2022年7月1日

センターでは、医師のキャリア形成・継続のサポートをするために、医学生や研修医等、若い世代を対象として「医師のワークとライフをきいてみよう!ロールモデル探し」と題し、現役で活躍されている医師と若い世代が交流できる身近な意見交換会をセンター開設当初より不定期で開催しています。

2021年度より、将来長崎県養成医として離島・へき地で勤務するミッションを与えられて入学した、長崎大学医学部・佐賀大学医学部・川崎医科大学の地域枠の女子学生と、自治医科大学の女子学生、初期研修の女性医師を対象に、将来のワークライフバランスに関する不安を減らし、離島医療の魅力・離島の楽しさを感じてミッションコンプリートしてもらうことを目的として「養成医のワークとライフを聞いてみよう!ロールモデル探し」のオンライン会を行っています。

今年2年目となる第1回は、対象の46名の女子学生のうち38名、女性研修医3名の合計41名が参加しました。
先輩医師として、3名の養成医の先生が新しく加わり、また養成医ではないですが、離島勤務歴のある総合診療科の先生を含め、先輩医師13名体制で本会をサポートしていただきました。

Zoomを利用して、各6グループが約90分間の意見交換会を行いました。
パートナーとの出会いから結婚・妊娠・出産・育児休業・子育てのこと、研修病院選び、離島診療、専門医取得、医局入局についてなど、義務年限中に想定される内容の質問に対して、先輩医師よりご自身の経験や周囲の女性医師の状況を交えながら、丁寧に答えていただきました。
印象的な話題は、離島で働く男性医師は、単身赴任であるケースが多く、子どもの進学で家族と離れて暮らすと大変そうであること、幼い子どもがいる女性医師の多くは、育児短時間勤務制度を利用して仕事と生活を両立していること、結婚協定※で義務を果たしている自治医大卒の夫婦が、育児休業を双方が取得することで異動のタイミングを調整したこと、以前は対馬から韓国へ気軽に焼肉を食べに行っていたこと、上五島病院には、多職種の職員で結成されたバンド(バンド名:のぼせもん)があり、院長・副院長も参加していることなど、興味深いお話がたくさんありました。※結婚協定・・・自治医科大の卒業生同士が結婚した場合の取り決め

センターからは、あじさいプロジェクト活動で把握しているデータを共有して、マタニティ白衣貸出事業から判明した女性医師の貸出時(妊娠)年齢、長崎大学病院で活躍中の義務年限を修了した医師、長崎県病院企業団の子育て支援状況などを紹介しました。
 

【アンケートから抜粋】
<今のお気持ちをお聞かせください>上位3つ、複数回答あり
・キャリア形成(診療科の選択や専門医取得など)の参考にしたい 28人
・共働きするには、パートナーの理解と協力が必要だと感じた   26人
・ワークとライフを両立するイメージが明確になった       23人
・不安な気持ちを相談できる部署があって安心した        18人
・様々な働き方をしながら医師を辞めずに継続できそう      17人

<将来考えている診療科を2つ教えてください>
・内科     21人
・総合診療科  19人
・小児科    12人
・産婦人科   10人
・外科     7人
・整形外科   5人
・眼科     1人

<学生の感想>
・将来のことについてお話を聞くことができて、参考にもなりましたし、これからの学生生活の勉強などのモチベーションにもつながりました。
・自分の人生設計の参考になりました。「学生時代の計画とは全く違う生活をしている」というお話を聞けて少し安心しました
・この会を通して、女性医師の日々の仕事のことや子育てのことなど、貴重なお話を聞くことができ、毎回楽しみにしていました。今回も、先生方のお話を聞くことができ、さらに将来についてのイメージが膨らみました。 毎年、質問したいことなど変わってくるので、また次回も参加できることを楽しみにしています。
・女性の先生方や、自分と同じように学生生活を送っている女性の方と、女性のみの空間でお話を聞かせていただく機会はなかなかないので、妊娠・出産やパートナーのことなどについて、詳しく様々なことをお聞きできて、非常に参考になりました
プライベートでB枠であることを後悔するような出来事があったばかりだったので、「養成医は地域の宝である」とのお言葉に救われました。将来に希望を持ってこの先実習や勉学に取り組んでいきたいです。
・養成医の先生方が医師としてもひとりの人間としても、充実した生活を送られていることが伝わりました。養成医への道に誇りをもって、前向きに頑張れそうです

  

↑先輩医師のご紹介    ↑参加者アンケート結果(クリックください)

<先輩医師の感想>
・①グループに参加
Zoomを用いての会は初めてでしたので、上手くお話できたかわかりませんが、少しでも学生さんのモチベーションアップにつながれば幸いです。また、私の方も先生方のお話が聞けて良かったです。
・①⑥グループに参加
ロールモデル探しの会、私も楽しく参加させていただきました。長崎県医師会常任理事 瀬戸牧子先生の「養成医は地域の宝」と言う言葉が響きました。私も宝である若い先生たちを離島に送り出し、バックアップしていけるよう微力ながら頑張ります。
・②グループに参加
へき地医療に携わる事で、キャリア形成に時間がかかる事は事実ですが、へき地医療に携わる事で、やりたい事が見つかる時もあります。そして、いくつになっても、子育て中であろうとも、やる気さえあれば、何でもできる!という事を気づいていただきたいです。
・⑤グループに参加
この会を通して私自身も色々な発見があり、モチベーションアップに繋がっています。今後も継続していただけたらありがたいです。

icon_razz.gif今回も大変有意義な会になりました。参加した自治医科大学の学生より「他県の同級生に聞いても、このような取り組みをしているのは長崎県だけで、有り難く思います。」との発言があり、開催を企画して本当に良かったと感じました。本会の参加者の皆さんが、少しでも将来への不安が和らいで、離島勤務にやりがいを感じながら、安心できる離島生活が豊かなものとなるように、センターでは引き続き支援を行いたいと考えます。

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