2018年10月17日

1.<調査の目的>
病院経営者・管理者として、ワークライフバランス施策に対する認識を把握し、長崎県内病院の育児・介護休業制度等の両立支援策の取り組み状況や短時間勤務制度利用等の実態調査を行う。また、労働環境改善を意識した各病院の先進的な取組を把握して、メールマガジンを通して情報発信を行うことで、個人や組織に新しい職場環境づくりを促す。

2.<対象と方法>
実施月:平成30年9月
調査対象:長崎県内150病院
調査方法:調査票を郵送し、同封の返信用封筒やメールで回収。
質問内容:常勤・非常勤医師数、子育て中の医師数、育児休業・介護休業を取得した職員数、職場環境の整備について、ワークライフバランス施策の認識についてなど。
調査票:医師の両立支援状況調査

3.<結果と考察>
配付と回答数(回答率):配付150病院 回答103病院(68.7%)
結果:集計抜粋グラフはこちらをご覧ください。
icon_redface.gif【抜粋グラフ】

icon_redface.gif【103病院の調査結果】
 5年連続で100以上の病院から回答をいただきました。また、窓口担当者のメールアドレスをご登録済みの病院は、昨年度から14病院増え、118病院(登録率79%)となり、メールでの調査票送付や、内容確認、再依頼などが行え、スムーズに業務を遂行できました。例年、お忙しい中ご協力くださることにこの場をお借りして御礼申し上げます。

 長崎県内の病院に勤務する女性医師の割合は、最近6年間は22-23%で推移しています。勤務形態は、女性医師の場合、常勤58%、非常勤42%で、昨年度よりわずかに非常勤医師数が増加していました。男性の非常勤も、昨年度18%から21%と増加しました。
 小学6年生までの子がいる女性医師は143人で、女性医師全体の23%、医師全体では5%となり、子育て中の女性医師は病院内では依然マイノリティです。
 ワークライフバランス施策についての考えでは、ワークライフバランスを重視している46%、トップ主導で推進されている38%と、過去5年間の回答結果の中で最高となり、勤務環境改善の気運の高まりを感じました。しかし施策によるデメリットとして、病院にとって負担が大きいと感じるのは昨年度9%から15%と増加しており、何を負担に感じるのか、理由を検討する必要があると思います。
 勤務環境の整備について、仕事と生活の両立ができるように配慮した制度は、時間短縮勤務や呼び出し・当直への配慮など60%以上の病院で導入されていました。施設は、院内保育所あり33%、院内病児保育施設あり5%でした。院内保育所や院内病児保育施設が、今後さらに増えることを期待します。
 内閣府が提唱する「働き方改革」を意識した取り組み事例では、「年次有給休暇取得の促進」「会議開始時間の見直し・時間短縮などタイムマネジメント意識の醸成」「業務分掌の見直しやタスクシフティングの推進」などに多くの病院が着手されていました。
 「女性活躍推進」を意識した取り組み事例では、「柔軟な勤務体制」「資格取得・研修参加への支援」「保育に係る費用の補助」などが挙がりました。それ以外にも、子育て支援=女性の活躍につながるという事例は複数ありましたが、男性への育児・家事参加の推奨の事例はごくわずかでした。

icon_redface.gif【医療圏別の女性医師について】
 今回の調査で、103病院に勤務する女性医師611名(大学病院を含む)のうち、子育て中(小学6年生までの子がいる)の女性医師は143名(23%)でした。医療圏別に見ると、長崎・西彼医療圏に女性医師は最多の383名(全体63%)が勤務中で、そのうち子育て中の女性医師も98名(26%、全体16%)と最多でした。続いて、県央医療圏に124名の女性医師、うち子育て中は20名(16%)、3番目に多いのは佐世保医療圏で74名の女性医師、うち子育て中は18名(24%)でした。上位3つの医療圏に勤務する女性医師は全体の95%を占め、他の医療圏には約10人未満、県北医療圏には、3年連続で子育て中の女性医師は0人でした。通勤や通学の利便性、教育や保育環境等の整備状況が、子どもがいる女性医師の勤務地に関与し、偏在する理由と考えられますが、院内保育所・院内病児保育施設があれば、子どもが小さい時に離島などで勤務をすることも選択肢のひとつになると思います。引き続き、施設や環境の整備を検討していただければと思います。


icon_idea.gif調査の貴重なデータは、長崎県の医療のための有意義な情報として活用させていただきます。昨年度の調査結果は、長崎県の医療勤務環境改善セミナー(平成29年度第2回開催)で発表しました。
★「長崎県内病院における医師の両立支援状況

icon_razz.gif調査へご協力いただきました病院のみなさま、ありがとうございました。


2018年10月3日

2018年度上半期は、医師8名を含む10名にマタニティ白衣・パンツをご利用いただきました。

2016年度からは、長崎大学病院内だけではなく、長崎県内の医師へと利用対象を広げ、これまでに、県北地域5病院6名、県央地域1病院3名、対馬地域1病院1名の医師へ貸し出ししました。
icon_redface.gif今回初めて、マタニティパンツが(ポスターの構想通り)海を渡りました。
離島の病院に勤務する医師の利用感想をご紹介します。 「利用者の声」はコチラ

★レンタルをご希望の方は、当センターまでご連絡ください。


2018年10月1日

子育て中のみなさま、夜間のカンファランスや勉強会などへ参加する際に「イブニングシッター」を利用してみませんか?
平成30年度上半期は、延べ10名のお子さんをお預かりしました。


↑今年度初めて利用されたお子さんの託児風景
シッターさんはお子さんの年齢に合わせておもちゃを準備してくださいます。
手作りのおもちゃに興味津々です。

●お母さんのご感想
月1回行われる院内の統計勉強会に参加するため、イブニングシッターサービスの利用を始めました。お弁当を持参すれば食べさせてくれるので、保育園の延長保育を利用するよりも助かります。シッターさんがやさしく対応してくださり、おもちゃも色々あるので子どもは楽しいようです。帰るのを嫌がって大変でした。今後も利用させてください。


大学病院内で開催されるカンファランスや勉強会、セミナーの際にご利用いただけます。
(大学院セミナー等の場合は、坂本地区開催であれば利用できます)
対象は長崎大学病院職員、および関連病院に所属する医師です。

利用は1週間前までの事前申し込み制となります。
実施の概要につきましてはチラシをご覧ください。
ご利用方法など、ご不明な点は当センターまでお気軽にお問い合わせください。
 
託児申込書のPDFはコチラ
託児申込書のワード文書はコチラ

※申し込み・問い合わせ先
長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター
E-MAIL:info01アットマークnagasaki-ajisai.jp
    (「アットマーク」を「@」に換えて下さい)


2018年9月19日

長崎大学病院皮膚科・アレルギー科の医局長で、ワークライフバランス推進員でもある富村沙織先生が、九州医事新報社の取材を受けました。
「長崎大学病院が取り組む医師の働き方改革とは」をテーマに、メディカル・ワークライフバランスセンターが行う「あじさいプロジェクト活動」の両立支援策や、ワークライフバランス推進員としてセンターと連携して医師の働きやすい環境づくりを目指していることなど、長崎大学病院の取り組みをアピールした記事をぜひご覧ください。
九州医事新報6月号はこちら




2018年9月14日

平成30年度 保育サポートシステム 保育サポーター説明会・研修会

日時:平成30年9月6日(木)14:00~16:30
場所:長崎大学医学部 良順会館1階 専斎ホール
参加:36名(保育サポーター登録検討中24名、登録済12名)
 
プログラム(講師:敬称略)
<説明会>
南 貴子  長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンター 副センター長
瀬戸 牧子 長崎県医師会 常任理事
<研修会>
樺山 智子 日本赤十字社長崎県支部 参事
      すくすく支援セミナー~赤十字幼児安全法~

<有馬コーディネーターからの報告>

icon_razz.gif●保育サポーター説明会

南貴子副センター長より、子育て中の医師の就労継続がシステムの目的で、保育支援の具体的な活動内容、長崎市ファミリーサポートとの違い、保育サポーター登録までの流れなど概要を説明しました。また、システムの協働推進団体である長崎県医師会の瀬戸牧子常任理事は、「医師は当直があったり、子どもが病気でも仕事を休めなかったり、急遽時間外の業務が発生してしまうことがある。そのような状況になっても、子どもを安心して預ける所があれば、当たり前に働き続けることができるので、この保育サポートシステムは必要だと感じている。みなさんの力を貸してほしい。”あなたが長崎の医療を元気にします!”」と話し、参加者へ保育サポーターへの登録を呼びかけました。
 
↑南貴子副センター長          ↑長崎県医師会 瀬戸牧子常任理事

 icon_lol.gif●保育サポーター研修会

日本赤十字社長崎県支部の樺山智子氏をお迎えし、子どもの事故の予防や対処方法を「赤十字幼児安全法」に基づき学びました。

まず、事故の予防については、年齢別に子どもの行動の特徴と発生しやすい事故の種類について説明していただきました。なぜ事故が起きるのかを理解し、予防を行うことは、安全な保育をするうえで、非常に重要だと感じました。


↑日本赤十字社長崎県支部 樺山智子氏

 次に、事故が起きた場合の対処方法について教えていただきました。

<気道異物除去法>

誤飲・誤嚥は、子どもの不慮の事故の死亡原因において、0歳児では1位、1~4歳児では3位となっています。その対処方法を、実際に乳児と幼児の人形を使用して実践しました。気道異物除去法は、子どもの意識があることを前提に行う方法で、乳児と幼児では対処法が異なります。参加者は苦戦しながらも、人形の口から異物を取り出そうと、姿勢や圧迫の力加減などを変えながら真剣に取り組まれていました。

<身近なものを使用したケガの応急処置>

ストッキングを使用した頭部の止血や骨折した腕の固定方法、ハンカチを使用した手の甲や指の止血方法を、2人1組で実践し、参加者からは「もっと早く知っておきたかった」という声が聞かれました。

 

 

<子どもの看護>

保育サポートシステムでは病児・病後児のお子さんを預かる場合もあります(サポーター承諾のもと)。体温計の正しい使い方や、発熱の際、体温が上がり始めた時と上がりきった時での看護の違いなどを説明していただきました。また、熱中症対策として、家庭でも簡単に作れる経口補水液の作り方(水1リットル、砂糖大さじ4.5、塩小さじ1/3)も教えていただきました。

<子どもの一次救命処置>

意識や呼吸がない場合の一次救命処置の流れについて説明していただきました。医師の自宅で保育をする場合もあるため、119番通報の際に居場所を正確に伝えられるようにしておくこと、目標物やAEDの設置場所を把握しておくことなどを推奨されました。

icon_idea.gif実技も交えた子どもの一次救命処置の研修は、10月22日(月)14:00~長崎大学病院にて、保育サポータースキルアップ研修会内で行います(注:受講対象は保育サポーターに登録済みの方)。

その他、火傷や鼻血、転落や交通事故など、発生しやすい事故への予防・対処方法についても、実際に保育サポーターとして活動することを想定して、丁寧に説明していただきました。

安全第一の保育が大前提です。予期せぬ事故を起こさないためにも、年に1度の本研修会で、適切な対処方法を知る、再確認することはとても大切です。参加者のみなさんは、もしもの時の心構えや予備知識を深める有意義な時間を過ごされました。

icon_razz.gif保育サポーターにご登録希望の方や未研修の方は、研修会のDVD視聴が必須となります。より多くの方に保育サポーターとして医師の子育てを支える活動に賛同していただけると幸いです。

テレビ局2社の取材・報道があり、社会的にも医師の仕事と生活の両立や働き方について関心が高まっていることを感じました。

icon_exclaim.gif長崎医師保育サポートシステム ホームページ活動報告もぜひご覧ください。



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