平成29年3月インタビュー

Q1. 育児休業(以下育休)取得の期間ときっかけは?
A1.

妻が産後休暇(子どもは生後8週)終了直後から1か月間、復職する事情があり、その間僕が妻より先に育休を取得しました。僕と交代で妻は現在育休中で、今年の5月に復職予定です。

Q2. ご家族の反応は?
A2.

妻は喜びました。双方の両親は、男性でも育休が取れることに驚いていました。

Q3. 職場の反応・理解は?
A3.

休む事情を理解してくれました。通常、4つの病棟を4人で担当しているため、僕が休んでいる間は、3人でカバーする形で対応してくださいました。

Q4. 休業中の家事・育児分担は?
A4.

もともと、僕の母親が働いていたので、子どもの頃からお手伝いで洗濯物の片づけなどはしていました。大学生の時は一人暮らしで自炊もしていました。結婚後は、共働き・共家事で、それぞれ時間があるほうが、家事をしていました。僕の育休中は、何でもやっていました。休みに入る前に、(父と子)2人で過ごす練習もしました。母乳のストックを哺乳瓶で飲ませて、足りない場合は、ミルクを作って飲ませていました。今は妻が育休中なので、たいていの家事・育児はしてくれていますが、週末は僕が食事を作ったりしています。

Q5. 印象に残るエピソードは?
A5.

子どものいる友人から、「父親に子どもがなつかない」という話を聞いていたのですが、育休中に世話をしていたおかげか、僕は大丈夫でしたね。今でも、妻が美容室やリフレッシュのために外出しても、子どもと2人の留守番は問題ありません。

Q6. 育休取得によるプラス面・マイナス面は?
A6.

プラス面は、(初めから2人で過ごす機会を持ったことで)子どもとの距離が近いということですね。マイナス面は特にありません。

<センターより>
今回、薬剤部の男性職員にお話しを聞きました。お2人とも、共働き・共家事・共育児の感覚をお持ちで、普段からパートナーとよく相談し合い、自然とパパママ共に育休取得の流れに至った印象を受けました。子育て世代の考え方を理解し、支えてくださる職場のボス=イクボスの存在も大事です(イクボスセミナー記事参照)。これまで薬剤部では、育休取得者が少なく、今回お2人の短期休業中は代替はなく、チームの同僚薬剤師が仕事をカバーして、大変だったようです。お2人とも周囲の同僚のサポートに大変感謝されていました。男性でも女性でも、育休取得は当たり前、カバーする体制を整えるのも当たり前、そして休む人が周囲へ感謝することは当然のこととして、受け入れられていくことが共働き時代には必要だと思います。薬剤部が更に働きやすい職場となることを期待します。
長崎大学は、「女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画」と、「次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画」に基づき、様々な取り組みを推進しています。その中の目標の一つに、「男性の育児休業促進」を掲げており、平成28年度長崎大学全体での育休取得男性職員は、3名となっています(1~2か月の短期休業)。職場だけではなく、家庭生活でも男女共同参画がようやく浸透し始めていると感じます。

私たちのワークライフバランス実践術 男性の育児休業取得編 NO.1

長崎県内病院の取り組み