目的
長崎医師保育サポートシステムは、県内の子育て中の医師が仕事と育児を両立できるように、育児支援を必要とする医師のニーズに対応する保育サポートをコーディネートして、就労継続を支援します。
対象地域
長崎・県央医療圏 (対象外の場合は、センターへご相談ください)
※パートナーが主婦・主夫でも利用可。
※男性医師・女性医師ともに利用可。
保育サポーターによる活動事例
医師が仕事と育児を両立させるために必要な支援であり、医師と保育サポーター双方の合意に基づいていれば、保育サポートの活動内容に特に制限はありません。
活動事例
・保育園・幼稚園・学校のお迎えとその後のお預かり (決まった曜日や不定期のケースあり) ・保育園・幼稚園・学校から習い事や塾等への送迎 ・医師宅又は保育サポーター宅でのお預かり ・病気(軽症)等で療養が必要な時のお預かりや見守り ・医師が学会準備・受験勉強をする間のお預かりや見守り ・医師が家事をする間の見守り ・医師が当直やオンコール等の対応時の夜間保育(お泊り) ・お料理やお洗濯などの家事支援(見守りに支障がない範囲) |
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登録医師の年齢層
年齢層 | 人数 |
20代 | 0名 |
30代 | 33名 |
40代 | 11名 |
50代 | 0名 |
不明 | 1名 |
2020/4/1現在 登録医師45名
登録医師の勤務先の地区分け
勤務先 | 人数 |
長崎大学病院(北部) | 29名 |
長崎市北部 | 3名 |
長崎市西部 | 1名 |
長崎市東部 | 0名 |
長崎市南部 | 5名 |
諫早市 | 2名 |
大村市 | 2名 |
佐世保市 | 2名 |
五島市 | 0名 |
長崎県外 | 1名 |
2020/4/1現在 登録医師45名
登録医師の声
2018年度 利用医師の声
・仕事に専念する時間が増え、安心して子どもを預けて、資格試験の勉強や学会参加ができるようになりました。
・週1回の利用ですが、カンファレンスや勉強会に参加でき、診療をするうえでも非常に役立っています。
・パートナーや保育園のほかに頼れる先ができて、安心感が持てました。
・帰宅して育児や家事に追われ、疲れてできなかった論文の準備に時間をとれるようになりました。
利用医師へのインタビュー
・No.9「いつでもフルタイマー」
・No.17「ふたりの保育サポーターさんの心強い支援とパートナーの最大限の協力を得て」
・No.18「保育サポーターさんが家族の潤滑油となり、臨床・研究・家庭生活を両立」
私は病院に勤務する男性医師です。妻は専業主婦で3歳と1歳の子どもがいます。
私も妻も実家が他県にあり、妻が体調不良で動けない時など助けに来てくれる親族がおらず、妻からのヘルプコールで早退して家事をこなし、夜に病院に戻ることが度々ありました。同僚の女性医師より保育サポートシステムのことを聞き、思い切って相談してみたところサポーターさんに来てもらえることとなり大変感謝しています。私と同じような環境の男性医師は他にも多数いると思います。今後システム利用の輪が広がっていくことを期待しています。
夫より保育サポートシステムの話を聞きすぐ登録をお願いしました。
専業主婦ではありますが、自分も子どもたちも風邪をこじらせてしまった時など気合いだけではどうしようもないことが多々ありました。夫に助けを求めることもありましたが、学会や当直など不在のことも多く、不安な時もありました。担当のサポーターさんには「困ったときは遠慮せずに自分の親代わりだと思ってすぐに連絡してちょうだいね。」と言われました。サポーターさんが近くにいてくださることが私の気持ちの支えとなっています。
医師の利用までの流れ
システム利用に関心がある医師は、気軽にセンターへご連絡ください。
「お問い合わせフォーム」からメールで資料請求をすると、「利用の手引き」と「利用者登録申込書(医師用excel版)」を返送します。本Webサイトも参考にご検討ください。センターから無理な勧誘はいたしませんのでご安心ください。
ご希望の育児支援内容等をご記入ください。おおよそのわかる範囲でかまいません。
・「利用者登録申込書(医師用pdf版 )」※申込の際は、excel版をご提出ください。
コーディネーターが、面談の日時と場所を連絡します。面談では、「利用者登録申込書」で具体的な育児支援内容の聞き取りや確認をします。面談(約20分)後、登録完了です。
コーディネーターが、選考した保育サポーター候補者の情報を医師に提供します。1人の医師に対して2~3名の保育サポーター候補者を紹介します。
コーディネーターが、医師と保育サポーター候補者に顔合わせの日時と場所を連絡します。育児支援内容に伴い、詳細な打合せと医師が保育サポーターに支払う報酬額等について話し合います。
コーディネーターが、医師と保育サポーター候補者の双方に合意の確認をとります。
活動の開始は、医師から保育サポーターへ直接支援依頼の連絡をします。活動終了後、保育サポーターが作成する「活動報告書」にサインまたは捺印し、報酬の支払い等は双方が合意した方法で行ってください。
「活動報告書」は、(4)顔合わせ(三者面談)の際に、コーディネーターが説明します。
※基本的に活動開始後は、医師と保育サポーターが直接連絡を取り合います。お気づきの点や不測の事故、登録抹消等の際は、コーディネーターに必ずご連絡ください。
※登録医師には毎年度末に、登録確認(更新登録または登録抹消)をセンターよりお尋ねします。
医師が支払うシステム登録料
システムへ新規登録または更新登録する医師は、システム登録料を長崎大学に納付してください。※登録料は、システムの運営費の一部として使用します。
年度(税込)/1家庭 | |
4月~9月に新規登録、または更新登録 | 3,000円 |
10月~3月に新規登録 | 2,000円 |
保育サポーターに利用医師が支払う報酬(標準単価)
※標準単価を基準に双方の話し合いで決定。受領方法は、毎回もしくは、ひと月毎の現金払いや振込等話し合いで決定。
1時間単価(税込)/1人 | ||
一般保育 月~金 |
9:00 ~18:00 | 1,000円 |
上記以外 | 1,200円 | |
一般保育 土日祝 | 1,200円 | |
病児・病後児保育 | 一般保育単価+500円 |
1回当たり単価(税込)/1人 | |
お泊り(土日祝も同額。時間帯は双方の合意による。) | 10,000円 |
飲食(保育サポーターが用意した場合。) | 500円 |
※兄弟姉妹の同時預りの場合、2人目からは半額(病児・病後児保育の場合は原則として半額としない)
※保育サポーターの移動時間は報酬の対象としない(交通費は利用医師が負担)
※活動時間は、原則1時間未満は1時間、1時間以上は30分刻みで計算する
※当日のキャンセルは予定報酬の半額を利用医師が負担
保険について
保育サポーターは、賠償責任保険に加入しています。
加入の手続き及び保険料は長崎県医師会が負担します。
保育サポーターの自家用車での事故等に関しては、システムの保険適用外となります。自家用車での送迎に関しては、双方で十分な話し合いを行います。
例えばこんな時・・・。
お子さんのケガ等による賠償責任
・不注意でお湯がこぼれ、お子さんにやけどを負わせてしまった。
・保育サポーターが調理した食事等が原因で、お子さんが食中毒を起こした。
・預かっていたベビーカーを破損してしまった。
※詳細はセンターへお問い合わせください。
保育サポーターについて
年齢や資格に制限はありません。子育て中の医師を支えたいと思ってくださる方なら、どなたでもお申し込みを受け付けています。(ただし、健康に自信のない方、要件や活動の調整が難しい方は、条件が整うまでお待ちいただいています。)
保育サポーター研修会(DVD視聴等による講義 約3時間)を1回以上必ず受講することを要件としています。保育士・看護師・教員(幼稚園・小学校)の活動に有用な資格をお持ちの方は、研修会を免除できますが、できる限り受講を奨励しています。
また、すべての保育サポーターに、スキルアップ研修会(子どもの救急救命等)の受講を奨励しています。
システムの目的にご賛同くださり、社会貢献のためにと、なるべく継続して活動できる方を探しています。
保育サポーターの年齢層
年齢層 | 人数 |
20代 | 3名 |
30代 | 11名 |
40代 | 23名 |
50代 | 48名 |
60代 | 54名 |
70代 | 10名 |
2020/4/1現在 保育サポーター149名
保育サポーターの居住地区
居住地区 | 人数 |
長崎市北部 | 65名 |
長崎市西部 | 13名 |
長崎市東部 | 26名 |
長崎市南部 | 15名 |
長与町 | 10名 |
時津町 | 3名 |
諫早市 | 6名 |
大村市 | 8名 |
雲仙市 | 1名 |
佐世保市 | 1名 |
県外 | 1名 |
2020/4/1現在 保育サポーター149名
保育サポーターの中で、活動に有用な資格をお持ちの方
有資格者 | 人数 |
看護師 | 21名 |
保育士 | 43名 |
幼稚園教諭 | 32名 |
小学校教諭 | 3名 |
2020/4/1現在 有用資格保有者65名(複数資格保有者あり)
保育サポーターの声
2018年度 活動保育サポーターの声
・現在1歳7ヵ月のお子さんのサポートをしています。最初の依頼は1年前、人見知りが始まった頃で泣かれましたが、久しぶりの赤ちゃんは可愛くてあっという間の1時間でした。しばらく間が空き、2か月前から保育園のお迎え(週1~2回)のサポートが始まりました。成長したお子さんは、私のお迎えを笑顔で待っていてくれて、自宅まで数分の道のりですが、私は、“ばーば”の気分で楽しんでいます。道中の安全には十分気を配り、慌てずゆっくりを心がけています。子育てが終わり仕事も辞めた今、この様な形でお手伝いが出来る事を嬉しく思いながら、活動させていただいています。
・きっかけは友人が病院内でポスターを見て、子ども好きの私に勧めてくれた事でした。私の自宅でお子さんを2~3時間お預かりするサポートが多いです。小さいお子さん達と触れ合うのは毎回とても楽しく新鮮です。幼稚園や小学校低学年のお子さんとは一緒に本を読んだりお絵描きをしたり、たまには一緒におにぎりをつくったり。ベビーちゃんは、危なくないようにだっこやおんぶをしています。一番ひやっとした事は、外出した時、お子さんの足の速さに見失いそうになった事。一番嬉しかった事は、喜んで家に来てくれる事です。忙しくされている親御さんにちょっとでも安心していただけるよう、お役にたてればと思っています。
・小学2年生のお子さんを習い事に迎えに行き、その後医師宅でお預かりするサポートを入学直後からしています。帰宅後は、怪我などに注意することはもちろんですが、必ず玄関の鍵を閉めること、名札や帽子を玄関に置くこと、靴を並べること、手洗いうがいなど、我が子にしてきたことをそのまま伝えています。一緒に宿題をしたり、カードゲームをしたり、テレビを観たりして過ごしています。我が子は手を離れつつあり、私自身の自由な時間も増えてきました。週に一度お子さんに会えることを楽しみにしています。
●保育サポートシステムの情報はこちらで随時更新しております。ぜひご覧ください。
長崎大学病院勤務の女性医師の方へ
長崎医師保育サポートシステムを利用して、当直業務を行うと、「当直リスタート支援」の補助が受けられます。※要件あり、期間限定