第9回FRT九州研修会
日時: 2024年7月20日(土)13:00~16:30
会場: 出島メッセ長崎 108号室 ※ハイブリッド開催
主催: 九州地域放射線技師会
テーマ:「男性診療放射線技師の育児休業取得を考える」
特別講演:「男性育児休業~長崎大学病院より~」
講師:長崎大学病院 循環器内科 准教授
メディカル・ワークライフバランスセンター センター長 南 貴子
<南センター長所感>
九州内の診療放射線技師の皆様が集まる研修会にお招きいただき、現地参加62名、オンライン受講23名の合計85名の皆様に、ご清聴いただきました。
「男性診療放射線技師の育児休業取得を考える」をテーマに、私からは長崎大学病院における男性育休取得の状況、男性育休に関する制度の変更点などを説明しました。また、長崎大学の永安武学長が男性職員の育休取得を促進するために行った「男性育休取得100%宣言」のように、経営陣や管理職発信の推進が大事であると提唱しました。
続いて、当院放射線部山口友貴氏より九州内の診療放射線技師150名を対象に行った男性育休に関するアンケート結果の公表や、育休取得経験談として当院放射線部﨑山幹太氏より特別休暇のこと、必要書類、育児休業給付金の受給の流れなどについて実体験に基づいた報告があり、男性育休の制度や、職場の制度だけではなく、給与・報償の制度についても把握することが必要だと話されました。
その後のディスカッションでは、「人数が少ない医療機関で男性育休を取得するにはどうしたら良いか」との話題になり、①他院からの協力を得る ②育休取得を考慮した職員配置(済生会熊本病院で導入済)③シニアやフリーランスの診療放射線技師を技師会が把握して確保する などの提案があり、九州地域診療放射線技師会の吉田幸人会長は「今後検討していきたい」と回答されました。
ご清聴いただいた皆様の中には管理職の方も少なくなく、管理職の皆様から男性職員への声かけにより、希望者が気兼ねなく100%育休取得できる職場が増えることを期待します。

