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保育サポートシステム 2024年度 スキルアップ研修会を行いました

2024.09.11

2024年度 保育サポーター スキルアップ研修会

日  時:2024年9月2日(月)14:00~16:15
場  所:長崎県医師会館 2階 救護室
講  師:日本赤十字社 長崎県支部 樺山 智子 氏
テ ー マ :「子どものけがと一次救命処置-身近な物を使った応急手当-」
参  加:11名

今年度も日本赤十字社長崎県支部の樺山智子氏を講師にお迎えし、「子どものけがと一次救命処置-身近な物を使った応急手当-」と題して、けがの手当や乳幼児の一次救命について実践を交えて教えていただきました。

12歳以下の子どものけがで最も多いのは「すり傷、打ち身、打撲」、続いて「異物侵入」「刺傷、切傷」となっており、事故発生場所で最も多いのは「自宅」です。預かり先(お子さんの自宅)で見守りをするサポーターさんも多く、サポート中に万が一事故が発生した場合に、身近な物を使ったけがの手当を教えていただきました。清潔なハンカチとパンティストッキングを利用して傷口を覆い、止血をする方法を学びました。

日本赤十字社長崎県支部 樺山智子氏

研修会の半ばには「長崎医師保育サポートシステム」の共同推進団体である長崎県医師会の瀬戸牧子常任理事がかけつけてくださり、ご挨拶をいただきました。先日、3人目のお孫さんが誕生されたばかりとのことで「今、保育サポーターの皆様に大変お世話になっている状況。孫のお世話のために仕事を辞めたり、調整が必要になる人達がいる中で、私や息子夫婦は、変わらず仕事を続けることができていて、とても感謝しています。」と日頃の感謝を実体験をもとに述べられました。

長崎県医師会 瀬戸牧子常任理事

最後に子どもの事故で多い「誤飲・誤嚥による窒息」の場合の応急処置を学びました。参加者全員で乳児・幼児の人形を使い、気道異物除去法(背部叩打法、腹部突き上げ法)を実践しました。

異物を取り除いても意識が無い場合は、速やかに一次救命処置に取りかかる必要があります。呼吸の確認をし、呼吸をしていない場合は、胸骨圧迫、人工呼吸を行います。胸骨圧迫30回に対し人工呼吸2回を交互に繰り返します。胸骨圧迫は1分間に100回~120回の速さで、胸の厚さ1/3程度沈む強さで行います。
1.身の回りの安全を確認 2.呼吸・意識など反応の確認 3.大声で応援要請 119番通報とAED依頼 4.胸骨圧迫・人工呼吸 5.AED使用

胸骨圧迫のポイントは「強く」「速く」「絶え間なく」救急車到着まで続けること!

AEDは大人用・子ども用の切り替えがあるなど機種によって少し違いはありますが、音声の説明に従って進めれば大丈夫です。指差しで周囲に助けを求めてください。胸骨圧迫は体力が必要なので交代できる人を探し、自分1人しかいない場合は、まず携帯電話で119番にかけ、応急処置を開始してください。電話越しに指示や声かけをしてくれますので落ち着いて行動することが大事です。

 <参加者の声>

●知らなかった事や、間違った知識もあったので、とても勉強になりました。実際にやってみると、あたふたしてしまう場面もあり、日頃から万が一の場合に備えて練習や復習が必要だと感じました。今後の活動や生活の中で活かしていけたらと思います。
●初めてで、なかなか上手くできませんでしたが、実技の時間をたくさん取っていただいたので、身近でわかりやすい研修でした。
●「大きなハンカチ」は常に持ち歩くようにしようと思いました。実際に人形を使って実施することができて、貴重な経験になりました。

今回受講できなかった保育サポーターの皆様は、総務省消防局が一般市民向けに提供している「応急手当WEB講習」をぜひご覧ください。