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教授になろう 伊東 昌子 先生

2019.07.01

伊東 昌子 先生
●放送大学 長崎学習センター 所長
●前長崎大学 副学長
●前長崎大学 ダイバーシティ推進センター長・教授
●前長崎大学病院 メディカル・ワークライフバランスセンター長・教授
●長崎大学医学部卒業:1980年(昭和55年)
●教授在職期間:2012年~2019年

Q. アカデミック・キャリアアップに関して、最も大事だと思うことはなんですか。

A. 運命に逆らわず、そして任された仕事を心から好きになること。好きになるまでとことん情熱を注ぐこと。

みなさん、どのような医師になりたいかというイメージを抱いて医学部を卒業されたと思います。その夢に向かって進んでいる姿は美しいです。

しかし人生には予期しないイベントも起きますので、思い描いているイメージを変えなければならないこともあるでしょう。もしかしたら変えなければならなくなったイメージの方が、本当は自分に合っているかも知れない。試練は与えられるべくして与えられているのだと思うことがあります。

ですから、時には余裕を持って、自分の姿や心を俯瞰することも大事だと思います。自分の思い抱いていた夢から、少し違う途を歩くことになっても、自分が大切にし続けた夢であれば時間をかけて、また元の途へ戻っていけばいい。

自分自身、これまで余裕がなく過ごしてきた半生をあらためて振り返り、そう思っています。いろいろなことがあったけど、どれも自分の人生の大事なパーツだと、この歳になって思えるようになりました。
(2019年7月 寄稿)