長崎県内の19病院・団体にワークライフバランス推進員がいます。働きやすい長崎県を目指して、協働しています。
2025年4月から新任の推進員メッセージをご紹介します。
①病院・医局の紹介、アピールできる制度・取り組みなど
②ワークライフバランス推進員の自己紹介や、両立を目指す方への応援メッセージ、センターの活用法等
長崎大学病院 消化器内科 植松梨華子先生
①消化器内科は女性医師も多く、各家庭にあった勤務体制のとれる多様性のある科です。男性医師の育休取得者も多く、男女問わず、ワークライフバランスを大事にしています。診療に関してもチーム制とし、診療業務に支障をきたさずに休暇がとれるようにお互い協力しています。
②現在、4歳と1歳の2児のママをしながら時短勤務をしています(2024年10月に復職)。周囲の協力を得て仕事復帰ができていますが、まだまだ慌ただしく日々を過ごしており、仕事でも家庭でも十分に時間を活かせていません。男女年齢問わず、より充実したワークライフバランスを得るため、一緒に考えていければと思います。
長崎大学病院 外科学講座 小坂太一郎先生
①2025年度より腫瘍外科、移植・消化器外科、心臓血管外科が大きな枠組みとしての外科学講座となりました。各診療科のマンパワーを持ち寄って、より働きやすい環境を作れる素地ができたと思っています。特に若い先生方が働きやすいと思える職場環境を作って参ります!
②小児外科医として24年目の医師人生となりました。家庭では、高校生の双子と小学生の父親です。仕事と家庭生活の両立には、職場の協力体制は不可欠だと思います。外科医局も新しい枠組みとなり、マンパワーも集結しました!メディカル・ワークライフバランスセンターの力もお借りしながら、よりよい外科医局、働きやすい職場環境を作っていきたいと思います!
長崎大学病院 整形外科 青木龍克先生
①当科では特に育児中の女性医師において仕事と家庭を両立できるように勤務形態を配慮しています。大学病院だけでなく一部の関連病院でも当直・待機の免除や時短勤務などの対応が可能です。男性医師も育児休業を取得できるよう環境を整えており、取得者も出てきました。就労可能な時間に合わせたバイトの紹介も可能です。
②現在二児の父親ですが、仕事の時間、家族との時間、自分の時間、その全てが自分にとって重要な時間です。整形外科は急な手術も多く、ついつい仕事のウエイトが大きくなってしまいがちですが、個々人がより良いバランスをとっていけるようなシステムを考えていきたいと思います。
長崎大学病院 産科婦人科 北島百合子先生
①産科婦人科は忙しい診療科ですが、全ての医師のワークライフバランスを改善したいと考えています。問題に対する解決法を一つ一つ模索しています。
②働き方改革が始まり、これまで以上に個人の「ライフ」の大切さを再認識していることと思います。医療という「ワーク」の魅力を追求しつつ、それぞれが大切だと感じる「ライフ」も追い求めるためには何が必要なのか、考えるだけでもワクワクします。推進員として頑張りたいと思います。
長崎大学病院 血液内科 山田悠一先生
①血液内科はその疾患背景から急変のリスクが高い患者さんが多い診療科です。そこでカンファランスでは患者さんの状態をよく共有し時間外の対応は基本的に当直、当番医が対応する形をとりバランスを保っています。子育て中の医師が急な子どもの発熱で休暇をとる必要が生じた場合でも、病棟業務、外来業務が可能なように病棟係や外来医長/外来医長代行のサポートを受けられるようになっています。また、教授、准教授、医局長の配慮により時短勤務など各ご家庭の状況に合わせた働き方ができるようにヒアリングをしながら対応しています。
②2024年に子どもが生まれ、子育てをしながら仕事をしています。仕事と家庭の両立をするのは簡単なことではありませんが、職員の皆さんそれぞれ事情を抱えながら、仕事に励まれていると思います。職員のワークライフバランスの向上に繋がるような働きかけの一助になればと思います。
済生会長崎病院 総合内科 坂本藍先生
①済生会長崎病院は、病床数205床の総合病院です。地域包括ケアも41床有しています。「一人一部屋、一人ひとりと向き合う医療」をスローガンに掲げた全国でも珍しい全室個室となっています。女性医師も現在14名(内研修医2名)所属しており、産休・育休取得者が毎年いるような状況です。敷地内に託児室を併設し、24時間の託児が可能です。医局も全科・研修医も一緒のため、相談しやすい環境です。
②高校生、小学生、保育園児の年の差10歳の子どもが三人います。済生会に勤務するようになってからは、時短勤務を周囲の方々に助けていただきながら続けてこれました。私もまだまだ仕事も育児も手探り状態ですが、何かご相談があれば気軽に声をかけていただければと思います。
長崎労災病院 整形外科 神﨑衣里先生
①産休、育休に関しては基本法律に準じて取得できるようになっています。長崎労災病院の独自の取り組みとして、2点あります。1つ目は育休は子どもが1歳になった年度末まで取得できること(例えば、4月に産まれた場合、1歳になった翌年の3月まで育休が取れる)。2点目は子どもが小学校就学前まで、週20時間以上働けば曜日問わず時短で勤務が可能です。
②私は整形外科、夫も整形外科、どちらも勤務医です。現在3歳の子どもがいます。コロナ禍のため、里帰りせず長崎で出産し、夫は通常勤務をしてもらい、産後しばらくセンターの「長崎医師保育サポートシステム」を利用しました。食材の買い出しや夕食の支度を主に頼み、その際は大変助かりました。産後5か月で職場復帰し、現在は周りのサポートのおかげで何とか、やりくりしています。