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2024年度 第1回ワークライフバランス推進員 意見交換会を行いました

2024.08.19

長崎県内病院等にワークライフバランス推進員44名がいます。ワークライフバランス推進員は、医師のワークライフバランス実現に関する相談窓口、情報発信、企画などの役割を担い、センターと連携して活動しています。

【第1回意見交換会】

<オンライン形式>
日時:2024年8月5日(月)15時~15時45分
方法:Zoom
参加:5名(院内2名、院外3名)

<対面形式>
日時:2024年8月9日(金)15時~15時45分
場所:長崎大学病院中央診療棟2階 多目的指導室
参加:8名(院内8名)

オンライン形式5名、対面形式8名 合計13名の推進員の先生方にご参加いただき、画面越しに初めてお会いできた先生もいらっしゃいました。
参加率は30%で、院内から10名、県内病院から3名でした。欠席された30名へセンターへのご意見やご要望をお伺いし、15名の回答がありました。貴重なご意見は今後の活動の参考にさせていただきます。

今回、所属部署の「医師の働き方改革」に伴う変化について情報を共有しました。

オンライン形式では、まだ就労時間の管理を頑張っている段階が多いようですが「当直明けに早く帰りやすくなった」という意見は複数ありました。また、幼い子どもを持つ女性医師が医局員に増えてきた、という診療科から、子育て期の女性医師の働き方についての質問が挙がり、小児科・麻酔科といった以前から女性医師が多い診療科でも、一定のルールを決めて子どもを持つ前の働き方に戻すような線引きは難しく、各家庭でおかれた環境が異なり、双方で折り合いをつけている状況がわかりました。ただし「子どもの成長に合わせて、いつでもフルタイム勤務や当直・夜勤にも戻れるような医局の体制と当人のモチベーションの維持が大切だ」という意見が出ました。センターでは、子どもが幼い時期には日直を担当することを推奨しており段階的にいずれ当直復帰に繋げることが大事だと考えます。
また、長崎大学病院の就業規則では、『3歳に満たない子を養育する職員又は要介護者を介護する職員が当該子を養育するため又は当該要介護者を介護するために請求した場合には、業務の運営に支障がある場合を除き、時間外勤務をさせてはならない。』(第15条の2)とあり、これを参考にして3歳以上は時間外可能(ただし他の制限ルールもあります)、業務に支障がなければ3歳未満は本人の希望による、という基本ルールを設定することもできると考えます。

対面形式では、カンファ開催時刻が勤務時間内にすでに変更になっていることもあり「4月以降大きな変化はない」という意見が多かったです。「外来の逆紹介を増やして負担を減らした」「初めて男性医師が育休を取得した」という報告もありました。外勤の回数についても各診療科の状況を教えていただき「育休中に外勤はできるのか」「大学雇用の医員は終日の外勤業務が増えると大学での勤務時間が減り、有給扱いになり有給日数が減り困った」「育休期間をサポートする医師へのインセンティブがあれば、取る方も気兼ねなく休めるのではないか」などの問題提起もあり、センターの検討材料にします。

これからも推進員の先生方には問題提起・問題解決にご尽力いただきたいと思います。仕事と生活の両立を図りながら活躍するドクターのサポートを引き続き、よろしくお願いします。