院は「地域の健康な未来を創造する」をMissionとした島原半島の地域中核病院です。13の診療科、常勤医師34名の他科との連携のとりやすい医局で、女性医師は常勤4名、非常勤3名で、日々それぞれの役割を果たしています。子育て中の男性医師も多くいます。育児休暇、子どもの看護休暇制度をはじめ、両立を支援する制度があり、勤務体制はそれぞれの科で柔軟に対応しています。
②2016年4月に院内保育園「たんぽぽ」が新設され、常勤、非常勤問わず職員全員が利用可能です。長崎県島原病院はおいしい水と食べ物、眺望のよさ、ともに働きやすい事務、医療スタッフ、様々な施設機関認定、広い駐車場に恵まれています。ぜひいっしょに働きましょう。

佐世保共済病院 木本文子先生
①国家公務員共済組合連合会 佐世保共済病院です。長崎大学、九州大学、佐賀大学、久留米大学、福岡大学と九州各地の大学医局から医師が派遣され、他科との連携もしやすく、楽しい雰囲気の病院です。佐世保市中心部のアーケードに隣接し、屋根付き通路で繋がっており、昼休みや勤務終了後にすぐに買い物に行けるので便利です。当院では子育て中の女性医師のための病児保育室を設置しています。当院小児科で診察後に、OBのベテラン看護師が院内の保育室でしっかり面倒を診てくれるので安心です。現在は子育て中の女性医師が私を含め4名ほどいます。当直・オンコール免除、時短勤務など、個人の希望に応じた勤務体制が可能となっています。
②麻酔科の木本文子です。当院勤続17年目になります。女性医師に限らず、仕事と家庭の両立を目指した働き方のサポートが出来るよう活動していきたいです。

長崎大学病院 第一内科 住吉玲美先生
①第一内科は、元々女性医師の割合が比較的多い科でしたが、子育て中の女性医師の割合も増加傾向にあります。また、女性医師のみならず男性医師においても、個々人の状況に応じて、家族の転勤に伴う人事や育休取得など、可能な限り配慮していただいています。大学病院では妊娠中や子育て中の女性医師の日当直の緩和などの取り組みもあります。それぞれのライフスタイルに応じて、個人の意見を最大限尊重してもらえる科だと思います。
②小学生の子ども二人を育てています(2023年4月時点)。大学病院勤務では、周りの皆様に助けていただきながら、専門医取得や学位取得など、自分のスキルアップもすることができました。ワークライフバランス推進員の意見交換会では、他科や他病院の先生方との情報交換ができるので、良い刺激になっています。