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『スーパーイクメンの夫とともに』鹿子木 桂 先生

2015.08.19

私たちのワークライフバランス実践術 No.7
長崎大学病院 泌尿器科(助教) 鹿子木 桂 先生(40代)

<会社員のパートナーと小6・年長のお子さん>
『スーパーイクメンの夫とともに』
2015年8月インタビュー

<略歴>
● 医学部6年生のときに会社員の夫と結婚(夫婦ともに他県出身)
● 卒業試験期間中に第1子出産
● 産後に医学部卒業
● 医師国家試験受験して合格
● 長崎大学病院で2年間初期研修・子どもは「あじさい保育園」利用・夫は勤務先で初めての男性の「育児就業制度」の利用開始
● 泌尿器科に初めての女性医師として入局
● 3年目に専門医取得
● 夫が6年間の育児就業が終了するタイミングで、第2子妊娠
● 妊娠悪阻が重症で早期に休業
● 出産後7ヶ月で復職、大学院生であったため、主に基礎教室で実験を行い、当直と外勤を行う・夫は2回目の育児就業制度利用(現在は12年間利用可能となっている)
● 臨床復帰・大学院卒業
● 平成26年から助教となる。
※育児就業制度・・・鹿子木先生のパートナーの勤務先独自制度。勤務時間の短縮ではなく、転勤や海外出張が免除される

Q1. 現在の「ワーク」と「ライフ」のバランスは?

A1. 今はワーク重視ですね、家庭は夫に任せています!

Q2. 論文を読む時間や、勉強する時間はいつですか

A2. 当直のときや、子どもの塾が終わるのを待っている時間にしています。

Q3. 育児・家事の時間短縮のコツやおすすめしたいことは?パートナーとの分担は

A3. 圧力鍋ですね~。すぐに料理ができます。家事の分担では、私は洗濯・掃除・布団干しを担当していますが、夫はそれ以外の家事は何でもできますし、子どものことは夫のほうがよくわかっていますね。

Q4. 子育てから学んだことはありますか?学生のときに出産したメリットやデメリットは

A4. 子どものいる生活は楽しいですね。子どもは早くほしいと思っていました。デメリットは、やはりいつ発熱するかわからないし、そのために欠勤したりしないといけないこともあり、いろいろと制限があることですね。
でも、医局は受け入れてくれているし、回りからいろいろ言われても、気にしません。

Q5. 夫婦で子ども抜きのデートはしますか

A5. 子どもが夏休みで、実家に預かってもらっているときなど、ふらっと夫婦で福岡まで行ったりしました。週末に2人で外出することはありますよ。

Q6. ストレス解消法

A6. 週1回、自転車で大学病院から自宅までの20km以上を、スペイン語の唄を口ずさみながらサイクリングします。学生時代は本学のトライアスロン部に所属していました。

Q7. 今後の人生設計について、どのようにお考えですか

A7. 実験がしたいですね。科研費獲得もしたいですね。元々、実験が好きで、最初は農学部に入学しましたが、その分野での実験では生活ができないと思って、医学部を再受験しました。
臨床では腫瘍医学に興味があります。今後、透析や癌、腹腔鏡手術の専門医を取りたいと思っています。

Q8. これから仕事と子育てを両立する皆さんへ、応援のメッセージをお願いします。

A8. 使えるものは使う、できないことはできないと言う!

勤務時の鹿子木先生

<センターより>
鹿子木先生は、長崎大学で初めての女性・泌尿器科医とは存じていましたが、パートナーは勤務先で初めて男性で育児就業制度(勤務時間の短縮ではなく、転勤や海外出張の免除)を利用した方だとお聞きし、夫婦ともに初めてのことに挑戦して、頑張っていらっしゃるのだと感動しました。

企業には、子育てや介護との両立支援制度が整備されているのですが、利用するかどうかは当事者しだい、制度を知らない場合もあります。長崎大学病院の支援制度も一度ご覧ください。

今は、当直が多いときもあるそうですが、家庭のことはパートナーに任せることができるので、安心して当直業務もできているようです。お子さんの世話はパパのほうが上手かも?といわれるくらいの、スーパーイクメンのパートナーとともに、これからも先頭を走り続けてください。