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保育サポートシステム 2022年度 スキルアップ研修会を行いました

2022.09.13

2022年度 保育サポータースキルアップ研修会

日  時:2022年9月5日(月)14:00~16:15
場  所:長崎県医師会館 2階 救護室
講  師:日本赤十字社 長崎県支部 樺山 智子 氏
テ ー マ:「乳幼児の一次救命」
参加人数:14

新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止していたスキルアップ研修会ですが、感染対策を講じて3年ぶりに開催しました。日本赤十字社長崎県支部の樺山智子氏を講師にお迎えし、「乳幼児の一次救命」について実践を交えて教えていただきました。

↑「あなたは119番通報をしてください!」「あなたはAEDを持ってきてください!」と具体的に指示をする、協力者不在で1人で対応する際は、携帯電話のスピーカー機能を利用し、119番指令室の指示通りに動くようにと説明する樺山氏

まず、座学で誤飲・誤嚥の事故や、乳幼児の異変のサインなど、わかりやすく解説いただきました。まだ自分の言葉でうまく伝えることができない子どもの異変を大人がいち早く察知し、適切な処置を行うことができるよう、重要なポイントを具体的な例を交えて教えていただきました。
次に、気道異物除去法と一次救命処置の胸骨圧迫について、参加者全員が乳児・幼児両方の人形で実践しました。気道異物除去法では、頭を下に向けること、一次救命処置では、胸の厚さの1/3程度沈む強さで、1分間に100~120回のテンポで、絶え間なく圧迫し続けるという重要なポイントを繰り返しご指導いただきました。
※感染症予防として人工呼吸は省略すること、救急車到着まで胸骨圧迫は1分間を目安に交代しながら行うが、交代する時は、対面で向き合わず、左右横スライドで交代するのが、withコロナバージョンです!

窒息に対する応急手当 乳児の胸部突き上げ法

↑1分間がとても長く感じられ「交代します!」の声が、ありがたい

最後に、呼吸・意識の確認からAED使用までの流れを4~5人のグループで実践しました。実際の救命現場さながらの雰囲気で「第一発見者」「119番に通報する人」「AEDを持ってくる人」の配役で、お互いに手順を確認しながら真剣に取り組んでいました。万が一の事態の時は、落ち着いて行動ができるよう、講習で学んだことを忘れないように定期的にトレーニングしておくことが大事だと感じました。
また、AEDの設置場所を日頃から確認しておくことも大切です。
AED設置場所:AED設置場所検索ホームページ(財団法人日本救急医療財団)をご覧ください。

<参加者の声>
・わかりやすい説明や実践でとても勉強になった。機会があれば繰り返し勉強して自分のものにしていきたい。
・子どもたちのまわりには色々な危険があるということを改めて感じた。様子をよく見てできるだけ早く気付けるようにしたい。一次救命処置では、実際は慌ててしまうと思うので、今回のことを時々思い出してシミュレーションしておく必要があると思う。
・久しぶりの受講で忘れてしまっていたが、とてもわかりやすく、あっという間の2時間だった。楽しく教えてくださりありがとうございました。やれるかわかりませんが、頑張ってみようと考え、動ける自信に繋がるかもしれません。

人数制限を設け未受講の方を優先としたため、まだ保育サポーターとして活動経験のない参加者が大半を占めました。今回受講できなかった保育サポーターの皆様には、総務省消防局が一般市民向けに提供している「応急手当WEB講習」を紹介しました。

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