長崎大学FD・SDサマーワークショップ「伝わりやすい話し方のコツ」に参加しました
2014年9月12日

長崎大学FD・SDサマーワークショップ「伝わりやすい話し方のコツ」
開催日時/平成26年8月26日(火)13:00~15:00
会場/長崎大学教育学部2階 第5会議室
主催/長崎大学教務委員会
講師/長崎大学地域教育連携・支援センター 矢野 香 助教

 長崎大学教職員の能力向上のために開かれている「サマーワークショッププログラム」の中から、「伝わりやすい話し方のコツ」に参加してきました。
 講師は、本学地域教育連携・支援センターの矢野香助教。NHKでのキャスター経験をもとに、独自のスピーチ理論を展開され、著書「その話し方では軽すぎます!」(すばる舎)などでも大変話題になっています。
 今回は、大学の教職員として信頼される話し方や発声、相手に伝わる話し方のコツなどを教えていただきました。

↑講師:矢野香先生

 まずは4~6人のグループに分かれ、お互いの自己紹介をしました。名前を言う程度のごく簡単なワークでしたが、相手に正確に名前が伝わっていなかったり、自分自身が意図しないイメージで受け取られていたりすることが分かりました。
 名前がきちんと伝わっていないのは、滑舌が悪いのが原因。解決策として、母音をきれいに発音するトレーニング方法を紹介してくださいました。例えば、山田花子さんをローマ字表記すると⇒「YAMADA HANAKO」⇒母音だけ抜き取ると⇒「AAA AAO」。この発声法は、劇団四季で使われている方法で、言葉がより正確に伝わりやすくなるそうです。

 相手の信頼感につながる印象パターンとして、矢野先生は「A親しみやすさ」「B活動性」「C社会的望ましさ」の3つを挙げられました。自分自身がどのような人物として認識されたいのか、なりたいパターンを選択し、それぞれの特徴に合った表現方法を身につけると良いそうです。
 例えば、「A親しみやすさ」…感情や気持ちを伝える/声は高くハイペース、「B活動性」…データを明示し未来形で伝える/声は高めで徐々に早く、「C社会的望ましさ」…事実を述べ現在形で語る/声は低めでゆっくり、―というのがコツだそうです。
 また、聞き手をファンにするためには、「Passion=情熱・思い(私はずっと○○だと思ってきた)」「Let’s Please=呼びかけ(~しましょう)」という、2つの要素を盛り込むのが秘訣だといいます。この要素を取り入れ、矢野先生が独自に作った「PREP LP」法というフレームを用いて、自分のメッセージを伝えるワークを行いました。それぞれの思いや個性が伝わるスピーチとなり、受け手も非常に興味深く聞くことができました。

icon_razz.gifここで、矢野先生のご指名で発表した、南副センター長のメッセージをご紹介します!
←南副センター長

タイトル「ママドクターの私に与えられた新しい職務」
◇Point…結論「私は~だ」
私は、子育て中の女性医師の両立支援を行っています。
◇Reason…理由「なぜならば~」
なぜならば、私自身が3人の子どもを育てながら、医師として働いており、どんなサポートが必要かの経験値があるからです。
◇Example…具体例「例えば~」
例えば、子どもが発熱した時に、どのように行動することができるか、お話しできます。
◇Passion…情熱・思い「私はずっと~だと思ってきた」
子育てをしながら、医師として働くことは、時に大変で、挫折しそうになることもあります。でも、どうにかなることを、後輩の先生に伝えたいと、ずっと思ってきました。
◇Let’s Please…呼びかけ「~しましょう」「どうぞ~してください」
ママドクターや、ママドクターをご存知の方は、どうぞ支援策を聞きに来てください。

icon_redface.gifいかがでしょうか? そばで聞いていた我々センター職員一同も、胸が熱くなりました。