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長崎みなとメディカルセンター

2016.10.11

平成28年10月11日、今年度内に駐車場棟が完成し、グランドオープン予定の長崎みなとメディカルセンター 市民病院の兼松隆之理事長、野口靜子看護部長、菅原親雄企画運営部長、3人目のお子さんを出産後、約6か月の育児休業を経て、時間短縮勤務されている腎臓内科医 橋口麻夕子先生、子育て支援が十分ではない時期にフルタイム復帰をされた呼吸器内科医 松尾信子先生の5名にお話を伺いました。

●兼松隆之理事長インタビュー

●野口靜子看護部長インタビュー

●菅原親雄企画運営部長インタビュー

●ママドクターの復職過程の違いがわかる 橋口麻夕子先生と松尾信子先生のインタビュー

  

  

  

兼松隆之助理事長に、病院として両立支援の取り組みや考えなどについて伺いました。

  

病院としては多様な人材を採用することで、患者さんやそのご家族を含めた社会が求める様々なニーズにお応えしていきたいと考えています。病院は職員の数を性別でみると、女性が多い職場です。

女性を大事にする体制作りが、病院経営としても非常に大事なことだと考えており、育児や保育についての問題は、より真剣に対応していきたいと思っています。また、病院は特殊性のある組織、できれば、日本人だけでなく外国人やハンディキャップのある人たちを採用する病院でありたいと思っています。

私が5年前に着任した際に、保育所、特に病児保育ができる施設を、安心して働くためにつくって欲しいというのは職員の非常に強い要望でした。新病院ができたら保育所をつくることは基本計画策定時から決まっており、看護部長たちが中心となって立ち上げてくれました。

院内保育所の開設はかなり大きいのではないでしょうか。24時間保育を行っているので看護師さんの確保がしやすくなります。ドクターもお子さんを連れて出勤してくる方がいるので、人材の確保や安心して働いてもらえるシステムになっていると思います。

おふたり、います。1人の先生は、第1子の時と第2子の時、それぞれ産休育休を取得後、復帰しています。フルタイムではなく午前中お子さんの世話をして11時頃に出勤、16時頃まで働くという勤務をしてもらっています(社会保険のある時間短縮勤務)。特に救急外来のウォークイン患者さんを診てもらっています。

あと1人は、今回インタビューを受ける橋口麻夕子先生で、育休を取得されていましたが、職場復帰のリハビリを兼ねて当院に勤務され、旧成人病センター閉院に伴う当院への診療引継に貢献してくれました。フルタイムでの復帰ではなく、時間を区切って週に3日位からスタートし、今は勤務日数と時間帯を増やしています(社会保険のある時間短縮勤務)。

昨年から麻酔科にいる2名の子育て中の女性医師が非常勤から常勤へと本採用になりました。2名ともフルタイム勤務です。

「女性を大事にする」、これは患者さんについても同様で、そういう病院でありたいと思っています。「女性が働いてみたいと思われる病院」でないと、なかなか人材の確保が難しい世の中ではないかなと思っています。

ただそのためには、例えば育児休業の取得や時間を制限しながら勤務できる職場環境をつくらなければなりません。そこで医師を含めた医療従事者のチームワーク、そこが非常に大事で、負債感なく休んで、復職後も無理なく継続勤務できるような環境をつくらなければいけないと思っています。

  

野口静子看護部長に、看護部での取り組みをお伺いしました。

  

院内保育施設を利用している職員は13名で、そのうち9名が看護師、4名が医師です。育児休業を3年取る予定と話していた看護師が、保育所ができたので1年間で復帰をしてくれたケースがあります。

院内保育施設は、平成28年4月からのスタートであり、今は金曜日だけの週1回夜間保育を実施しています。今後、乳幼児を持つ看護師で夜勤をする人が増えれば、週2回・3回と増やしていきたいと思っています。

ひとり親であったり、家族が病気で育児ができない場合や、本人が夜勤ができない状況にある等の場合は夜勤免除を認めています。
7:1看護を維持するために、復帰後すぐにとは言いませんが、慣れたら月1回からでも、夜間保育を利用して夜勤に入ってもらうことを勧めています。

院内保育施設の運用会社が確保してくれており、利用者が1人でも預かってくれています。

定員は26名で、現時点では、あと10名位は余裕があります。平成26年頃から看護師の採用数を大幅に増やしているので、若い世代の利用が控えている状況です。

9月には4名の看護師から妊娠報告を受けており、今からもっと増えてくると思います。
一時預かりも行っていますので、台風の時に、普段は別の保育園に預けている職員が、「マリンキッズ」の一時預かりを利用されたことがありました。
今はまだ一時預かりのスペースも確保できています。

<菅原企画運営部長>
スタートできる体制は整いつつあります。看護部の協力を得ながら進めています。

<野口看護部長>
緊急の場合は、看護部が病児保育に応援にいく体制になると思います。

<菅原企画運営部長>
専任の保育士さんの採用が今課題になっているところです。

<菅原企画運営部長>
当院の介護休暇取得者は、平成26年度は2名、平成27年度は1名、平成28年度は9月現在で3名となっており、年々増えていくのではないかと思っています。

介護に関しては、職員自身の年齢が50歳以上、ご両親は80歳以上という世代では、介護をしながら勤務している人たちもいるので、勤務を日勤のみにするなど調整をしています。

育児では、早めに預け先へお迎えなどに行けるように働き方の見直し・勤務時間の削減などに取り組んでいますが、なかなかスムーズにはいかないところがあります。小さなお子さんがいる場合、各人の生活環境を見ながら配属先を検討(勤務時間の調整が可能な部署など)する配慮はしています。

平成28年10月現在、看護師総数601名(産育休中も含む)のうち、産休が7名、育休が13名の合計20名です。また、男性看護師は44名(約7%)おり、20代の男性看護師1名が、昨年育児休業を6か月間取得した実績があります。時間短縮勤務の方は7名です。

今のところほぼ1年位ですね。希望すれば最長3年間取得できます。旧成人病センターで勤務し、2年間の育休から当院で復職された方がいます。

ほとんどの方が1年位で復職されますが、育休中に妊娠出産を理由に退職される方もいます。復帰した時に浦島太郎状態にならないように、育児休業中はeラーニングを利用し、勉強しておくことを勧めています。

看護部から定期的にお便りを出して、病院で起きていることがわかるようにしています。

ワークライフバランスを図るため、産休育休を取る人や時短勤務の人がだんだん増えてくると、夜勤の回数は減り、早く帰ってしまいます。
常勤の人たちは、残務を引き継いだうえに、夜勤もこなす結果となります。このような負担感や不公平感をなくす・感じないためにどうすればよいかをみんなで考えます。

当院は看護職経験3年未満が半数ほどで若い看護師が多い職場です。いずれ仕事と子育てを両立する時期が来るということで、ワークライフバランスについての意識を持つように指導しています。

今、子育てをしている人たちは子育てに専念して、その後段階を踏んで、もう1回頑張ってもらうという、「お互い様」文化を作っていかなければならないのかなと感じています。

病院としては、安定した労働条件を提供しないと、妊娠出産の度に辞めてしまったり、パートや嘱託になることで、スキルの維持・スキルアップの機会がなくなり、経験を積んだ看護師さんを院内に定着させて育てあげることができません。

採用した人たちが、辞めずに続けられる職場をつくりたいと思っています。子育てに限らず、介護休暇を取る人や介護をしながら働いている人たちも出てきていますので、思いやりをもって働ける環境をつくっていけたらと思っています。

  

菅原親雄企画運営部長に、病院のワークライフバランス実現に向けた取り組みの状況などをお伺いします。

  

平成26年度は、男性71名、女性19名、合計90名、平成27年度が男性80名、女性15名、合計95名、平成28年度が男性74名、女性18名、合計92名(それぞれ4月1日時点)となっています。女性医師の割合は、約20%前後で、ここ数年あまり変わっていません。

産休・育休取得は1名、介護休暇取得は医師ではいません。

院内に保育所をつくったことは、当院にとって大きなアピールになると思います。働きやすい職場環境をつくるために、復帰しやすい環境、短い時間でも働ける環境を整えることができました。
働きやすい職場になれば、院内の雰囲気も明るくなりますので、当然その効果が患者さんにも伝わります。最終的には病院の安定的な経営につながると、経営戦略的にはそう思っています。

国が新たな子ども・子育て支援制度を昨年からスタートさせています。その一環として厚生労働省が、妊娠期から子育て期にわたるまでの様々なニーズに対して総合的相談支援を提供する「ワンストップ拠点(子育て世代包括支援センター)」を市町村に立ち上げようと整備しているところです。

埼玉県の和光市(和光市役所のホームページ参照)が中心で取り組みを始めており、長崎市も検討しているということを聞いています。当院は長崎市の一翼を担っていますので、協力ができればと思っています。

また、職場環境を明るくすること、兼松理事長のコミットメントでもありますが、労働環境の改善をすること、これが最重要任務だと思っています。

政府が参考にしたのは、フィンランドの各自治体にある「ネウボラ」という子育て支援を行う施設。「ネウボラ」とは、フィンランド語で“ネウボ(neuvo)=アドバイス”“ラ(la)=場所”という意味。妊娠から出産、子どもが生まれた後も基本的には6歳まで切れ目なくサポートを提供する総合的な支援サービス。「ネウボラ」にいる保健師や助産師は、支援をするための特別な教育も受けている。

  

腎臓内科で活躍する女性医師、橋口麻夕子先生に、働き方と子育てについてお伺いしました。

  

週5日、8時20分~16時頃までの勤務です。

主に維持透析の患者さんの外来と、週1日腎臓内科の一般外来をしています。
あわせて入院中の透析患者の透析管理をしています。

卒後11年目ですが、短時間勤務であってもその中で診てきた症例は自分の経験になっているので、続けてきてよかったと思っています。今は透析専門医の試験を控えていて、試験勉強もある、家のこともしなければならない、でも仕事もしたい、という気持ちで、ぎりぎりバランスが取れている状態です。

仕事としては中途半端だと感じることもありますが、これ以上勤務時間を長くすると、家のことや子どものことが処理できなくなると思います。自分の中でぎりぎりのバランスが取れている状態で働かせていただけているというのが、一番のメリットだと思います。

デメリットはないですね。とても忙しい病院ではあるのですが、3名いらっしゃる常勤の先生方のおかげで、申し訳ないと思いながらも、定時に帰ることができています。

第1子の時には北松中央病院で勤務していて、産後7か月頃から復帰しました。ただ、1人目ということもあり、週1回勤務という形での復帰でした。第2子、第3子の時はだいたい産後6か月頃から復帰して、20~30時間の短時間勤務で働いていました。

とにかく集中力ですね。仕事中は業務に集中して、しっかり済ませるようにしています。家庭では、子どもはコントロールできないし、計画を立ててもその通りにいかないとイライラしてしまうので、少し手を抜くくらいの気持ちでやっています。

あじさいプロジェクトホームページにも掲載されていた、ふくだこどもクリニック(当ホームページ「輝く卒業生インタビュー」参照)に併設の中央橋こどもデイケア「あひるっこルーム」を利用しています。

以前私が看病でほぼ徹夜の状態で子どもを連れて行った時に、福田友子先生から「お母さんは大丈夫?」と励ましてもらいました。下の子になるほど、あまり病気をしなくなり、しばらく利用させていただいてないですが、働くお母さんの気持ちをわかってくださる先生に子どもをお願いした時の安堵感は今でも忘れられません。本当に感謝しています。

夫は消化器内科医で忙しい中も子どもと一緒に遊んでくれますし、家庭のことも自分ができることは自分からやってくれるので助かっています。
夫も今自分ができる範囲でやってくれていますし、お互いにできる・できないのバランスを取ってやれているので、今以上のことは求めていないです。

内科認定医は取得済みで、次は専門医取得を目指しています。実は透析専門医の試験を5日後に控えているところです。研修施設が限られているのですが、いずれ腎臓専門医も取りたいと思っています。

キャリアに関して、計画性があまりなかった私が専門医試験を受けられる状況にあるのは、腎臓内科の医局(大学)が女性医師のキャリアアップをしっかり考えてくださるおかげだと思っています。

専門医を取ることと、いつかは入院患者さんの主治医をしたいと思っています。ただ、主治医になれば呼び出しもあるし、外来患者さんの対応とはまた異なる集中力や忍耐力が必要になってくるので、まだいつになるか計画を立てられていません。

今は医局(大学)が女性医師を非常に大事にしてくださるので、わがままは言わないようにと思っています。当院でも常勤の先生方のおかげで早く帰ることができているので、甘えすぎないようにということは、いつも心がけています。

子どもを持つ女性医師として私自身も頑張っていきたいです。職場に出ることで、いろいろな女性医師に出会えると思うので、その中で自分の目標を見つけてもらえればと思いますし、少しでも女性医師が増えればいいなと思います。

  

呼吸器内科で主任診療部長として活躍する女性医師、松尾信子先生に、子育て支援が十分でない時期の働き方と子育てについてお伺いしました。

  

医学部を卒業してすぐ結婚して子どもができたので、研修自体を6か月で辞めざるを得ませんでした。その後なんとか復職したいと思ったのですが、両親が県外に住んでいるということと、当時は子どもを持って臨床をやるということを受け入れてもらうのは非常に難しかったです。

それでも、大学病院で臨床の研修ができないかと申し出たのですが、夜の呼び出しでも、すぐ来てもらえる状態でないと患者さんは持たせられないということで、一時は仕方がないと思い諦めました。

でも真には諦めてはいなかったんですね。なんとか医学と繋がっていたいという気持ちから、31歳の時、第二内科のアレルギーグループに所属させてもらい、そこで臨床研究をしながら、外来の手伝いもさせていただきました。研究生という形での勤務でしたが、これは常に用意されている働き方ではなく、上司が特別に配慮してくださったのだと思っています。

その後臨床研究はなんとか終えることができたのですが、第2子を妊娠して再び臨床に戻りにくい状況になりましたが、やっぱり臨床が諦められなくて、35歳の時に、100%呼び出しに応じるという条件で、1年間大学病院で研修医をさせてもらいました。研修後は旧成人病センターに勤務して、それからはずっとフルタイムで働いています。当時はその働き方しか復帰する選択肢がありませんでした。

ありませんでした。これは第二内科の医局人事の配慮だったと思っています。歴代の医局長の先生方には心から感謝しています。脳神経外科医の夫も長崎市外へ異動することなく生活できたので、こちらの医局にも配慮いただき、有り難く思っています。

研修医でフルタイム復帰した時、上の子は10歳で下の子は3歳でした。下の子は保育園に預けて、ベビーシッターにも来てもらっていました。当時の私は、「今仕事を100%の全力でしないと基幹病院の医者にはなれない」と思っていたので、仕事に重点が置かれている状況でした。それを許してくれた家族には本当に感謝しています。

お金で片付くことはお金で片付ける、時間をお金で買うという気持ちでやっていましたね。ただ、食事は自分が作ると決めていたので、そこは頑張ってやっていました。基本的に料理は好きで、自分が食べたいものを作ることは全然苦にならないので、逆に気分転換になっていました。

ベビーシッターの方と、どういう時でも対応してもらえるような契約をしていたので、夜間もお願いしていました。自宅に来てもらうことは、夫も理解してくれていましたね。当時は夫も忙しくて、子育てを頼ることは全く不可能でした。患者さんの状況を見て、夜中に呼び出しがあるかもしれないという時には、ベビーシッターの方に事前に連絡をしておいて、対応してもらっていました。

10年のブランクを埋められたのはこの時期があったからだと思っています。やっぱり研修をしているかそうでないか、認定医資格を取る前か後か、の出産時期による差は大きいと思います。

全く研修ができていない状態で辞めて、いちから、しかも年齢を重ねてからもう一度やらなければならなかったので、35歳で何も知らない、何もできないというのは辛かったですね。同級生とはものすごく差がついていて、現場で傷つくことも多くて、自分自身に失望していました。でもなんとか続けて来られたのは、家族と、職場の上司と医局のおかげだと感謝しています。

はっきりと口に出して子どもたちは言いませんが、一番嬉しかったのは上の子が医師になることになり同じ道を選んでくれたことです。勤務医がどれだけ大変なのかは私の姿を見ていて、上の子が一番よくわかっていると思います。それでも同じ道を選んだのは、理解してくれているのだと、私自身は思っています。

10年以上のブランクがあるので、まだまだ経験不足だと思っているのですが、そう思っていることがいいんだと思います。常に上を目指して努力を続けるということと、自分が今まで与えてもらった働きやすい環境を、後輩たちのために作っていきたいと思っています。

10年以上のブランクがあっても基幹病院の常勤で最終的にはやれるということを、女性でかつ家庭を持っている先生方にお伝えしたいです。それと、気持ちよく働ける環境を作っていきたいです。

あじさいプロジェクトのホームページで「長崎大学病院各診療科からのメッセージ」を読みました。メッセージに書かれているように、働きやすいと感じている方もいるとは思いますが、全ての女性医師が同じような良い環境にいるわけではないと思います。

嫌なこともたくさんあると思いますが、負けてほしくないですね。以前は結婚予定がある、子どもがいる女性医師というだけで、拒否する診療科や、医局説明会に行くことすら女性医師は拒まれることもあって、入局先検討の時点から選択肢が狭かったんですよね。
だから、各診療科からのメッセージが公表されること自体が、大きな変革の一つだと感じます。

<橋口麻夕子先生>
以前、旧成人病センターで一緒に働いていました。その時の私は、常勤で子どももいなくて、仕事に邁進していたので、松尾先生のご苦労がわかりませんでした。

今は私も子どもが3人いる状況で、いろんなお話しに共感できるようになり、益々お互いに分かり合えるのではないかと思い、一緒にインタビューを受けたいと申し出ました。

松尾先生のようにフルタイムで働くことは、今の私にできないと思うのですが、いつかはフルタイムで働きたいという気持ちはあります。松尾先生の姿をそばで見ながら働けるという状況は非常に嬉しいことなので、今回このような機会をいただけて、一緒にお話しができて嬉しかったです。

<松尾信子先生>
旧成人病センターで働いている時から気は合っていたのですが、橋口先生が当院に来てくれて、仕事の面でも頼りになりますし、すごくしっかり臨床してくださる先生だし、限られた時間ですが責任を持って仕事をしてくださいます。

それに加えて、同じ立場でないとわからない苦労があるので、話を聞いてくれて私自身も救われています。私のこれからの役割は、後輩の先生方をいかにバックアップしていくか、分野は異なるので仕事面では難しいですが、お互いが気持ちよく働くためにはどうすればよいか、そういうことを考える立場になってきているのだと思っています。

―貴重なお話をありがとうございました。

院内保育施設「マリンキッズ」を見学させていただきました。

↑正面入口(病児保育専用入口もありました)
↑園庭(夏は水遊びもできるそうです)
↑園内のようす(お昼寝後のおやつタイム)

院内保育施設「マリンキッズ」を利用している医師へお伺いしました。

利用されている医師4名は全員男性、そのうち3名にWEBアンケートで利用状況などをお尋ねしました。2名は、平日の朝は週4~5日、子どもをマリンキッズへ送りますが、お迎えはできていないそうです。

マリンキッズ利用のメリットは、「延長保育(21時迄)があるので、仕事に集中できる」「預けている職員同士で子どもの話や相談ができる」「急な発熱の時には院内で診察・処方ができ、対応が完結する」「出勤時に保育所を経由しなくていいので、時間に余裕ができる」等を挙げてくれました。

パートナーが、長崎みなとメディカルセンター 市民病院勤務、ご自身は大学病院勤務の女性医師にも「マリンキッズ」の利用感想・メリットをお伺いしました。

お迎えは18時から20時までに行き、たまに21時ぎりぎりになったりするそうです。
実父も長崎みなとメディカルセンター 市民病院に勤務されていて、遅くなる時には、実父がお迎えに行き、実家で預かってもらうこともあるそうです。パートナーは夜遅く帰宅することが多く、たまに早く切り上げてお迎えに行ってもらうことがあるそうです。

まだ定員に達していないため、余裕をもって保育していただいており、軽い病気の場合はそのまま経過観察してくださるので、非常に満足されているそうです。パートナーの異動で、マリンキッズが利用できなくなると困る!というくらい助かっているそうです。

長崎みなとメディカルセンター 市民病院

地域就労支援病院

<副センター長の感想>
院内保育施設「マリンキッズ」を利用して、他院に勤務する女性医師3名が、復職しています。
夫の勤務先の院内保育施設を利用して復職するという新しい流れをつくり、また男性育児参加を促進する効果もあり、とても素晴らしいと感じました。

働き方の見直しにも取り組まれているということで、父親が「マリンキッズ」にお迎えに行ける回数が増えることを期待したいと思います。

兼松理事長の広い視野と実行力で、医療現場の最高峰を目指している長崎みなとメディカルセンター 市民病院が、医療人の働きやすさでも最高峰に到達して欲しいと思います。