私たちのワークライフバランス実践術 No.21-②
男性の育児休業取得編(5)上司の声
長崎大学病院 消化器内科(講師・医局長) 三馬 聡 先生(40代)
Q1. 男性でも育児休業が取得できるということを、いつ頃からご存知でしたか。
A1. 恥ずかしながら今回初めて知りました。
Q2. 医局長として、どのような苦労がありましたか。
A2. ほとんど苦労はありませんでした。長田先生が前もって細かいところまで準備して育休に臨んでいたところにもよります。また消化器内科ではチーム診療制が導入されており、普段から患者さんの情報共有ができていたこともプラスに働いたと思います。
Q3. 実際に、医局員が取得してみて、先生の感想はいかがでしたか?
A3. 育休に関しては前もって診療体制を整える時間があるので、医局として問題ないと感じました。私も機会があれば、取ろうと思います。
Q4. 周囲(他の医局員、他の診療科の医師など)から反応はありましたか。
A4. 私と同様に、「男性医師でも育休が取れるんだね!」と驚く反応が多いです。また「医師の数が多い大学病院ならではだね」という感想もありました。
Q5. 他の診療科にもお勧めしたいですか。
A5. 育休を取った先生の充実度は非常に高いと思いますので、可能であれば勧めます。
Q6. 今後、長崎大学病院の中で、男性の育休取得が普及し、常態化していくには、何が必要だと思いますか。
A6. 何より必要なのは、人員を含め診療体制に少なからず余裕があることです。まだ男性の育休取得は常態化していないため、どうしても周囲にかかる負担を考え、断念してしまう先生も多いと思います。
<センターより>
三馬医局長ご自身の育休取得をイメージされたように、「育休は女性が取るもの」という固定観念から少しずつですが意識変革が進み「夫婦間で家事育児を分担する」「こどもは社会みんなで育てる」という考えが一般化しつつあると感じます。
家族を愛する、素敵な大人の男性医師が、これからもどんどん増えていくといいですね。