厚生労働省主催「女性医師のさらなる活躍を応援するシンポジウム」に参加しました
2014年8月29日

「女性医師のさらなる活躍を応援するシンポジウム」

日時:平成26年8月24日(日)14:00~16:00
場所:独立行政法人国立国際医療研究センター 研修センター5階大会議室(東京都)
主催:厚生労働省
【プログラム】
主催者挨拶 厚生労働事務次官 村木厚子氏
第一部 基調講演
第二部 意見交換会
 現在、医学部生の約3分の1が女性となっており、これからの医療現場においては、女性医師がますます活躍することが期待されています。厚生労働省では、女性医師がライフステージに応じて活躍できる環境整備の在り方について検討を行っており、本シンポジウムでは、医療や医学の現場で活躍されている女性医師等を迎え、女性医師のさらなる活躍を応援していくため、皆がどのように取り組んでいけばよいのか共に考えます。

このシンポジウムに、南副センター長が参加しました。
<副センター長感想>
 特に医学部生や研修医等が、自らのキャリアパスを主体的に考える機会とする企画ということでしたが、100名ほどの傍聴席には年齢層が20代・30代・40代が各10数%で、その他は50代以上、男性も少人数おられました。
 主催者挨拶は厚生労働事務次官の村木厚子さんで、29年前、育児休業もなく0歳児保育もない時代に第一子を出産したお話や、最近、お孫さんができたというお話もされました。厚労省では、”女性が輝く社会をつくる”という目的で、女性医師のさらなる活躍を応援するために、8/4に構成員の方々の懇談会をもち、本日シンポジウムを開催、これから女性医師がさらに頑張れるようにとのことでした。

 第1部の基調講演では、現在活躍中の女性医師5名が、それぞれの経験に基づいたメッセージを話されました。先生方の話の随所に、納得するところ、これから当センターでも取り組みたいところ、私自身の参考にしたいところがありました。

 第2部の意見交換会は、日本女医会会長の山本纊子先生がコーディネーターを担当され、予定時間を超える活発な意見交換が行われました。女性医師の支援において、日本各地での地域格差があることや、性別役割分担にとらわれている男性・女性がいるため、男性医師には、家庭でのさらなる活躍を求めるべきであるという意見、家事は・育児はもっとアウトソーシングで、シッター・ヘルパーさんを活用する提案や、男性指導者への教育も必要ではないかという意見も出ていました。論文重視の教員評価では、女性管理職は増えないので、ポジティブ・アクションを取らざるをえないのでは?という意見などなど、さまざまな視点から意見が出ました。
 
 これらの意見が、今後の厚生労働省の指針に影響を与えることができると良いと思います。また、このような貴重な会は、WEB会議にして、全国各地で簡単に参加できると良いと感じました。