10周年アニバーサリーメッセージ
(2021(令和3)年寄稿)

連携機関代表

1999年発足の「ながさき女性医師の会」は、女性医師の抱える問題を解決し、彼女たちが働き続けて社会貢献する事をめざしていた。メディカル・ワークライフバランスセンター発足後は、医学生や研修医の支援・啓発などをすべてお任せした。細かい配慮でさまざまな事業を発展させてきたことには敬意を表する。

ただ残念なのは、出産・育児を担う女性医師がメインターゲットとなり、本来の長崎大学病院の全医療人とはなっていないことである。また、女性に限らず若い医師たちがもっと社会の問題に目を向ける状況には至っていない。医療現場だけでなく、広い視野でさまざまな人たちとつながり、持続可能な社会の実現に貢献出来る医師育成に向けて、更なる段階に進むことを期待したい。

【ながさき女性医師の会・副会長 黒﨑医院・院長 黒﨑 伸子】