10周年アニバーサリーメッセージ
(2021(令和3)年寄稿)

連携機関代表

センター設立10周年、おめでとうございます。

長崎県の女性医師等就労支援相談窓口がセンターに集約されてから10年。それまでは長崎県医師会やながさき女性医師の会等を含めて個別に行われていたことが「あじさいプロジェクト」という名で長崎県が長崎大学へ事業を委託することで一括して取り組めるようになり、女性医師等への支援の流れがクリアになったと思います。当初から両立支援の仕組みとして保育サポートシステムの設立、更には院内保育園、病児保育等の施設の拡充、また全国に先駆けての医学部学生キャリア講習授業、マタニティ白衣貸出、男性医師や研修医も含めたキャリアアップ支援講座など女性医師のみならず全ての医師に幅を広げながらセンターの努力で着実に進んできました。また恩恵を受ける医師の対象エリアも様々な工夫により、医師の多い長崎大学をモデルケースに着手し、段階的に離島を含めた長崎県全域へと広がってきています。

世の中の働き方改革は進んでいます。今後もセンターの「県内どこの病院で働いていても不利益のない、足並みの揃った仕事と生活の両立支援メニュー」を合い言葉に、必要なもの(もちろん情報も)を必要なその時にしっかり手に入る仕組みの構築を、長崎県医師会としてまた先輩女性医師の一人としてお手伝いしたいと思います。

ハード面はセンターの皆さんの力で10年前とは比べものにならないほど整ったと思います。これからも信頼される、よりよい医師の育成を目指して頑張りましょう。

【長崎県医師会・常任理事 瀬戸 牧子】